Sparkring Life

旧・京都Sparkring Life
通って住んだ足掛け10年の京都生活を終え、横浜に住まい中。
書く人:maiky

京都よっかめ:下鴨神社

2016年06月01日 | 【京都】おさんぽきょうと



この森の入口に立ったとき、
「あ、神様のあしあとだ」って思いました。
地面に落ちる、光と影のゆらめきが。


京都行くて決めたとき、下鴨神社には行こうと真っ先に思いました。
見ての通り、ほとんど誰かと会っていた旅だったけど、
下鴨さんだけは、と思ってたのです。





大正解。
心が躍動するのを感じました。


あと、見えないものの存在。








光と影のところに、神様がいると思った。
小さかったり、ひそやかだったり。


幽けき存在。





清めて。





本殿へのお詣りでは、びっくりするぐらいシンプルな気持ちでした。





御手洗祭は、今年は行けないな。
今はまだ鬱蒼と、静かな佇まいです。





ここへもお詣り。





ふたつが、ひとつに。





静かで、緑が太陽の熱で薫って、安まる気持ち。


ずっと何かの気配や予感を感じていて、それはとても心地好いものだったんです。
帰り道、ついに出会った。





ひっそりと、幻のように。
何度も来てるけど、ここで鴨を見たのは初めて。





君は、神様?





答えは、私の中に授けたまま。
神様は最後に、とっておきの気持ちをくれました。





すぐ横では子どもが遊んでいたのに。
まるでひととき、夢を見ていたかのよう。


たぶん、今までで一番心に残った下鴨神社になりました。
何かを授かった気がします。


あ、ちなみに霊感はまったくないです(笑)


清水寺千日詣に行って来ました

2015年08月13日 | 【京都】おさんぽきょうと



帰省前の8月9日、久しぶりに清水寺に行きました。
16日まで行われている千日詣へ。





外国人だらけの京都ですが、石塀小路はまだまだ穴場。
じりじりと暑い中の静かな光景は、ひとときの安らぎをくれるものです。

それにしても強烈な暑さ…

「お盆休み×四条通工事中=バス混雑&遅延」

てこともあり、烏丸から八坂神社を経由してここまで歩いてきたので、まるで子どものようにボタボタ汗をかいてしまいました(笑)





普段は京都観光のテーマパークみたいな清水寺も、内陣を拝観するとその歴史の古さを実感できます。絶対秘仏の観音様と錦の紐で縁を結び、献灯をし、お詣りを済ませました。

これで、千日分の功徳が得られるということです。
でも、手を合わせたのは平和を願って。
8月9日は長崎原爆の日。
追悼式典を見てから来たので、思いもより深いものでした。





子安塔の工事がいつの間にか終ってた。
色んなところで、周りとのタイムラグを感じます。
古いままの塔のが好きだったなぁー
あまりの暑さにあそこまで行くのは無理。
このまま、清水寺をあとにしました。





はい、お約束❤



******


スマホでブログを更新する方法が分かったので、ぼちぼちあげていきますね。
PCでもちゃんと見れていますか?
写真がどんな大きさになってるか、改行がちゃんと出来てるか、気になります(笑)
今はスマホで見る人のが多いのかなー?

green gate

2013年05月04日 | 【京都】おさんぽきょうと


朱の門は、新緑の世界への入口。





緑と、安らぎが欲しくなったらここへ来ます。
真正極楽寺。
女性を守ってくれる優しい御寺。







境内の片隅には、小さくて華やかな子たちがたくさん^^





そして、やはり新緑。
ひらいたばかりの柔らかな葉、色。
この上ないヒーリング効果です。





そんなトンネルを抜けると・・・





ゆったりとしたお堂にたどり着きます。
全ての季節に美しい、優しい場所。
ここには多くの言葉はいりません。









そして、ここには最高の「やさしさのかたち」があります。





緑の季節に、ひときわ鮮やかな葉をひろげる子。

 

 

きっとこの場所で、いちばん小さな存在。
私が京都に来たばかりの春に出会いました。


この子との出会い


会いに来るたびにどんどん立派になっていくね。
立派な役目を果たした古株もまだ側にいる。
きっと地面の下で、手を繋いでるはず。

また次に会いに来るのが楽しみです。

 









風に吹かれて思うまま。








また来る日まで^^



ここから、安らかな気持ちで向かう場所があります。






戊辰戦争で命を賭して戦った会津藩士のお墓。
遠い遠い福島から、朝廷と幕府を守るために働いた人たち。
時代のうねりと共に「朝廷に抗う逆賊」とされ、都を追われていきます。
そんな悲しい時代に、故郷に帰ることのなかった命は、今も京都に眠っています。





お墓の傍らには、慰霊碑が建ちます。
彼らが守りたかった、会津の鶴ヶ城の写真と共に。


そして、慰霊碑のほぼ中央には・・・





現在放送中の大河、「八重の桜」の主人公、新島八重の弟の名前があります。
いろんな思いをこめて、静かに手を合わせました。

あ、慰霊碑の前には「ままどおる♪」もお供えしてありましたよ。





会津藩と相対していた新政府軍や、龍馬さんも、小高い場所で眠っています。
いまも、京の都を見守るように。






穏やかな気持ちのまま、次は御所の森に来ました。
和んでばかりはいられません。
ここでしばらく、仕事の書きもんをしていました。

毎日いろいろ忙しいけど、こういう日も大事にしなきゃね。




 

 

 


脱・碁盤の目

2013年02月05日 | 【京都】おさんぽきょうと

  
  


年が明けてから、仕事漬けの日々。
仕事と家の往復。
四六時中、考えるのは仕事のこと、夢でも毎日仕事する。

昨年にも増して、責任やプレッシャーを感じることが多くなり、ちょっと息切れがしてきました。

節分の日の京都は久しぶりに抜けるような青空!
何だか高いところから街を見下ろしたくなって、気分転換におでかけです。





やってきたのは、清水寺!
京都イチの観光地は、非日常的な雰囲気も味わえます。
関西弁だけじゃない、日本各地、世界各地の言葉が飛び交うエリア。

この日の私のテーマは、『脱・碁盤の目』。






毎日自分がせせこましく動いている街を、ばぁーーんと見下ろしてやりたかった!
脱け出してやりたかった!







色んな言葉に囲まれて、旅にでも出たかのように。







自分の住むところも、それを見下ろせる場所も、おんなじ京都なのに。
ここからは、街の喧騒も、街の人々の動く姿も、見えない。
あるのは、ただ悠然と横たわる『街』。

風に吹かれて、太陽に照らされて、鳥の声に耳を傾けて。

おなじでありながら、全く違う。







逃げ出すことは良くないけれど、脱け出すのは、何だか気持ちがいい。
大きく大きく深呼吸して、清水寺を後にしました。







静かな、八坂の塔の麓。







ここに、『八坂庚申堂』はあります。
はるか1000年の昔より由緒を持つ、日本三庚申のひとつ。

たくさんぶらさがっているのは、四肢をくくられたお猿さん、“くくり猿”です。

くくり猿は、“心をコントロールするアイテム”(HPより)
欲のままに行動し、願いを叶える妨げになることを、このお猿さんが戒めてくれるのです。

願い事を叶える秘訣は、欲をひとつ我慢すること。

今の私は、まさにそんな心境。
心があちこちに分散して疲れてきたので、このお猿さんをうちにお招きしようと思って。
しっかりと手を合わせ、赤いくくり猿をひとつ、いただいてきました。

ワガママは言いません、ただひたすらに仕事を頑張ります。







すいているバスを狙って、思うままに移動。
丸太町で降りて、橋の真ん中でぼーっとしました。

ふゆのかもがわは、ただただ青い。
どの季節よりも、空の青を映しているように思います。


おなか、へったなぁ。






路ぉ地をいったとこの、Ital Gabonさん。


モグモグ。
ゴクゴク。

まったり。


脱・碁盤の目day。
また、この碁盤の目の中で踏ん張るのだ。


仁和寺~御室八十八個所霊場めぐり

2012年11月23日 | 【京都】おさんぽきょうと




先週の日曜日、友とランチをしたあと、流れで仁和寺へ向かいました。
旧御室御所、世界遺産仁和寺。
春の御室桜で有名ですが、この時季に来るのは初めてです。






江戸時代再建の五重塔。
ふところにもぐりこむと・・・







こんなに美しい紅葉が!!
もはや塔が見えません。







奥でわいわい紅葉しているのは、御室桜。
境内では至るところで、もみじたちが一斉に紅葉していました。







一瞬の時雨後、戻ってきた陽光。
人も少なく、広い境内で心も開放的になります。







でもね。
私たちの目的は、実は紅葉ではなかったんです。







仁和寺の裏に聳える成就山。
そこには、四国八十八個所霊場よろしく、御室八十八個所霊場があります。

始まりは約200年前、四国への巡拝が困難であったことから、時の仁和寺門跡が本願、
四国八十八個所霊場の砂を持ち帰らせ、仁和寺の裏山に点々と埋めさせたそうです。

何でかランチ中にその話になり。
「“おむはち” 行こうぜ」ってなり。







食後の運動もかねて、いざ霊場めぐりへ出発!
こうして突然山道になり、点在する札所にお参りします。







思いがけずちっちゃいハイキングみたいで、テンションUP☆







途中視界が開けて、京都南西方面が望めました。
ここを散歩コースにしている地元のおっちゃんに色々教えてもらいます。







山でも紅葉真っ盛り!







ノリで来たから、足元は運動靴ではないんだけどね。
履きなれた愛用の皮ブーツで、さくさく進みます♪







成就山の頂上に到着!
少し雨が降ったので、レンズに水滴が・・・







頂上からの、幻想的な眺め。



私たちは歩きながら、八十八の数字を人生になぞらえていました。
三十まではあっという間に感じ、三十から四十まで楽しさのピーク。
四十からの道のりが足場も悪くなかなか困難。
五十まで来ても、八十八までのことを思うとまだ先が長いなぁとぼやいてみたり。

坂道を降りたり、岩のむき出す山道を登ったり。

そんな、『人生山あり谷あり』なんだけど・・・







道すがら、たびたびこうして素晴らしい景色に出会える。
息はきれるし、くじけそうな気持ちもあったんだけど。

そんなの全部吹っ飛んじゃう。


こんな光景に出会えるなら、山あり谷ありの人生だって悪くない♪







行く先は輝いているし・・・







私たちの周りも、輝いている。







なんだか健康で文化的な午後になりました。







もう終わりも近づいてくる頃。
八十番台になってくると、ちょっと飽きてくる(笑)
それって、人生八十代になると生きるのに飽きるってこと!?

みたいに笑いながら。







八十八個所、全て周り終えました。


札所から札所への道、何だか近道のような場所もありました。
でもその道は、飛び降りないといけない感じだったりして。
そんな時も、「人生急がば回れだ」と、きちんと進みました。

 「偉いなぁ~」なんて言いながら笑ってると、
地元のおっちゃんが近道を悠々と飛び降りて追い越して行ったりして(笑)

もちろん、水戸黄門のあの歌を熱唱ですよ。
「あ~とか~ら~、来~た~の~に~、おーいこーーさーーれ~~~」。



あっという間の2時間弱。
何だか気持ちがスッキリして、ノリで来たのにとても充実してしまいました。
楽しくて良い思い出が作れたな。







そしてまた、ここに帰ってくる。







いつかまた、行きたい。







午後5時。
仁和寺は、間もなく閉門です。