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音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

淡口憲治の野球人生

2006-10-26 00:41:51 | スポーツ
日本シリーズが面白いですね。といっても帰宅後のスポーツニュースのダイジェスト観るだけなんですが・・・。札幌ドームの盛り上がりも凄いんですが、ここまで両軍とも全て、生え抜きのピッチャーが先発しているのに好感が持てます。2戦目あたりから外人ピッチャーがスターターを務めるチームは興醒めしてしまうんですよ。さすがに両リーグのチャンピオンチームです。ドラゴンズの佐藤充がシリーズ前に調子を落としたのは残念でしたが、ファイターズは今日も「物語」を背負った金村が意地を見せましたしね。

それにしても、人が欣喜雀躍したり、ジーンと喜びを噛みしめる様を見る(読む)のは、ある意味自分のことよりも嬉しくなってしまいます。プロ野球関連の面白いブログは意外と見つけるのは難しい。ランキングも時々覗くのですが、ハズレも多い。でも球団別で定期巡回しているお気に入りがいくつかあります。


プロ野球狂の詩
どうも元日ハムの社員らしいのですが、札幌在住でファイターズへの愛の結晶ともいうべきエントリーは読む人の心をうちます。「球史に残る名選手」という連載もいとをかしです。絶妙な人選をしておられますので。


D.D.のたわごと
中日ドラゴンズに動きがあったときはここに来ます。TVドラマのキャスティングアナリストとしても定評がある方ですが、時に「なぜ人を殺してはいけないのか」など骨太のテーマで超長文を書く熱いブロガーさんです。


V35スカイラインクーペが欲しい!
東京ヤクルトが勝った日はここですね。F1ネタがメインですが、エビちゃん・安藤美姫ウオッチャーとしても名高い管理人のharuさんです。このブログは本当に写真が綺麗! プロが撮っているようですが。


MAC`S GADGET ANNEX
埼玉在住ながら、本社が仙台の会社にお勤めだそうで、東北楽天イーグルスに動きがあった日は覗きに行きます。他にニュースもの、鉄道ネタも充実しています。


そして私の愛読するkochikikaノートですが、名うてのパリーグ通として、日ハムへの視線もこのうえなく優しいブログです。先日のシリーズ第2戦後のエントリーのコメント欄のやりとりを読んでいて、激しく同意したことがあります。


不思議だが本当だ (もりしゅん)  2006-10-23 01:08:55

山本昌、北別府、西本監督...

山本昌は送りバントまで封殺されちゃって、何処までも勝負運無いですね。八木は前日の投手陣のミス連発を思えば凄い勇気だったと思います。流石の度胸です。

あと武田の登板/好投は確かに印象的でした。

次は金村の意地を見たいよ。


Unknown (kochikika)  2006-10-23 22:38:01

もりしゅんさん、毎度どうもです。
今日の日刊スポーツに、こんな題じゃないけど「山本昌、勝負運に見放された歴史」の記事が写真と登板記録つきで出てました。
その長い歴史が凄いですよね、この人。出てきたときにはこんな投げ方ではすぐ潰れるなんて思われてたのに。
ここ一番での勝負運はなくとも、他の誰もがうらやむ運を持ってます。運といったら怒られるでしょうけど。


山本昌が未だシリーズで勝てず、一見勝負運がないように見えるが、41歳であの舞台に立てるのは幸せだろうという趣旨だと思います。

たしかにそうなんです。

稀代の名監督にしてパリーグ一筋の西本幸雄も、毎日・阪急・近鉄を率いて8度もシリーズに挑みながら、ついに一度も日本一になれなかったことから、「悲運の名将」と謳われますが、ご本人はこのフレーズを嫌がっていて、「選手が頑張ってくれたおかげで8度も日本シリーズに出場できたのだから、私は幸せ者だ」と語っています。ひのき舞台に立てない人の方が圧倒的に多いのですから、これは仰る通りでしょう。

そういう意味で、このシリーズ、フィールドプレーヤーは勿論なんですが、私はベンチにも注目する人がいます。日ハムのバッティングコーチ淡口憲治その人です。


史上初めて北海道で開催され、初顔合わせの歴史的な日本シリーズに立ち会う現場の人たちは、貴重な経験をしています。その中でも淡口コーチの球歴はスゴイ!

私は、今の野球界で1人だけロングインタビューするチャンスをもらえるとしたら、是非この人に話を訊きたいと思っています。淡口といえば、選手時代に打席で腰をプリッと振る独特のゼスチャーが有名で、子供の頃に真似をしていた人も多いのではないかと思います。川上V9時代に兵庫の三田学園から巨人に入団して以来、35年間一度もユニフォームを脱いでいないのです。中西太のように監督を辞めてからも、指導力を買われて引く手あまたとなり、間断なくグランドに立ち続けた人もいますが、こういう人は本当に稀です。

踊る大捜査線の織田裕二のセリフではありませんが、「事件はネット裏やTV桟敷の前で起こってんじゃない。現場で起きてんだ!!」ということで、淡口コーチの経歴を簡単におさらいすると、

71年~84年 巨人
85年~89年 近鉄
90年~05年 巨人コーチ、二軍監督
06年~    日ハム打撃コーチ

つまり、川上・長嶋・藤田・王・仰木に選手として仕え、V9~長嶋引退、長嶋巨人前年最下位から優勝、王のホームラン世界記録、83年の巨人VS西武の名勝負・・・。

近鉄に移籍してからも、あの「10・19」のスコアボードの写真にはこの人の名がしっかり写っています。翌年の巨人との日本シリーズで3連勝の後4連敗(加藤哲郎の「巨人はロッテより弱い」発言)を最後に引退しています。

翌年から16年間、巨人の指導者として在籍し、今年は日ハムがいきなり優勝と、それこそ挙げていけばきりがないほど、昭和から平成の球史に残る歴史的な場面に立ち会っている野球人なのですよ。日本プロ野球の生き証人といってもいい。

現役時代の淡口は、定位置を掴んだと思えば、張本の加入で外野の一角からはじき出され、しばらく代打の切り札的存在でした。80~83年は3割前後を打ってレギュラーにほぼ定着したかという頃に、吉村や駒田といった若手の台頭で出番が減り、近鉄にトレードに出されてしまいました。ロッテに移った途端、クリーンアップを任された山本功児と同様に、近鉄では主軸を担い、当時のジャイアンツの控えがいかにハイレベルであったかを証明することになりました。

でも、コンコルド打法と呼ばれたシャープな打撃技術を持ちながら、イマイチ恵まれない野球人生を送ったと一般に認識されているようです。最近では巨人の清水が中途半端な使われ方をしているのを「清水の淡口化現象」などと揶揄する向きもあるようです。不遇な左の好打者という意味でしょうか。

とんでもない! こんな幸せな人はそうそういませんよ。

昨日の小笠原の初ヒットにベンチで安堵する淡口コーチの姿がありましたが、明日はまた一つ、隠居後にお孫さんに語って聞かせる名場面のお話が増えるのでしょうか。



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Unknown (mac)
2006-10-26 22:09:11
TB有難うございました。

淡口、柳田、原田といった当時の巨人の代打陣、強力でしたよね。近鉄時代も渋い働きを見せていたのを覚えています。

今後とも宜しくお願いします。
返信する
恐縮です (kochikika)
2006-10-26 23:26:52
音次郎さん、過分な扱い、恐縮です。



89年、旧Buが実質優勝を決めた所沢でのダブルヘッダーを観にいってまして、あの試合でしたから、帰りの西武電車は凄い状態になっていました。所沢から池袋まで、満員のBuファンに占拠され、応援歌や選手の名前をコールするという。



で、ずーっと叫んでいれば、コールも途切れることがある。間が空くときもある。そんなとき決まって淡口コールが起きるのが氏のファンの間における立場を物語っていましたね。

彼の名であれば暗黙のうちに納得感が広がるという。



今回のシリーズでは平野コーチの笑顔も印象的でしたね。
返信する
うれしいTBでした。 (haru)
2006-10-28 19:47:00
TBありがとうございました。

おそまつな当ブログを褒めていただきありがとうございました。

それにもまして私の大好きな淡口をここまで詳細に取り上げたのはうれしいです。

淡口については、長島監督が、左に弱いと決め付け左投手が出ると○○のひとつ覚えにように交代させたのが気の毒でした。右左関係なく打てる好打者だったのですが。

でもずーと現役でいるのはたいしたものです。確かに新庄ほどではないにしてもこんな幸せな人はそうそういませんよね。

また楽しい記事書いて知らせてください。

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