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G.ノセダ+LSO=ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」

2019-11-13 | 音楽 - ショスタコーヴィチ
 先日買ったCDを聴いた.G.ノセダ指揮+ロンドン交響楽団による.ショスタコーヴィチ・交響曲第4番.

 終始やや速めのテンポを採り,譜面を正確に追いながら,即興的な息遣いをも大切にした演奏.ロンドン響は,ソロ楽器群にもう一つの魅力不足を感じるものの,全体としては充実の技術とアンサンブルに安定しており,ライヴレコーディングゆえの瑕疵もほとんどない.ノセダの曲作りも,若い作曲家のアヴァンギャルドへの傾倒を強調するのではなく,むしろ音楽の輪郭や横の流れにシンプルに耳を澄ました,颯爽としたもの.録音は鮮明ながら,残響が少なく些かざらついた感じ.

 それにしても,この曲の第3楽章はそれまでの厳しい楽想を茶化すようなコミカルな展開であるが,そのことが唯一の目的となって肝腎の内容を伴っておらず,却って退屈.


Shostakovich: Symphony No.4 (SACD-Hybrid)
Gianandrea Noseda (conductor),
London Symphony Orchestra,
LSO Live,LSO0832

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