告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

ガンマナイフの説明を受けてきた

2009年12月07日 | Weblog
予約をとっていたのでガンマナイフの説明を受けに行ってきた。サイバーナイフと同じような治療機器なので、だいたい適応外と断わられることは想像していた。若い女医さんだった。案の定、ガンマナイフも転移や再発のケースがほとんどであり、標準治療の次のステップでの選択枝であると説明を受けた。 あとで、なぜか、とっても体調が悪くなった。


たくさん抱えていったレントゲン写真やCD-Rに目をくれなかった。(患者がいないところで見ていたのか?) したがって、状況を理解してくれているのか疑問に思ったこと。もっぱら話の内容は、標準治療の60%の5年生存率というのは、ガン治療において高いものだということを力説する。標準の治療を受けないことが理解できないといった姿勢だ。理解していない患者に正しいガン医療の受け方を諭すのが医師としての責務であると信じているようだ。


転移、もしくは再発の場合であっても、上咽頭ガンの患者さんの体験例を話して欲しい。予後のQOLなどについて知りたいとの質問にも答えてくれない。「様々ですからね」 でもこんなことが不愉快な気分になった理由ではない。さらに考えてみると、二つの言葉が思い起こされた。「根治」と「もったいない」という言葉だった。根治とは、完全に治るということを想像する、ガンの医療現場に立つ医師が根治を口にする意味は大きい。再発、転移の場合に適応になるガンマナイフで根治に至った患者さんはどれだけいるのだろうかと想像した。聞きたかったことはその具体的な内容である。怖くなった。


そして「もったいない」である。まだ使えるものを捨てる際に使われる表現だ。人の価値は他人に値踏みされるものではない。しかも、本人は捨てるつもりではないから治療を断ったのだ。不愉快な気持ちはここから来ていた。若い医師は近代医学に対して信頼するところが強いのだろう。年を経るにしたがって、きっと医学の限界を知ることになる。私の場合でもガン患者になる前には、抗がん剤に対する理解も表面的なものだった。そもそも抗がん剤との表現、全てをいっしょくたに考えることが間違っている。ひとつひとつの抗がん剤について吟味する必要がある。ガンマナイフの権威、小林達也医師のいる病院。セカンドオピニオン代が2920円だった。こういうときにこそ「もったいない」を使いたい。