図書館でやっと順番がまわってきて(といっても2カ月待ちくらい)、ガーッと一気に読みました。川上未映子「おめかしの引力」。新聞に連載されていたエッセイらしく、おめかし・洋服まわりのことに対するエッセイ。大阪出身の人だからところどころ大阪弁になるのも可愛いし、まあ見た目もコケティッシュで可愛い人だもんね。エッセイに出てくる洋服の写真が載ってたのも面白くてじっくり眺めてしまいました。18歳のときに買った1万円くらいのフランス製のネグリジェが15年着ていても色あせないしほつれない、というエピソードを読んで、やっぱり値段なりのことはあるんだなあと妙に納得。そういえば私もむかしお義母さんに可愛いパジャマを買ってもらったことを思い出しました。モナミピエルロの白地に花柄のパジャマ。もう処分してしまったけど、あれもけっこう長持ちしたっけ。結婚が決まってその準備のために義実家に泊まらせてもらうことになったとき、新しいパジャマを用意してくれて、すごくうれしかったなあ。あとマノロブラニクの靴の履き心地がすごくいいと書いてあって、試着してみたい・・・と思ったり(でもお高いのよね~)。それから新宿伊勢丹にも行きたくなったな。ちょっと金銭感覚がおかしくなる気がしないでもない本だけど、何十万単位のドレスを買おうと思ったとき自分の母のパートの時給を思い出して踏み止まった、というくだりもあってちょっと安心しました(でもやっぱり被服費はすごそうだけど)。