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ナガノ+ロンドン響=バルトーク「中国の不思議な役人」他

2021-11-19 | 音楽 - バルトーク
 先日買ったCDを聴いた.K.ナガノ指揮+ロンドン交響楽団による,バルトーク『中国の不思議な役人』ほか.

 やや速めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部までニュアンス豊かに再現した演奏.ナガノ率いるロンドン響は,持ち前の力強い管打楽器群が支える充実の技術と曲作りで,バルトーク独特の込み入った作風を,あくまで整然とした見通しのよい進行のなかに聴かせている.ただし,ところどころで僅かなミスやアンサンブルの乱れが放置されており,一発録りのようなラフさもある.録音は鮮明で,各パートの振舞いとオーケストラ全体の様子とを,ともによく捉えた快適なもの.

 併録の『ペトルーシュカ』についても,同様の印象であるが,こちらはいくぶん落ち着いたテンポ.


Stravinsky: Petrushka / Bartók: The Miraculous Mandarin
London Symphony Orchestra,
Kent Nagano (conductor),
Warner Music,2564 69565-2

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