日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

神の道のほんの一端

2019-06-04 | Weblog
ヨブ記26章 
   
 14節「だが、これらは神の道のほんの一端。神についてわたしたちの聞きえることは なんと僅かなことか。その雷鳴の力強さを誰が悟りえよう」(新共同訳)

  1節「ヨブは答えた」。ビルダデの貧弱な知恵に対する痛烈な皮肉を込めた反論をヨブはしている。あなたは無力な者にどんな助けを与え、どんな救いをもたらしたのか、知恵のない者にどんな忠告を与え、多くの人にどんな策を授けたというのかと問う(2~3節)。神の言葉を述べているつもりでいるが、それは本当か、誰の息吹(霊)なのかと問いかける(4節)。ヨブは真の霊の働きを知っていることを言外に述べようとしているのである。
  5節「亡者たち、陰府の淵に住む者たちは 水の底でのたうち回る」。ビルダデが25章では言及しなかった神の権威と知恵について語っている。先ず陰府と深淵についてである。陰府に堕された亡者(口語訳=亡霊・死の世界の住民)は震えおののき、神の前に裸で覆われているものは何もない。「~山を茫漠とした境に横たわらせ…」=口語訳「北の天を空間に張り、地を何もない所に掛けられる」(7節)。この方が判りやすい。ヨブ記が描く天空は半円球で、深淵から地平に天幕を張っているのである。箴言8章27~29節、イザヤ40章22節を参照したい。
   8節「密雲の中に水を蓄えられても 雲の底は裂けない」。これは原始の海で、神の玉座を表わす。玉座は雲に覆われていて見えないが、光と闇を支配している(9~10節)。天幕を支える天の柱は神が怒りの声を発すると揺り動く(11節)。サムエル記下22章8節にも「天の柱」(新改訳)が出ている。神は原始の海から英知によって破壊の怪物ラハブ(=レビヤタン・3章8節、海の怪物・7章12節)を圧倒的力で制している(12~13節)。ヨブは神の権威と威厳とを証言し、人が知るところは僅かに過ぎないことを鋭く説くのである(14節)。 
 神が語る御業を人が知るのは、ほんの僅かな一端である。それを詩19篇から示される。詩19篇1~5節「天は神の栄光を物語り/大空は御手の業を示す。     昼は昼に語り伝え/夜は夜に知識を送る。 話すことも、語ることもなく/声は聞こえなくても その響きは全地に/その言葉は世界の果てに向かう。そこに、神は太陽の幕屋を設けられた。は神の栄光を物語り、大空は御手の業を示す。
 昼は昼に語り伝え、夜は夜に知識を送る。話すことも、語ることもなく、声は聞こえなくてもその響きは全地に、その言葉は世界の果てに向かう。
そこに、神は太陽の幕屋を設けられた」

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