バイリンガル(マルチリンガル)子育て日記

日本人夫婦が日本国内で他言語を自由に操れるように子供を育てている現在進行形の日記です。

逆カルチャーショック 4(翔編1 /16才)

2006-07-29 20:45:37 | 出産・育児
逆カルチャーショック 翔編 1

 最近サボっていたので、今日は2つ書き込みします。

 翔の留学生活は、本人曰く「問題無き、限りなく楽しい留学生活」だったそうです。言葉も日に日に理解できるようになり、ホストとも大きな問題もなく留学生活を送れたようです。

 留学成功の理由はいくつかあります。

・大好きなサッカー通してお友達がすぐできたこと
・人口700人の町(これでは村かしら??)だったので、日本人がいなかった
・翔が初めての留学生だったので、先生たちのケアがとても丁寧だった。
・ホストとの相性がよかった

 翔の場合は、全てがうまく行き過ぎたので、本当に向こうの社会に溶け込むことができた反面、帰国してからの日本での生活、学校生活がフランスとのギャップで
戸惑ってしまう結果となったと思います。
詳しくはまた次回にお話します。

逆カルチャーショック 3

2006-07-29 20:27:20 | 出産・育児
逆カルチャーショック 3

 未来は、ホストとあまり折り合いがよくなかったようです。
 きっと彼女の方にも目に見えない原因はあったと思います。

 留学期間中、何をするにも1人で考え、行動に移して行った彼女は、1年間自分の力で乗り越えたという自信を持ち帰国しました。(ある意味持たざる負えなかったのかもしれませんが)帰国直後の彼女の性格は気が強く、女の子としてはかわいいものではありませんでした。

しかし帰国後数ヶ月して、私たちといる事によりまた気の緩みも出たでしょうし、安心したのでしょうか、ごくごく常識的なことも本当は理解できてないと言うことに気がついたようです。この間、私たち親は、小さい頃からの子育てをもう一度おさらいするような日々でした。しかしそれからは、性格もまた留学前のように丸くなってきたように思いました。

 

逆カルチャーショック 2 (M16)

2006-07-08 20:53:20 | 出産・育児
逆カルチャーショック 2
 未来は高校1年の8月より約1年間メキシコに留学しました。
 それまでは、典型的な日本の高校生。朝は私に起こされ、出されたご飯を食べ、
 お弁当を持って学校に行き、帰ってくる。

 それが留学先では、
・起こしてはくれないので、目覚ましで自分で起きれるようになりました。
・朝ごはんは、自分で何かしら食べる。(シリアルやトーストなど簡単なもの)
・学校までは送り迎え。(交通の便が悪いので自分で行けない)と言うことは
 自分でどこにも行けないという不自由さもある。
・言葉がわからないときは、意思の疎通ができないので、気持ちの行き違いが
 出てしまう。いつも相手に不快な思いをさせてないかと心配。
・日本の親とホストペアレンツの考え方が違う場合は、理解できずに大変。

 約1年、15歳で出かけた彼女は、彼女なりにいろいろ考えながら、気を使いながら過ごしていきます。帰ってきたときには「自分はもう自立できた」という親からみたら「変な」自信をつけて帰ってきました。

逆カルチャーショックとの戦い 1

2006-07-08 19:51:10 | 出産・育児
逆カルチャーショックのとの戦い

 逆カルチャーショックって聞いたことがありますか?
特に若い時期に海外に長期で滞在した場合にこの症状が出ます。日本から海外に行き、「言語」「習慣」「自分を取り巻く環境」「学校生活」とすべてが異なった環境の中で自分をそこに合わせなくては、自分の存在が認められないわけです。
ちょっと心理状態を分析してみます。ここでは留学生活が1年の場合とします。

1ヶ月目 見るもの全てが目新しく、珍しいので興味深い毎日を送る間に時間は
     過ぎていきます。
2ヶ月目~3ヶ月目
     全てに慣れ始めてくる=いろいろ考える余裕もでてきて、ホームシック
     や言葉の問題、人間関係に悩み始めます。
~6ヶ月 この時期になると全てが楽になってきます。言葉もだんだん理解できる
     ようになってきます。お友達もできてきます。
~10ヶ月 留学生活が楽しくてしょうがなくなってきます。大概順調な生活を送れ
     るようになってきます。あと2ヶ月の留学生活と思うと、帰りたくないと
     思うようになります。
~12ヶ月 帰国したくない、という気持ちから、滞在先の国を賞賛。
日本を否定する場合もあります。これはもう逆カルチャーショックの
始まりでしょう。日本の家族、友人には会いたい、でもここの生活を
     去るのも寂しいなどなど。

逆カルチャーショックになる確率は、留学先の生活にどれくらい深く入れたかによって違ってきます。全てが順調であった人ほど、日本に帰国後、また日本の生活に戻るまでが留学したての時と一緒の環境になるということなのです。