日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

破滅が洪水のように

2019-06-05 | Weblog
ヨブ記27章 
  
  20節「破滅が洪水のように彼を襲い つむじ風が夜の間にさらう」(新共同訳)

  1節「ヨブは更に言葉をついで主張した」。26章に続くヨブの答弁であるが、2節から、彼は徹底して身の潔白を全能者にかけて誓う。
2節「わたしの権利を取り上げる神にかけて/わたしの魂を苦しめる全能者にかけて/わたしは誓う。」息が鼻にあり生きている限り、決して唇は不正を語らず、舌は偽ったことを語ったことはない(4節)。あなたがたこそ間違った判断をしているのであり、わたしは死に至るまで一日たりとも正しさに固執して断じて譲らない(5~6節)。
  7節「わたしに敵対する者こそ罪に定められ わたしに逆らう者こそ不正とされるべきだ」。身の潔白を主張するヨブにとって、今は友ではなく、敵対する者だから、神から罪と不正によって裁かれ、命が断たれるであろうという。神を無視してどんな望みがあるというのか、災いが降るときにあげる叫びを神は聞かれるはずはない。よし祈りが聞かれ回心によって全能者から赦され喜びが与えられるということなど無いと激しく反論する。11節「わたしがあなたたちに神の手の業を示し 全能者について隠さずに語ろう」。ここから「あなたたち」と複数になる。これまであなた達が語って来たことにつて、わたしが語るというのである。全能者なる神の手の  業は、因果応報の原則では図ることができないことを、これまで論議してきたのに、なぜ空しいことを繰り返すのかと質した(12節)。神に逆らう者が神から受ける分 暴虐な者が全能者から与えられる嗣業は次のとおり」(13節)。友人たちの空しい言葉を、ヨブは逆手にとって、その結末が相手自身に降り掛かると告げる。多くの息子があっても剣に倒れ、生き残った者が疫病に罹って死んで埋られ(口語訳)、やもめたちは悲しむことをしない。どんなに銀を塵のように積み、衣服を土のように備えても、結局銀は罪のない人が分け取り、衣服は正しい人が着ることになる(14~17節)。因果応報ではない。家を建ててもいずれは番人が作る仮小屋のようなものになり、眠る時は豊かでも、目を覚ますと何も残っていない。洪水と竜巻に襲われて住いを失ってしまうことになる(18~20節)。22節「神は彼に襲いかかり、許さない。御手から逃れようと彼はあがく」。神は容赦なく彼を投げ飛ばし、御手から何とか逃れようとするが、嘲りの手を鳴らされるのである。何と厳しい神の審判であろう。これは神を無視し神に逆らう者に対してなされる当然の報いであり、ご自身の身をもってそれを示されるのである。 聖書には終末思想があり、マタイ福音書24章に出てくる。決して滅びないものがあることを知らされる必要がある。

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