***まゆ・ろぐ***

日々思いついたことを徒然なるままに。

どんな最期を。

2024-03-16 | Weblog
どこかで紹介されていて手に取った本。人の死に接することの少なくなった昨今、どんなふうに人は最期を迎えるのかについて現場を見てきたお医者様の経験や意見がいろいろ書いてあった。私自身もひとの死に目にあったことはなく、きれいに整えられて棺に納められている状態でしか対面したことがない。エンゼルケアについても具体的な内容が知れてよかった(祖父が自宅で亡くなったのでそのときのことを母から少し聞いたことはあるけれど)。
過剰な延命措置が時には本人や家族を苦しめる可能性があるのはなんとなく分かるしそれならもう自然に任せて…とは思うけれど、いざその時にならないと本当の覚悟はできないものなのかもしれないし、揺らぐこともあるだろう。自分自身についてもそうだし、家族の最期についても決断を迫られることがあるかもしれないし、未知のこと過ぎて考えても答えは絶対出ないだろうな。ならば今こうして穏やかに暮らせていることに感謝して、そのありがたみをかみしめて日々過ごすことがいちばんベストなのかも。
本の中にあった「聴覚は最後まで残っているから…と必死に感謝の言葉をかけている様子を見ると、どうして生きているうちにそれを伝えておかなかったんだろうと思う」という趣旨の部分を読んで、ああそうだなと思った。だからというわけではないけど、わたしは祖父の死を聞いたとき悲しかったけれどあれを言いたかったこれも言っておけばよかったという気持ちはほとんどなかった。お誕生日や敬老の日にはメッセージを伝えていたし、ハガキも書いたし、その都度できることはしていたから。さっぱりしすぎなのかな。まあこれが両親だと全然違うのかもしれないけど…。
とにかく会える機会には会って、伝えたいことは伝えて、別れるときは気持ちよい言葉をかけあう。これがいちばん悔いがなさそう。
コメント    この記事についてブログを書く
« お財布。 | トップ | おいしいもの。 »

コメントを投稿