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Sparkring Life

旧・京都Sparkring Life
通って住んだ足掛け10年の京都生活を終え、横浜に住まい中。
書く人:maiky

【祗園祭】くじ取り式

2008年07月02日 | 【京都】祗園祭


7月2日は、17日の山鉾巡行の順番を決める『くじ取り式』です。
午前10時から、京都市役所にて一般非公開で行われていました。

京都新聞のwebサイトで動画が見られます。

そして、今年の「山一番」は11年ぶりに孟宗山(もうそうやま)になりました~。



写真は、去年の会所飾りの時のもの。

「山一番」とは、先頭を切る長刀鉾の次につく山のことです。

中国の故事から取材した「孟宗山」。

孟宗の母が病気になり、孟宗は母の好物である筍を探しに山に入りました。
でも、季節は冬。
筍は生えていません…。
疲れ果てて座り込んだ孟宗。
すると、筍がニョキニョキと生えてきたそうです!
おかげでお母さんも元気になったとさ。


…というお話。
ご神体は、孟宗が雪の中、筍を探し歩く姿を表しているのだそうです。
鍬にも雪が。
この孟宗山の粽は「親孝行」のご利益があり、雪に見立てた綿がつきます



そして、巡行の時は。



担ぎ手さんの背中に「筍」の文字が。

孟宗山は別名「たけのこ山」とも言うそうです
そして四条烏丸上るの孟宗山の町名は「笋町(たかんなちょう)
=たけのこだそうですよ。



山鉾の由来を知るだけでも、かなりの勉強になります!
知らないでは、失礼。
10日の鉾立て以降は慌しくなるので、それまでじっくりお勉強
町の人が大切にしているものを、真剣に学ばせてもらいましょー




さて、今日はものっそ眠いmaikyです…。
仕事終わりに八坂神社へ参拝して。
あまりの蒸し暑さにバテて、寺町商店街の上島珈琲でアイスコーヒーがぶ飲み。
もーこのときから眠かった。
室町の問屋さんで、下駄と浴衣の下着を買って。
夕方家に帰って魔女の宅急便見てたら居眠り。。。
起きて夕飯食べて、続きを見ていたら居眠り。。。

起きたら、いつの間にか電源落ちてるし。
眠いときの私は、かなりぐでんぐでんデス…。
今夜も二階囃子を見に行くつもりだったんだけどなぁー。

明日、明後日はお天気もだし。
お仕事もラストまでなのでゆっくり休むとしましょ。
5日はまた忙しいのでねっ

あいたところで、別の日記を載せていけたらと思います。
7月は、読んでくださる皆様を振り回しますが、ご了承ください(笑)


【祗園祭】吉符入~二階囃子

2008年07月01日 | 【京都】祗園祭


さぁ!7月です!祗園祭です!

いきなり迫力満点のmaikyですっ
昨日の夜は7月を迎えるにあたって若干緊張しまして(笑)
何故か家を綺麗にしとこうと、台所もお風呂もピカピカに掃除しました。

昨日、去年の粽やらを八坂神社に返してきたのですが。
月鉾の榊とか、中御座の稲穂とかはとっておいても良かったかな~と思ってたら。
夢に出てきました(笑)
夢の中では、まだ手元にありました。
「あぁ~やっぱりこれはとっておく~!」とかほざいていたアタクシ。

夢はマボロシ。



さて、本日7月1日は【吉符入(きっぷいり)です。
各山鉾町で行われ、神事の無事を祈願する日。

そして、八坂神社では【長刀鉾町お千度】が行われました。
神事はAM10:00から。
私が神社に到着したのはぎりぎり2分くらい前。
すでに人だかりが出来ていた上、よりによって望遠レンズを忘れたので。
めっちゃ隠し撮りチックな写真になってしまいました
なにしとーん!

写っているのはお稚児さんの補佐をする禿(かむろ)さんたち。
お稚児さんの写真は撮れませんでした。
なにしとーん!!

この後、本殿内にて神事が行われ。
お稚児さんを始め関係者の皆さんで、本殿を三周回ります。
これが「お千度参り」と言われています。

お千度なのに三回でいーの?

関係者だけで大人数なので、三回回れば千度参ったのと同じくらいになると。
そういう意味だそうですよ。


でも、私は10時半には出勤しなくてはなりません!!見れなーーーい!!
滞在時間は10分ほどでしたが、しっかり疫神社にもおまいりをして。
夕方までバッチリ働いてきました!


そして夜・・・。



今日から「二階囃子」と呼ばれるお囃子の練習が本格的になります。
町会所の二階で行われるため、こう呼ばれるようになったとか。

逸る胸を押さえながら、各山鉾町をまわってきました。



新町錦上ル、南観音山。
部屋の中に、山の写真が飾ってあるのが見えました。



そして、新町蛸薬師上ル、北観音山。

同じように聞こえるお囃子でも、それぞれにオリジナルを持つなど異なっています。
特徴をつかみながら聞くのも楽しいのです



さて、四条室町西入の月鉾は・・・。



あーっ!於兎丸(おとまる)くんが!(於兎丸=月鉾の稚児人形)
ちょうど、窓際から移動されて元の位置に直されたとこでした。
あぁ、もう少し早く来ていれば良かった;;
めっちゃ可愛い顔しているんですよ^^

月鉾はお囃子の練習はまだのようでした。
私、個人的に月鉾のお囃子が一番好きなんです



そして、四条室町下ル、鶏鉾(にわとりぼこ)
5月31日に芸術センターで行われた講演会で、鶏鉾のお囃子を勉強したので。
なかなか興味深く聞くことが出来ました♪



そして、四条新町上ル、放下鉾(ほうかぼこ)へやってきました。



お囃子の中でもスピード感のある曲を演奏されていたので。
おそらく、巡行のクライマックスあたりの練習ではないかと思われます。



それぞれ、学校や仕事が終わってからの練習なんですね。
町会所の前には自転車がいっぱい。
並んだ靴からも、色んなメッセージを感じます。



お囃子の練習はだいたい21時で終わります。

夜風に吹かれながら聞くお囃子。
いいもんですね。



さて、去年も大活躍してくれたデジカメの動画録画機能
今年もさっそく録画してきました!

今日回ってきた山鉾町のお囃子をダイジェストに編集してあります。
その場の雰囲気が伝わればいいなと、ちょっと変わった録画もしてみました。
10分弱の動画です。

良かったら、再生してみてくださいね


<!-- 二階囃子 -->



祗園ちご餅

2008年06月18日 | 【京都】祗園祭


お稚児さんのための、お菓子です。




昔の祗園祭では、お稚児さんたちが八坂神社に「御位貰い」の社参をしていたそうです。
その折、楼門横のお茶屋さんで休憩するときに振舞われたお餅と飲み物。
この餅が「厄を除き福を招く」と評判を呼んだそうです。



三条堀川にある「三条若狭屋」の初代主人が、この餅を再現されました。
白味噌を甘く炊いて求肥で包み、氷餅をまぶしたものが竹串にささっています。

若狭屋さんはご近所だし、何度もお店の前を往来していてこのお餅も知ってたけど。
食べる機会を逃し続けて、今日まで来てしまいました
(1年を通して販売されてますので、食べる機会は365回あるんですけどね)

でも何となく、祗園祭の季節にいただきたい小さなこだわり…。
そう思っていたら、お客様にいただきました
わーいっ!いただきまーす!!
(小さいこだわりはすぐ消える…ふっ、私って小さい…)

求肥が想像通りに、もちっ!びよっ!として食べ応えバッチリ。
お稚児さんのお菓子なのでお子様サイズですが、美味しかったなぁ。

ちょうど、今年の長刀鉾のお稚児さんが発表されたばかりなのでした。
何とタイムリ~!



真ん中の、岡澤一規くん(9歳)がこの夏のヒーローです。
その主役を助ける禿(かむろ)に、乾満希くん(10歳・左)植村龍登くん(8歳・右)

岡澤くんは、長刀鉾の地元・長刀鉾町にある洛央小学校に通っているそうです。
鉾町からお稚児さんが出るのは34年ぶりとのこと!
これは地元を上げての応援となるでしょうね~。
本人もいい思い出になるだろうなぁ。。。

乾くんは、顔立ちからして禿のお化粧すっごく似合うと思います。
目元が特に。早くその姿を拝見したいですね。

さて、最年少の植村くん。
京都新聞webの動画で記者会見が見られるのですが。
も~う可愛くてめっちゃ和みましたっ
頭のてっぺんから、ぴよっと出ているくせ毛?が最高にかわいいです。
あぁー早く会いたいなぁ。
7/13のお社参の日、会いに行こうかな

ちなみに去年のお稚児さんについては去年の記事を…


えー、ついにあと2週間ほどで7月に突入です。
ワタクシ、いま祗園祭のお勉強にムチューです。

こないだ地下道を歩いていてパッと目に入ってきたポスター。
「●●囃子講演会!?」と思って足を止めてよく見てみたら。

「●●博子講演会」でした(笑)

なぁんだ~お囃子の講演会がまたあるのかと思ったわー。
目が悪いから~っていうのは言い訳になるんでしょうか。
とりあえず自分で自分が可笑しくて、笑いそうになりました

さぁ~て!
スケジュール練ろうっとぉ~!


祗園囃子

2008年06月01日 | 【京都】祗園祭


祗園祭を象徴する、祗園囃子。
私はこのお囃子の音色を聞くと一気に感情があふれ出し、
我を失ったかのように、ただ真っ直ぐに、聞き入ってしまうようになりました。

昨年7月、数多の嬉しいハプニング&サプライズで祗園祭の虜になった私。
今年の祗園祭まで、あと1ヶ月です・・・。


そんな6月1日。
今日は高島屋の7階グランドホールで、南観音山のお囃子演奏がありました。
お囃子の鳴るところに・・・maikyありです




「京の町衆」というイベントに華を添えた南観音山のお囃子。



笛の音。



鉦の音、太鼓の音・・・。

ゆったりとした速度の奉納囃子から始まり、テンポも音階も広がる戻り囃子へと。
耳を引き裂くような甲高い音色が、私をあの夏へと引き戻してくれます。

途中、太鼓方さんのちょっとした講義を含めて40分、夢のようなひとときでした。
お客さんはシニア層ばかり。
若いのは私くらいでした(笑)



みな同じように聞こえる祗園囃子も、各山鉾によって異なっています。
勉強すると、本当に面白いんです。


実は昨日。
5月31日も、私はお囃子を聞いていました。

京都芸術センター(旧明倫小学校)で行われた、鶏鉾の囃子方による講演会。



(写真撮影は禁止だったので、巡行の時の写真を載せておきます)

総勢200名もの受講者の中に、私もまぎれておりました。
講演会なので、色んなことを勉強できました。

鶏鉾のお囃子の特徴。
鉦、太鼓、笛の説明にデモンストレーション。
譜面の読み方。
などなど。
読売新聞にも載りました

本当に興味深くて、一言も逃さずに聞き、もらったプリントに書き込んでました。
もうゾクゾクしまくり。

ひとつ凄いと思ったのが、進行を務めて下さった方と、囃子方代表の方のズレ。
進行してくれた方は祗園祭に関する知識がとてもあり、お見事だったのですが、
それを聞いていた代表の方は時々「あ、そうなんですか」と驚かれ、
「私は小さい頃からこう教えられてきたから」とぼそっとつぶやかれる。

そのつぶやきこそ、凄いものだと思いました。

譜面や曲名の帳面も、オマケにすぎないと。
全ては先輩からの口伝によって受け継がれ、守られてきたもの。
祗園祭もお囃子も、生きているんです。
もうずっと、遥か千年の昔からずぅっと。

それに気づいたとき、改めて平伏の思いがこみあげてきました。
目の前に、今も生きる歴史があることに。


そしてこの講義のおかげで、今日の南観音山の演奏がより楽しめました。
上の音を奏でない鉦・・・あぁ今は奉納囃子を演奏してるんだなぁ、とか。
鉦の音色を聞きながら、頭の中で譜面を作ってみたりとか。
もちろん巡行当日は下から見ることの出来ない太鼓方の腕の運びなども、
すぐ手の届く位置で確認、勉強することができました。
鶏鉾のお囃子との違いも実感しました。


京都にいられて良かった。




昨日も今日も、お囃子の音色に包まれていた私。
もう鼓膜が破れても構わないと、本気でそう思い、泣きながら聞き入っていました。

「耳が痛いかもしれませんが、それを名残りに祭を楽しみにしていて下さい…」

とは、鶏鉾の太鼓方さん。
そうなんです。この、耳に残ったお囃子の音色が、連れて行ってくれるんです。


あの夏に。


祗園祭レポまとめ読み

2007年07月31日 | 【京都】祗園祭
 「臨場感」「躍動感」をテーマにした祗園祭レポまとめ読み
記事には動画入りのものもあります

 ・7/10 長刀鉾・月鉾 鉾建て
 ・7/11 長刀鉾 鉾建ての瞬間
 ・7/12 函谷鉾菊水鉾長刀鉾
 ・7/13 八坂神社「久世稚児社参」
 ・7/13 月鉾拝観
 ・7/13 宵闇コンチキチン♪
 ・7/14 【宵々山】山鉾めぐり~わらべ歌
 ・7/16 私の祗園祭
 ・7/16【宵山】南観音山日和神楽
 ・7/17 山鉾巡行
 ・7/17 神幸祭
 ・7/18 「最後のエンヤラヤー」
 ・7/19 御旅所 無言参り
 ・7/20 【写真集】その1:子どもたちの巡行
 ・7/21 【写真集】その2:祭りびとの思い
 ・7/21 四条御旅所 お囃子奉納
 ・7/23 八坂神社 琵琶奉納
 ・7/24 花傘巡行
 ・7/24 還幸祭(1)
 ・7/24 還幸祭(2)
 ・7/31 夏越祭