旗 杉みき子

　毎月としょだよりを家庭数で発行しています。
　今年度は、毎回先生方にアンケートをお願いして
ご自身が小学校のころに読んだ本、小学生に読んで欲しい本、
読書に対する思いなどを掲載しています。

　今月は前任校でもご一緒した低学年担任のベテラン先生に
一筆お願いしました。
　前任校では先生方の出張読み聞かせというイベントが読書月間に
あって、その先生が高学年のクラスで読み聞かせをなさる時
「杉みき子さんの『旗』というお話はありませんか？」と
聞かれ、「学校に行きたくない日に読む本」という本の中に
あったので提供しました。
　今回のアンケートでもそのお話を挙げていらしたので
私が5年生の朝の読み聞かせで拝借させて頂きました。

　杉みき子さんというと、5年生の国語の教科書で
「わらぐつの神様」が掲載されています。
行ったクラスではこれから学習とのことでしたが
その旨と先生のオススメであることを話してから
読み聞かせしました。

　この話の良さは、ケガをして自宅にいる少女の心持ちが
とてもよく描写できて、遠くに見える旗とのつながりが
ぐいぐい強くなっていくところです。
子ども達も集中して良く話を聞くことができました。

　私は前出の「学校に行きたくない日に読む本」で読みましたが
杉さんの本「小さな町の風景」にも掲載されていると伝えました。
その日の昼休みに「学校に行きたくない日に読む本」をそのクラスの
男子が借りに来てくれたのは、とてもうれしいことでした。

　やはりオススメしたい本は、心に残る本なんだと実感した日になり
ベテラン先生に感謝の気持ちで一杯になりました。