鳥とパイプと日本酒のおっさんメモ

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G. L. Pease - Abingdon (Classic Collection) 再喫になります

2021年06月22日 | パイプタバコ
2021年 6月

今回は G. L. Pease - Abingdon(アビンドン) (Classic Collection)

2003年 6月のリリースとなりますが 同年の3月には Charing Cross がすでに発売されており
どのように違いがあるのか気になるところです
どちらもBalkan のくくりになるのですが もう1ブレンド 比較のためにEnglish である
Westminster も味の違いを比較するのによいブレンドかと思いました。

いずれのブレンドも 葉組としては
Latakia, Oriental/Turkish, Virginia となっておりますので
まったく同じ葉組となりますが 味わいは随分と違うことになりますので
構成するコンポーネントのグレードの違い 配合比率の違いなど微妙な違いがあるようです

参考として
Charing Cross (Classic Collection)
Westminster (Heirloom Collection) 再喫
こちらのレビューを見ていただけると幸いです


Abingdon というと
警部モースでおなじみの オックスフォードのすぐ南側にある イギリスーオックスフォードシャー州ーのタウンで行政教区ということになっているようです
イギリスで最も古いと主張される現存する街で 人口は36000

何のことやらさっぱりわからんのですが テムズ川に沿ってあるオックスフォードの中の1行政区分のひとつであるようで 有名な古い建物があるようです
このテムズ川は曲がりくねってロンドンまで続いてゆくのですが
地図も張り付けておきます

ロンドンとはまた違った古い閉ざされたイメージがありますが Greg Pease さんはそういったイメージを被せてこのブレンドの名前を付けたのかもしれません

そういった 落ち着いた古式豊かなブレンドになっているのだと感じました


ブレンドの方は
  


こちらが 開缶したものですが リボンカットなのですが ラタキアの多めの
香りがしますし色も濃いです カットは小さ目になっていますね

上記のブレンドも含め 皆カットは小さ目で カキっとした感じの手触りになっていますが
Westminster が一番小さなカットになっていて 次いでこのAbingdon となっています
色も一番明るいのは Charing Cross で一番暗い色をしているのが当ブレンドとなります

最初のイメージからすると
オリエントの香りが強く甘さも強いBalkan なのが Charing Cross
ラタキアが強めで オリエントもしっかり効いているBalkan なのが Abingdon

バージニアがメインで ラタキアとオリエントが風味を出しているバランスの良さが売りのEnglish
という位置にあるのが Westminster


と言えるのだと思うのですが Balkan とEngllish の分類上の違いは微妙なところがありますので
分類上ほどの違いはないと考えた方が良いと思います



そんなで
感想  となります

Charing Cross の方が3か月ほど前に発売されたのですが
あちらのブレンドは オリエントが前面に出てきていてラタキアも控えめで
バージニアもそれなりに強めの 完全なるBalkan というイメージになるのですが
甘さも強く出て オリエントの香りがよく広がるブレンドになっていました

良く言えばオリエントの甘さと香りの広がりのあるいかにもバルカンチックなブレンドと言えますが 逆に言うと香りの広がりと甘さに締まりがなく少し主張のわかりにくいブレンドでもあったようです
つかみどころがないイメージになります


しかし当ブレンドは全く逆で ラタキアがEnglish のようにしっかり効いていますので
そのラタキアが オリエントの香りの広がりに締まりを与えているように感じます

このブレンドのラタキアの含有量は CC  WM に比べ高いと思うのですが
そうであれば バルカンではなく イングリッシュではないのか?  という声も聞こえてきそうでが 

それはラタキアに注目した場合の話で このブレンドのオリエントも実によく効いていますし
その存在は明らかに目立つものがあります
なので やはり バルカン と言った方がしっくりくるようです


これが WM の場合は バージニアがメインになりますが ラタキアとオリエントのバランスも絶妙で
オリエントが前面に感じられるわけではありませんので イングリッシュと言っていいのかな
と思います
しかし その境界は微妙なところがあります




このブレンド カットも小さいのですがラタキアが多いせいか意外と火付きが悪いです
なので数回の点火でやっと燃え出してきますが そういうこともあってクールスモーキングが出来ます
また少しパイプを選ぶようで あまり口径の大きなパイプでは本来の甘さとうまさが出ないようです
ダンヒルの3番4番あたりの大きさがちょうどよいように思います

ツボに入れば極上の甘さとうまさを感じるこのブレンドですが その反面ラタキアの香りしか
前面に出てこないときもありますので 少し難しいタバコになります

またこういったオリエントのブレンドは 堅く詰めないことが鉄則となります
本当に軽く詰めて軽く喫ってやるのが甘さと香りを出すコツだと思います
タンパーも軽く当てるだけで良いと思います。


点火とともにやって来るのは
ウッディでスモーキーなラタキアの香りをベースに 柔らかなオリエントの甘みになります
このオリエントの甘さは CC に見られた甘さに似ていますね おそらくBasma 辺りのオリエントになるのだと思います それとともにラタキアもバージニアの甘さもやって来るのですが

ラタキアは最初は軽い感じのウッディな香りを
バージニアは 軽いシトラスの香りと 軽いレッドの甘さを脇から出してきますね

オリエントが中心にいてバージニアが甘さを助長し ラタキアがそれを落ち着かせる役割の
三位一体となったバランスの良さになりますが WM におけるバランスとはまた違い
このブレンドにおいてはやはりラタキアが強めになりますので
オリエントの香りを引き出すことがこのブレンドを美味しく喫うコツになります

ですから あまり感度のよくないパイプであるとか口径の大きなパイプで喫った場合は
このラタキアの香りが前面に起ち 本来の甘さと香りを味わえないような気がします


オリエントは CC と似ているような気がしますが微妙に違うような気もします
クルミのような香ばしさをパフったときに感じるのですが インセンス(お香)のような
緑色の香りも微かに感じるようです
オリエント由来の甘さも感じますが 酸味はあまり感じないようです
CC におけるピーマンのようなスパイシーな味わいはあまり感じませんが
想像するに
やはりBasma のどこかのオリエントと Izmir 辺りのターキッシュが入っているのだと思います
CC と同じようなオリエントなのかもしれないのですが ラタキアとのバランスで味わいは大きく異なるのかもしれません
こちらのブレンドの方が落ち着いた模範的バルカンと言えるのだと思います

バージニアは強くはありませんが しっかりその存在は感じますし ややもすれば強く姿を現してくるラタキアもバランスよくこのブレンドに落ち着きを与えますので
オリエントの香りと甘さをうまく味わえたならば このブレンド 相当美味いと思いますね
ラタキアの強めの落ち着いたバルカンとなります

終盤ラタキアが強めに出てきますが さほどでもなくいい塩梅の終煙となります


以前喫ったときには もっと地味でラタキアばかり目立つ
甘さをあまり感じないブレンドだと思っていたのですが
こうしてじっくり適切な味わい方をしてみると 実に美味いブレンドだと思いましたね
甘さとオリエントの香り立ち そしてラタキア・バージニアとのバランスが実に良いです

実に癖のない模範的バルカンと言えるのではないのでしょうか
これならば 常喫に足るブレンドかと思いますね

ただし 何度も言いますがパイプを選ぶようなところがありますので
GLP らしい難易度の高いブレンドかと思います

喫いやすさではWestminster ですが 美味さと味わいの深さではこのAbingdon ということになります
私的にはそう思いました

それでは また
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