音次郎の夏炉冬扇

思ふこと考えること感じることを、徒然なるままに綴ります。

仙台市長は厚顔無恥

2009-06-14 21:16:09 | 時事問題
7月に行われる次期市長選に出馬表明した仙台市長の梅原克彦という御仁は一体何を考えているんでしょうか? 普通の神経であれば再選は断念すると思うのですが、この嘘つきペテン市長は丸刈り頭で出馬会見し、満天下に仙台の恥を晒しました。行政トップとしての資格はもはや喪っているので、潔く身を引くのが筋だと思いますが、居直りと強弁だけは達者なので、市議会や市民オンブズマンも追いつめ切れずに今日に至っています。こうなったら選挙で市民のジャッジを待つしかない。

坊主頭にニュースバリューありと判断したのか、本日のヤフートピックスにUPされましたから、事情を知った方も多いでしょう。この市長は、多額のタクシーチケットを私用で使い、第三者に譲渡していた疑いが濃厚で、使途不明額は約220万円にのぼるといいます。

仙台市長選:梅原市長が丸刈り頭で出馬表明会見(毎日新聞)

ことの経緯はというと、市長就任した2005年5月から2008年8月に、市長名のスタンプを押して使用されたタク券が1464枚ありましたと。そのうち9割にあたる1364枚(約221万円分)が行き先を記入していないもので、これは発覚後に返納。でもこの使用頻度は凄まじい。3年3ヶ月間だから約40ヶ月として、実働が20日/月であれば800日ですから、220万円といえば毎日毎日2750円もタクシーを使っていた計算になります。市長には常時使える公用車があるのだから、これは明らかにおかしいでしょう。

当初の説明は、「公務上、非公式に人と会う機会が多く、相手側のプライバシーに配慮して行き先を記載しなかった」という意味不明なものでした。ここからして噴飯物なのですが、百歩譲って、市政には政策遂行のための根回しや役職への招聘など、反対勢力などに勘付かれないように行わねばならない局面もあるのかもしれません。でもいくら政令指定都市とはいえ、市長自らが年がら年中インテリジェントオフィサーみたいな隠密行動するのも変だし、その頻度が異常だということです。この辺りは機会があれば、和光市長のtakeyanさんに聞いてみたいものですが。

その後の釈明で「支出は100%公務に使っている。やましい点はなく、返還はない」「第3者には譲渡していない」(河北新報)と、私的使用と第三者譲渡を強く否定していたものの、市長が東京出張中に仙台市で使われたタクシーチケットがあったことや、同日同時間帯で複数の使用が発覚し、釈明が虚偽だったことが明らかになりました。バレた部分だけ謝っとこうとばかりに、しぶしぶ「50枚前後を第3者に渡した可能性が高い」(河北新報)と謝罪する展開に。

それからは、「朝から晩まで仕事が多くて記憶にない」といった人を食った答弁で、追及をかわし続けています。ここ3年間のことなのに、痴呆症みたいなこと言っていて大丈夫かと心配になりますが、その割に市政運営は「評価されている」と妙な自信を持っているのがイタイ。それ以前の問題で愛想を尽かされているのがわかっていないようです。

市民プールで泳いだり、市博物館をカミさんと見物したりするのは、「市が運営する施設の利用状況視察」だから公務だと言い張り、第三者譲渡は「自分が主催する会合などに参加した有識者や団体の帰りの足代に用立てたもので、あくまで市政執行に伴う費用」と主張しています。それは市政というよりもお前さん個人のための会合なんじゃないかと疑いたくもなりますが、市長がプライバシーを理由に、あくまでも譲渡先や使途の公開を拒否しているので、関係者が暴露しない限りは真相は明らかになりません。

まあ、国分町あたりに飲みに行ってはホステス達にばらまいていたのだろうということは容易に想像できるのですが、ただ一つはっきりしているのは、奥さんの実家の乗降記録が多く、家人が相当盛大にタクシーチケットを使っているフシがあることです。夫婦で業者のゴルフ接待を嬉々として受け続けていた防衛省前次官の守屋のカミさん並みに品性下劣な女性ですね、この市長の妻というのは。普通は公職にある夫を「それは違うでしょ」とたしなめて然るべきだろうと思うのですが・・・。 また、市長はたいがい独裁者ですから、市役所の職員が「殿、公用車をお使いくださいまし」と諌めることは出来ないものなのかなあ。

梅原克彦市長(56)は、仙台一高から東大法学部を出て通産官僚になった絵に描いたようなエリートです。例の居酒屋タクシー問題以降、現在は霞が関の締め付けが厳しくなっていますが、世代からしてじゃんじゃんタク券使いまくっていたクチでしょうし、外郭団体である財団法人の所長や在米日本大使館公使を勤めていたキャリアをみると、なんかお里が知れるというか、公金横領という意識は本人および妻にはなかったんではないかとさえ思えてきます。じゃなかったら、あれだけ派手に使えないでしょう。

仙台市は前任の藤井市政時代のハコモノ重視がたたって公債比率は高いし、市税収入は10年前から減少傾向で、地方交付金も削られ続けています。歳入不足は1300億円と深刻で、健全化団体転落の可能性だってあるんですよ。

昭和恐慌の中、時の宰相・浜口雄幸は自ら倹約と経費節減の範を示すべく、料亭での接待を全廃し、列車も二等車に乗っていたそうです。公金意識がないバカ市長を戴いている仙台市は何とも危機的状況にあります。本当は市長だけじゃなく、だらしない市議会議員も総とっかえしたいところですが、まずは7月の市長選でしょうね。


ちなみに梅原市長の前回選挙で掲げたキャッチフレーズは、今となってはジョークとしか思えない。

「ノブレス・オブリージュ」(社会的地位のある者が持つ責任・義務)wwww


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