セントラル愛知チェンバー=ストラヴィンスキー「兵士の物語」他

　夜，Halle Rundeにて行なわれた，セントラル愛知チェンバープレイヤーズの演奏会を聴いた．めあての『兵士』は，難曲ともあって，中盤にはかなり危なっかしいアンサンブルの混乱も出たが，全体としては，力強く生き生きとした進行の演奏．とりわけ音量にかけては，電子増幅された語りをも圧倒する十分なもので，悪魔の登場シーンなどは，音楽の激しさがそのまま，物語の情景として迫ってくるようだった．

　それにしても，西氏の翻訳はシンプルだが，重要なキーワードが抜けたり，言い回しの選び方が冴えなかったりと，いま一つ好きになれない．


セントラル愛知チェンバープレイヤーズ Vol.2
【出演者】角田鋼亮 (語り)，島田真千子 (ヴァイオリン)，高柳安佐子 (コントラバス)，箱﨑由衣 (クラリネット)，小野木栄水 (ファゴット)，清水祐男 (トランペット)，三浦葉月 (トロンボーン)，片山陽平 (打楽器)
【日時】2023.8.2　19:00-
【場所】Halle Runde
【曲目】
■グリエール=プロト編: ヴァイオリンとコントラバスのための組曲より プレリュード，ガヴォット
■ハイドン=シュナイダー編: ジプシーデュオ
■コルグラス: 4つのドラムとヴィオラの為の変奏曲より 序奏-叙唱，変奏1，2
■ストラヴィンスキー: 兵士の物語