先日買ったCDを聴いた.B.ハイティンク指揮+ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による,ホルスト・組曲「惑星」ほか.
終始遅めのテンポを採り,譜面を正確に追った演奏.ロンドンフィルは,やや硬い表情ながら,充実の技術とアンサンブルに安定しており,この曲ならではの迫力にも事欠かない.ハイティンクの曲作りは,オーケストラを隅々までじゅうぶんに鳴らすことに注意したものであるが,ここではそれが裏目に出て,どうにも音楽の流れが失われがち.一つ一つの音符が独立に鳴っているだけで,意味のある繋がりになっておらず,何らの感慨や情景を喚起しないのだ.録音は鮮明であるが,すべてのパートが間近から聴こえるような,いささか雰囲気のないサウンド.
併録のエニグマ変奏曲では,その楽想のためかいくぶんカンタービレを取り戻してはいるものの,全体の印象としてはホルスト同様.
ホルスト: 《惑星》/エルガー: エニグマ変奏曲
ジョン・オールディス合唱団,
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,
タワーレコード,PROC-2243
終始遅めのテンポを採り,譜面を正確に追った演奏.ロンドンフィルは,やや硬い表情ながら,充実の技術とアンサンブルに安定しており,この曲ならではの迫力にも事欠かない.ハイティンクの曲作りは,オーケストラを隅々までじゅうぶんに鳴らすことに注意したものであるが,ここではそれが裏目に出て,どうにも音楽の流れが失われがち.一つ一つの音符が独立に鳴っているだけで,意味のある繋がりになっておらず,何らの感慨や情景を喚起しないのだ.録音は鮮明であるが,すべてのパートが間近から聴こえるような,いささか雰囲気のないサウンド.
併録のエニグマ変奏曲では,その楽想のためかいくぶんカンタービレを取り戻してはいるものの,全体の印象としてはホルスト同様.
ホルスト: 《惑星》/エルガー: エニグマ変奏曲
ジョン・オールディス合唱団,
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,
タワーレコード,PROC-2243
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