告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

再び、症状悪化を感じてきた

2009年11月09日 | Weblog
再び、痰のかたまりが多くなってきた。以前と同じような状態に戻ってきたと感じる。さらに昨日は2回ほど左側の耳、鼓膜の内側でチクリと痛みが走ったように感じた。しかし、相変わらず鼻の通りはよく、耳の聞こえも悪くない。カゼを引いているわけではないが中耳炎だろうか、ガンが突然大きくなったのだろうかと思ってしまう。


私のガンは内視鏡で見える範囲にあるので、そろそろ診察に出かける時期がきたということ。最近、左手がしびれることがたびたび起きる。肩からきていると思っていたが、ひょっとすれば脊髄近くにガンが転移しているのかもしれない。妄想が起きる。下半身不随への恐怖だ。 MRIで診断する必要も感じてきた。


人の死亡率は100%である。人は病気で死ぬのではなく、寿命で死ぬのである。死があってこそ新しい生命が誕生する。これが自然界の仕組みだ。自分自身を納得させる。


先日、四日市ドームで開かれていたリーディング産業展に出かけてきた。姫マツタケが置かれてあるブースがあった。リーディング産業展とは中小企業による先端技術を紹介する催しのようだった。岩出亥之助博士は東京帝国大学教授から三重大学教授を経て岩出菌学研究所を1963年に設立した。主力商品の健康食品プリトンは姫マツタケ100%のフリーズドライ製品だ。以前、津にある研究所に出かけていったことがある。キノコに関する研究施設のような趣を感じる所だった。効果を試すには、3ヶ月ほど服用してみる必要がある。一か月分が3万円ほどになる。まだ試してみたことはない。今回、偶然目にしたことで、そろそろ試してみる時期が来たのかもと一瞬考えてしまった。もらってきたサンプルを飲んでみた。確かにキノコの味だ。マツタケと言うより濃厚なシイタケの味がした。

「市民のためのがん治療の会」へ入会

2009年11月07日 | Weblog


「市民のためのがん治療の会」で配布されている、前立腺ガン治療の解説DVD(¥1000円)を購入した。義父が前立腺ガンを患っている。最初に相談を受けた時、丸山ワクチンについては医師と相談するようアドバイスした。その医師はホルモン療法でおおかた治るので、必要ないと答えたという。しかし、そのうちにホルモンは効かなくなる時期が来る。丸山ワクチンの他での選択視は小線源放射線治療、ブラキセラピーだと思っている。


購入のついでに、「市民のためのがん治療の会」に入会した。多くあるガン患者の会のなかで会費が一番安い団体とある。年会費が2000円。主に放射線治療についての情報を提供してくれる。放射線科の医師によるセカンドオピニオンを仲介してくれる。ガン治療に関する書籍を配布している。患者の会に入会するとニュースレターが送られてきた。


2009年9月号のなかで目に付いたのが、「飲んで治す放射線、注射して治す放射線」という東京慈恵医科大学の内山準教授の記事だった。代表的なのに甲状腺ガンにたいして放射性ヨード131を経口に摂取し、甲状腺だけに作用させるという治療法がある。甲状腺はヨードをとりこんでホルモンを作る臓器だ。 転移したガンであっても甲状腺の特性を持っているので、ヨードは取り込まれる。バセドウ病などの治療にも使われているようだ。ヨード131が発する放射線(ベータ線)は0.8mmの範囲に影響を与える。当然、周囲の正常組織を害することは極めて少ないと思われる。その他、悪性リンパ腫に対して、モノクロナール抗体(抗CD―20抗体)を用いたY―90標識イブリツモマブがようやく最近、保険収載されたともある。


上咽頭ガンに対してのホウ素中性子捕捉療法がある。これは現在、臨床治験中にある有効だと感じる治療法だ。「市民のためのがん治療の会」に入会したことで、これらについても最新情報を知ることが出来るのではないかと期待している。


自分の健康は自分で守る

2009年11月05日 | Weblog
母が末期の胃ガンで、手術は絶対いやと言って丸山ワクチン単独療法で18年生きた。今年が7回忌。主治医も、こんなに大きなガンを抱えて延命するとは、と驚いていた。その後夫が胃ガンになり、手術後丸山ワクチンを使うようになって3年になる。丸山ワクチンがガンに効いたかどうかは分からないが、ともかく不思議なのは母も夫も全然風邪を引かなくなった。 ところが今回40代の娘(小学生の子供二人がいる)が胃ガンになり、水一滴通らない状態で大学病院に入院した。若年性ナントカという胃ガンで手術はできないというので、丸山ワクチンをお願いしたが拒否され抗がん剤を投与された。すっかりやせ衰え髪も全部抜けてしまったが効果はなくあと1クール残して中止、やっと丸山ワクチンの使用を認めてくれた。食事が全く取れない状態なので退院はできないが、週に1回子供に会いに帰宅している。


丸山ワクチンを受けたくなっても、ほとんどの場合、単独での治療を受けるのは困難だ。それは、いたずらに時期を過ごすと、治るものも直らなくなりますよと患者の容態を第一に考えているだけではなさそうだ。ガン患者が、自ら信じている奇跡の水に期待するとか、健康食品でガンに対するというのは自己責任の範疇になる。しかし、丸山ワクチンの治験を受けるためには医師からの治験承諾書が必要。医師は治験承諾書へのサインを断わることが多い。無知な患者と認定される。


近代医療の歴史はたかだか100年ほどだ。今まで正しいと思われていたことが、間違いであったという例は少なくない。創傷は乾かして治すというのもそうだ。最近の常識は、湿潤環境で治療する、消毒もなるたけしない、傷口はよく洗い流すというのが、キズを早く治す方法と認められつつある。消毒薬を使えば、ばい菌も死ぬが、キズを治そうとする生体の仕組みをも削ぐことになるからだ。つまり、免疫力が低下することになる。湿潤環境にする理由もしかり。


医療に携わるものにとって必要なのは、まだ医学は完璧ではないという意識ではないだろうか。まったくやりきれない思いを感じてくるのは、丸山ワクチンを信頼しているからでもある。

α-ガラクトシルセラミドという物質

2009年11月03日 | Weblog
体の免疫力を高める物質と細胞を組み合わせた新しいがん治療法について、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合センター長の谷口克さんが「東京テクノフォーラム21」の研究交流会で講演した。 谷口さんは、末期の肺ガン患者17人から血液の細胞を採取し、α―ガラクトシルセラミドという糖脂質を組み込んで体内に戻すと、6割でガンの拡大や転移を2年以上抑えられたという臨床試験結果を報告した。

この糖脂質は、沖縄の海綿に寄生する微生物から発見された物質で、人口合成も可能。体内に入れるとナチュラルキラーT細胞という免疫細胞を活性化する作用がある。

末期のガン患者は、ガン細胞の増殖を抑える免疫機能が衰えているため、病巣の拡大や転移が急速に進みやすい。しかし、臨床試験で治療を受けた患者は、病巣に多くのNKT細胞が集中し、病状の進行に歯止めがかかっていた。

谷口さんは、α―ガラクトシルセラミドを改良して新薬を開発すれば、様々なガンの治療や感染症の予防に役立つ。将来はiPS細胞からNKT細胞を作って一緒に投与するやり方も考えられると展望を語った。  読売新聞 21年11月1日の記事より


α-ガラクトシルセラミドは免疫力を高める作用があり、ガンに対してだけではなく、感染症の治療にも効果があるようだ。好中球、NK細胞、γδ型T細胞、CD8+ T細胞などの免疫担当細胞を活性化させ、これらの細胞の数を増加させる。細菌、真菌、ウィルス、または寄生虫などに対する生体の抵抗性を亢進させるとある。第一人者の谷口克さんの弟は動物病院を経営しており、すでに動物にも応用され始めているようだ。こちらについては現在、文献を検索中。「医療に際しては、理論が先になる場合もあるが、実証がさきになる場合もある」は確か、丸山千里医師のことばだった。実際に患者に使ってみて効果があるかが問題だ。試験管では・・・マウスやラットの実験では・・・理論上は・・・効くはずだったのに。実際のヒトの患者に100%で効果があるという免疫治療は少ない。免疫療法は副作用がないという最大の利点があるが、ガン患者の場合は効かないというケースは即、死に繋がっている。 手遅れですと宣言されることになる。

ただただ感謝する日々

2009年11月01日 | Weblog
ガンと告知を受けてから1年と4ヶ月目に入った。ガンかもしれないと思ってから1年6ヶ月以上だ。体調良好、しかし、いくらか気になるところもある。痰がまだ出ること。その痰に臭いをかんじること。唾を飲み込むときに、耳に響くこと。これは響かない時もある。患部が乾燥しているのかもしれない。ともかく日常生活に不便は今のところ感じていない。 ガンを告知された後は、ニンジンジュースを作り、毎日のように飲んでいたが、それが市販のニンジンジュースに変り、野菜ジュースに変り、そのうち飲まなくなった。 野菜や海草、きのこ類はよく食べるようにしているが、まずいものは食べたくない。すき焼きなどの肉もどんどん食べるようになった。 いまだに人生に後がないという意識は持っているので食べ物も行動も、後悔することのないようにしたい。


抗がん剤や放射線治療というのは、ガン患者でなければ行うことはない。だから、治療を始める前には全ての検査を行うことになる。ところが治療が終わって、ガン組織がなくなった後でも治療から逃れられないようだ。 再発予防のために抗がん剤を飲みましょう、などと言われるようだ。それで再発する確率は低下するのだろうか? 低下するということは、逆に考えれば治っていなかったということになる。ガンがどこかに残っていたということ。 検査もタダではない。いったい、ガン治療一式は総額いくらかかるのだろうか? 金額よりもっと大事なことだ。そう言われてしまいそうだ。


丸山ワクチンだけは、1日おきに続けている。これだけは止めるわけにはいかないという気持ちがある。 今まで悪くなっていないのはガンが極めてゆっくり進行するものだからとも思うときもあるが、こんなガンに対して抗がん剤や放射線治療を行っていれば返って免疫力だけが低下してガンの進行を早めていただろうと思う。 さらに、ガンという診断が間違いであって単なる炎症性の病変だったということも考えうる。それを確かめるには、細胞診を繰り返すこと。つまり、ガン細胞の一部を切り取って調べることになる。ガンを刺激すれば、これまたガンは増殖のスピードを増すと思われる。


しかし、医学を学ぶものとして、やっぱり 確認すべきだろうか?