( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

僕のどうしようもなかった夏:10「欲望に流されて」

2005-08-20 | Weblog
Jさんと軽く食事をしたあと、車を流しながらお互いのことを話す。
サッカー話で盛り上がったりして、それなりに打ち解けてきた。
当然、お互い、下心アリアリなんで、性的な話にもなった。
聞けばもともとタチだったけど、開発されてウケもできるようになったこと、今セックスフレンドはいること、近くの友達が欲しかったこと。

Jさんが言った。
「俺とセックスしたいの?どうする?はっきり言って欲しいんだ。」
「わかりました。はい、したいです。」
「おお、はっきりしてていいね。」
「(笑)」
そして車を走らせるが、住宅街にホテルなんてあるわけがない。
ひとしきりぐるぐるした後で公園脇の人気のない側道に車を止める。

「さわってもいい?」
彼の手が僕の股間に伸びる。
断る理由はない。
Jさんはシートを倒し、僕のカラダを愛撫した。
僕は例によってすぐに感じて喘ぎだしてしまう始末。
カーセックスかよ・・・。
そのときはぼんやりそう思ったけど、すぐに快感に押し流されてしまった。

Jさんははっきり言って非常にセックスが上手だった。
僕の今までの経験では一番だと思う。
何がすごいかって、その愛撫の仕方。
彼の話のとおりだとすれば、ここまでのテクを教え込まれたということになる。
そして、今度は僕が教え込まれる番なのだ。

彼の指先がやさしく、触れるか触れないくらいのところで、僕の敏感なところを撫でる。
僕のカラダは容易に反応して思わず、喘いでしまう。
ペニスを触るにしても、亀頭の周囲の大きさを確認するように、ゆっくり、やさしく触れる。そして、勃起した僕のペニスの浮き出た血管ひとつひとつを確認するように触れる。
カラダを触るにしても、筋肉のひとつひとつを確かめるように、やさしく、じらすように触れる。Iさんのときとは対照的だった。そして、それはまさに僕の好みだった。

僕は全裸にされ、カラダの隅々まで、Jさんに触れられ、歓喜の叫びを上げた。
カーセックスなんて初めてだった。女ともしたことがなかった。しようとも思わなかった。
でも、そのときは、もうどこでもいい、快感が欲しい、そう思っていた。(つづく)