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A.ドラティ+デトロイト響=ストラヴィンスキー「火の鳥」他

2020-05-12 | 音楽 - ストラヴィンスキー
 先日買ったCDを聴いた.A.ドラティ指揮+デトロイト交響楽団による,ストラヴィンスキー『火の鳥』ほか.

 中学生の時分に買った三大バレエのCDで聴き込んだものだが,のちに再生不能になって久しく,このほど再販盤を購入.改めて感想を述べれば,デトロイト響の充実した技術とアンサンブルに支えられた,明るく華やかなサウンド.ただし,ドラティの曲作りにあっては,セクション間の音量バランスや,テンポ配分,細部でのリズムの取り方などに,何やらちぐはぐなところがあり,音楽全体のつながりを悪くしているのは残念.とくに,「カスチェイの踊り」での異様な遅さは耳に馴染まず,当のプレイヤーたちもじれてきて,時おり走りかける始末である.録音は鮮明で,この曲の迫力のために欠かせないダイナミックレンジも十分.

 併録のアンセルメ+スイス・ロマンド管の「プルチネルラ」組曲は,速めのテンポで流れていく颯爽の演奏.各ソロなどに,どこかとぼけたような表情があるのも,彼らならでは.


ストラヴィンスキー: バレエ《火の鳥》《プルチネルラ》
デトロイト交響楽団,
アンタル・ドラティ (指揮) ほか,
ユニバーサル ミュージック,UCCD-3858
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