孤独な自転車一人遊び!

再生可能なエネルギーで動こう

2015年3月26日桜開花寸前

2015-03-26 20:26:38 | 2015年3月26日桜開花寸前

開花寸前の公園に出向く。公園の日差しが温かく読書。ニコラス G カー「オートメーションバカ」2014を読み終えた。グーグルグラスやドローン、車の自動運転など人口知能が搭載された機器は本当に人にとって役に立つのか?ビッグデータ原理主義で相関や統計確率で表される過去の延長に注目が集まっているが人のひらめきといった過去からの延長では把握できない人の能力とのかんけいはどうなるのか?興味深いテーマである。もし人工知能が実現できたとしてニコラスが話す「もし車の自動運転が実現できたとして地面が凍った路面を走っていて突然子供が飛び出したらおそらくビッグデータを使った車の操作の指示を人工知能はブレーキをゆっくり踏んで子供をはねて止まる方を確率予測するのではないかとの事だ」急にハンドルを切ればフェンスにぶつかり死ぬ確率は高いので人工知能は運転者の命を守るのを最優先するからだ。しかし人によっては自分は死んでも子供の命を守る場合もあるだろうし個々に人の倫理観は違う。人工知能に倫理観を持ちも込めるのであろうかという疑問である。GPSを使ったナビは便利だが人が空間認知をしなくなると海馬を介する記憶に影響が出てくる可能性が高いそうだ。やはり地図をみて場所を探す方が認知症にならなくて済みそうだ。モニターとビッグデータ、相関と統計で考えるのではなく五感を使った認知は常に研ぎ澄ます必要がありそうだ。格差を300年の税務データから解きほぐしたトマの「21世紀の資本」とこの本が今年のベストかな今のところだが。トマの本はビッグデータの良い面ではあるのだが。しかしトマの格差の問題はイデオロギーに根差した経済学者では反論すらできないのではと思う。目からうろこにちかい本でした。