( leave things ) up in the air

30代後半・既婚・ゲイ。仕事も家庭も人生も全てが中途半端な僕のろくでなしな日々。

はじめての裏切り4:想い出はひたすらに甘く

2005-05-15 | Weblog
すごく自分勝手なんだけど、僕はこれで心残りがないと思った。
中学のときにB君としていたことに近い体験だったけど、自分からゲイを意識して行動した結果の行為であったことで自分の意識上、だいぶ意味合いが違っていた。
まさに「オトコに犯される」というシチュエーションに僕は酔った。僕がうらやましい、自分では努力してもなれないような惚れ惚れするカラダつきの男が夢中になって僕のカラダをむさぼるという状況に。
ゲイだから必ずしも行為そのものが上手ってこともないことがわかったし、自分自身の気も済んだし。これからはネットの世界もROMるだけにしよう。

もう夏も終わり近い。その後結婚準備で忙しくなってしまい、プールにも行けなくなってしまった。そのころパソコンがウィルスにやられ、アドレスをなくしてFさんにも連絡をしなくなってしまった。
しばらくの後、パソコンが復旧して久々に掲示板を見るとFさんとしか思えない書き込みがあった。
「今年の夏はプールでいい思い出ができた。今年の夏に感謝したい。ありがとう」

本当に彼はそう思っていたのだろうか。
今となっては確かめるすべもないけど、僕からみればその言葉で、なんてことないくだらない裏切りは甘い思い出に昇華してしまった。
いけないことはわかっている。でもしてしまった。自分の胸のうちだけに秘めて墓まで持っていこう。
毎年夏がくるとFさんを思い出す。
ココロの痛みとともに。(おわり)