栃木県下都賀郡壬生町で生まれ育ちました。郷土料理に「ちたけそば」
があります。1年でほんの夏の一ヶ月、8月に採れるきのこが「ちたけ」
あるいは「ちちたけ」です。
栃木人は好物で栃木ではすぐに品薄になり生を購入するとなると割高に
なってしまいます。噛みごたえがゴボウに似ているせいか栃木以外では
それほど人気がありませんので割安で手にはいるようです。
出しの風味が独特でごぼうのようなボソボソ感の噛みごたえと合わせて
たまりません。ボソボソ感は特長と捕らえるべきです。昔は中学校の裏山で
沢山採れてうどんやそばの汁出しでよく食べていました。東京では流通して
いないため通販で岩手から取り寄せました。これで1,575円でした。
栃木では2,000円を超えるのではないでしょうか。
小さいものは炊き込みご飯で食べましょう!
ちたけ(ちちたけ)の由来となった切るとミルク状の液が出てきます。
スタンダードな料理法ですが茄子と一緒に油少々で炒めました。
そばつゆと一緒に煮込んでちたけ汁が出来上がりです。ちたけから独特の
風味がつゆにしみ出て来ます。ちょっとスプーンで味わいますと
うめ~~~!!!
壬生町出身のAKB48の大島優子ちゃんやミュージシャンの斎藤和義さん
もたべていたのかな~。
あつあつのちたけ汁に浸けて食べるちたけざるそば。うますぎました。
地元ではざるそばの汁も熱くして食べるのが主流です。方言で「うちいれ」
と良く言っていました。
次の日小さめのちたけは炊き込みご飯で食べました。
ちたけのみの香りを楽しむため今回は他の具材は使わないことにしました。
酒、醤油、塩少々などで炊き込みました。
ちたけ独特の風味を強いまま味わうことができました。
残念ながら香りが出し尽くされたキノコ本体はぼそぼそ食感がより強くなり
汁で味わうより気になります。これは椎茸や松茸の食感より劣るため香りが
好きでないと栃木以外好まれない理由です。
そう考えると昔から汁で食される以外の料理で使われることが無かったのが
実感します。次回は後に残されたぼそぼそきのこを美味しく食べるため何か
繋ぎの具合を入れることにしましょう。