( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

僕のどうしようもなかった夏:12「RUSHとトコロテン」

2005-08-31 | Weblog
僕のカラダはJさんに開発されて、触れられるだけでビクビクしてしまうほどになっていた。狭い車内で、僕は仰向けになり、うつ伏せになり、大股をひらき、Jさんの股間に顔をうずめ、ケツを突き出し快楽をむさぼった。
初めの「見た目あまり好みじゃないなぁ」という感想も吹き飛んで、毎日でもJさんとセックスを楽しみたい気分になっていた。僕は淫乱なセックス依存症のようだった。

そんななか、Jさんがごそごそやってたかと思うと小瓶のようなものを取り出した。
僕の体位を変えて向きあうかたちにして小瓶のふたをあけ、僕の鼻先に。
「ラッシュ、吸ってみなよ。」

初めてだった。カラダによくないと言うのはネットで知識としては知っていたけど、さらなる快感が欲しくて、言われるままに吸ってみた。片方の鼻を押さえて、息を吐いて、ゆっくり小瓶から蒸散するツンとくる気体を胸いっぱいに吸い込む。するとJさんが僕の鼻を押さえ、少し息を止めるように言う。
脳の後ろ半分が痺れて、カラダが熱くなる感覚。
それまで以上に僕は感じやすくなり、Jさんの指が僕のアナルを責め立てるたびに腰をくねらせ、AVのオンナのように喘ぐ。
もしこのとき、Jさんが外でやろうといって、車外にセックス好きなゲイが集まってたりしたら僕は自分からケツを突き出し、輪姦されたがっただろうというくらいに盛り上がっていた。

一方、Jさんもラッシュを吸っていた。見れば目がトロンとしてきている。すごくイヤラしい顔。そこには性欲しかない、そんな顔だった。きっと僕も同じだっただろう。

胡坐をかいたJさんのひざの上に跨り、ネッチリとしたキスをする。僕の理性はゼロになっていた。彼に支えてもらっていないと崩れてしまいそうだった。
ふと、彼の勃起したペニスが僕のアナルに触れる。と驚いたことに僕のアナルがビクンビクンと痙攣するように感じた。
「入れてやるよ・・・。」
Jさんもガマンできなくなったようだった。ゴムをつけ、挿入してきた。待ちに待ったモノが入ってきて、僕のカラダは押し寄せる快感に酔いしれ、狂った。彼のモノが僕を貫き、掻き混ぜ、イヤラしい音をたて、僕は我を忘れた。もうだめ、イカせてよ・・・。そのときだった。
僕のペニスからドクドクとJさんが衝くのに合わせて精液が大量に・・・。

初めてのトコロテンだった。
ケツだけでイッたのは初めてだった。
ほどなくJさんも僕の中でイッた。ほら、と言って大量の精液が入ったゴムを見せてくれた。
僕がトコロテンしたことについてはJさんも軽い驚きだったらしい。

気がつけばすっかり夜が明けていた。
「お茶でも飲んで行こうか。」
「はい。」
そのとき初めて気づいた。自分の声が掠れていることに。
喘ぎすぎて声がかれてしまっていたのだ。(つづく)