告知の日からのガン日記(上咽頭がんー丸山ワクチン日記)

08年7月の告知。5年生存率60%の標準治療を断わる。丸山ワクチンを決断。団塊世代、男性。試行錯誤の過程をリアルタイムで

小細胞肺ガンでの決断

2009年12月05日 | Weblog
人間ドックでの健康診断を受けたところ肺に影があった。精密検査で小細胞ガンと診断された。肺ガンの中でも進行度が早い、早い段階から転移する悪性度の高いガンだった。ただこの種のガンには抗がん剤が比較的効くといわれている。2回の抗がん剤治療によって、小さくさせておいてから手術を受ける段取りになった。抗がん剤治療により、ガンは縮小し、手術は成功した。


ここで、外科医から提案があった。ガンは完全に切除でき、遠隔転移もない状態だ。ガン細胞が血液のなかを漂っており転移先を探している状態だ。ここで、抗がん剤を使ってそれをたたくことで完治できる。あと3クールの抗がん剤治療を薦めた。内科医は否定的だった。この種のガンは99%に再発、転移がある。ガンが完全に切り取られたなら、そのままの生活に戻ったほうが良い。再発の兆候があったときに、再びこの抗がん剤を使うことが出来る。手術にあとに予防的に使うと、再発時にはその有効な抗がん剤は使うことが出来なくなると言う。


同じガン専門医によっても治療方針は異なる。最後は患者が決断することになる。あなただったらどうする。こんなことを言われても本当に困るだろう。


この抗がん剤はシスプラチンというポピュラーな薬で、上咽頭ガンに対する標準治療にも含まれている。副作用として、免疫力を低下させるのはもちろん、腎機能を低下させる。髪の毛が抜け、吐き気をもよおし、手足にしびれも強く残るようだ。この体験を経たガン患者は「いのちの落語」の著者である樋口強さん。樋口さんは外科医の提案を選択した。副作用と戦いながら3クールの抗がん剤治療をやりぬいた。副作用が顕著になり、内科医は3回目の投薬中止を勧告したが、それでも自分の決断を貫いたとある。3年生存率が数パーセントほどのガン手術の5年後に出版された本だった。年に一回だけ、自身の落語会を開いている。検索してみたところ13年後に当る今年も落語会は開かれている。 玄米菜食、砂療法もとりいれていたようだ。ガンサバイバーの言葉には重みが感じられる。 いのちの落語 で検索されたし。