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ケニチのブログ

ケニチが日々のことを綴っています

ホーネック+ピッツバーグ響=ベートーヴェン「交響曲第9番」

2023-06-03 | 音楽 - ベートーヴェン
 先日買ったCDを聴いた.M.ホーネック指揮+ピッツバーグ交響楽団による,ベートーヴェン・交響曲第9番「合唱」.

 やや速めのテンポを採り,譜面を正確かつ細部まで念入りに再現した演奏.ホーネック率いるピッツバーグ交響楽団&合唱団は,ライヴに起因するラフさがないではないが,充実の技術とアンサンブルで,ベートーヴェンの力強い音楽を率直に伝えている.ヴィブラートを抑えた清新な響きが魅力であるいっぽうで,内声の動きや旋律美への眼差しも十分にある.録音は鮮明だが,強奏時に音が割れるのと,編集点と思しい僅かなノイズが残っているのが遜色.使用楽譜は,ブライトコプフ,ベーレンライターの両新版を参照・折衷したうえで,慣例的な改変のいくつかを踏襲したもの.


BEETHOVEN - SYMPHONY NO. 9 (SACD-Hybrid)
Mendelssohn Choir of Pittsburgh,
Pittsburgh Symphony Orchestra,
Manfred Honeck (conductor),
Reference Recordings,FR-741SACD

長谷川陽子&松本和将=ベートーヴェン「チェロ ソナタ全曲演奏会」

2023-05-19 | 音楽 - ベートーヴェン
 夜,兵庫県立芸術文化センターにて行なわれた,長谷川陽子・チェロ,松本和将・ピアノによる演奏会を聴いた.ベートーヴェンのソナタ特集は,大曲続きのプログラムともあって,僅かなラフさは出るものの,十分な技術と集中度のアンサンブル.やや線の細い音色ながら力強く率直な長谷川のチェロに,松本のじっくりとしたタッチのピアノが合流し,これらのナンバーが併せ持つ厳しい表情と明朗さの両面を,引き出していく.


長谷川陽子×ベートーヴェン チェロ・ソナタ 全曲演奏会
【出演者】長谷川陽子 (チェロ),松本和将 (ピアノ)
【日時】2023.5.19 18:30-
【場所】兵庫県立芸術文化センター 小ホール
【曲目】
■ベートーヴェン: チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調・第2番 ト短調・第4番 ハ長調
■   〃   : チェロ・ソナタ第3番 イ長調・第5番 ニ長調
■   〃   : マカベウスのユダの主題による変奏曲より (アンコール)

ドゥエニャス&ウィーン響=ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」他

2023-05-18 | 音楽 - ベートーヴェン
 先日買ったCDを聴いた.M.ドゥエニャスのヴァイオリン,M.ホーネック指揮+ウィーン交響楽団による,ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲ほか.

 終始遅めのテンポで,譜面を正確かつ細部まで念入りに追った演奏.ドゥエニャスは,たっぷりしたボウイングと安定の技術で,自作のカデンツァを用いているのも意欲的.残念なのは,動きの細かい経過句でもべた弾きを徹底するので,そのたびに音楽の進行がもたつくこと.ホーネック率いるウィーン響は,ピリオド奏法を採り入れた力強いアンサンブルながら,この協奏曲ならではの美しいカンタービレにも傾倒する.ただし,そのカンタービレがここではいちいち深刻に響き,重たい印象も.ベートーヴェンにしてはなだらかな楽想のこの曲は,あえてそれ以上歌う必要はなく,ごく率直に流れていくことで,かえって魅力が立ち上がってくることに,改めて気が付くのである.録音は鮮明であるが,ソロ・ヴァイオリンにいくぶん寄っており,また高音域の硬い音色も気になる.


ベートーヴェン: ヴァイオリン協奏曲 他 (2UHQCD)
マリア・ドゥエニャス (ヴァイオリン),
マンフレート・ホーネック (指揮),
ウィーン交響楽団,
ユニバーサル ミュージック,UCCG-45071/2

シュテック&ラルパ フェスタンテ=ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」他

2023-03-17 | 音楽 - ベートーヴェン
 先日買ったCDを聴いた.A.シュテックのヴァイオリン,M.ホールズ指揮+ラルパ・フェスタンテによる,ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲ほか.

 やや遅めのテンポで,譜面を正確に再現し,なおかつ即興的なリズムの伸縮にも事欠かない,生き生きとした演奏.シュテックは,音程の甘い瞬間がないではないが,ハスキーながらも「通る」音色と十分な技術を聴かせており,ホールズ率いるラルパ・フェスタンテが,ピリオド楽器ならではの歯切れの良いアンサンブルで,これに応える.録音は鮮明で,各プレイヤーとオーケストラ全体の雰囲気とを,ともに美しい残響のなかによく捉えたもの.自筆譜を参照した珍しいリヴァイヴァル演奏は,現行版に比べてソロパートのあちらこちらに単純さが目立ち,目前に迫った初演に何とか間に合わせようと,筆を走らせる作曲者の姿が想像されてくるようだ.


Beethoven・Pössinger・Violin Concertos
Anton Steck (violin),
L'arpa festante,
Matthew Halls (conductor),
ACCENT,ACC 24320

コパチンスカヤ ヴァイオリンリサイタル

2023-03-14 | 音楽 - ベートーヴェン
 夜,長久手市文化の家で行なわれた,P.コパチンスカヤのヴァイオリン・リサイタルを聴いた.コパチンスカヤは,ヴィブラートとカンタービレを極端に排した,力強くもハスキーな音色で独特.また,たえずアホネンのピアノと即興的にかけあい,「合わせに行く」のではなく,音楽の「結果として合う」のに任せる(と言ってもけっこう失敗していたが),いかにもアンチ・ヨーロピアンなアンサンブル観.とりわけ,ルバートやらアドリブやらやりたい放題のベートーヴェンより,ウェーベルンらの整然とした作風が,よほど古典的な佇まいをたたえていたのは,皮肉である.

 終演後のロビーで,T先生夫妻にお会いした.


パトリツィア・コパチンスカヤ ヴァイオリン・リサイタル with ヨーナス・アホネン
【日時】2023.3.14 19:00-
【場所】長久手市文化の家 森のホール
【曲目】
■シェーンベルク: 幻想曲 作品47
■ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 作品30-2
■ウェーベルン: 4つの小品 作品7
■ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 作品47〈クロイツェル〉
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■リゲティ:  ?  (  〃  )