marigold songの地下水路

marigold songの数少ないライブのお知らせを目的として、ちょっとやってみましたが。

「。。。お前が引率か。」

2010-04-03 23:55:49 | Weblog
きょうは、「えいがをみたい」という小学生4人を連れて、郊外型ショッピングセンターに出かけた。

小学生らを車に詰め込み、いざ出発という段になって、騒がしさに何ごとかと、わたくしの父親が煙草をすいながらふらふらと出て来た。

「。。。どこ行くだ。」

ああ。えいがを見に行きたいというのでね。

「。。。お前が、引率か。」

   短いことばのなかに、わたくしはいろいろと読み取った。

だいじょうぶかお前。お前が引率で。よそさまのお子を。ちゃんとしろよ。財布持ってるのか。

「えあ。 うん。 まあ、引率してきますよ。 えと、あの、イッテキマアアア~ス!!」


子たちは、「プリンセスと魔法のキス」というえいががみたいのだそうだ。 素敵ね。


郊外型ショッピングセンターに着くと、よそんちのお子が、水筒を忘れたのでお茶を買いたいという。

おばちゃんがお茶ぐらい買ってやろうと思うのだったが、おこづかい三千円持参、おばちゃんになんか買ってもらっちゃいかん、と、おかあさんにいわれたようなので、

「じゃあさ、自販機よりカカク、ヤスク、買って得しようYO!!」

って、

だだっぴろいSay!!You!! 店内を、

「広すぎ!!お茶どこ?」なんつって、引率して、

92えんのお茶を見つけた。

「ほんとだ!自販機より、カカク、ヤス~イ!!」

ほうらね。

得したで、チュッパチャップスも買いなよ。


レジに並ぼうとしたら、大層混んでいる。

すると、小学生のひとりが、

「あそこなら早いよ。」と、教えてくれる。


ああ。

あれは。

なんか、

むずかしいんじゃあないの?


じぶんで、レジをやるコーナーがある。。。


ああ。あれ。

なんか、ああいうの、あるってのは、知ってたけれどさあ、あんのう、おばちゃんさあ、、、、




「スキャンすればいいんだから。」

え、す、すきゃん?  急に、なんだか、あんたらかっこいいぞ。スキャンて。

『スキャンする』なんて、あたし、発語したこといちどもないぞ。


「こうすんの。」

小学生のひとりがいろいろと教えてくれる。

ほほう。

しかも、いちどもそんなのやったことないはずのわたくしの娘までも、

「こうすんの。」と、教えてくれる。ほほう。

どこで覚えた?


教えてもらったので、「じぶんでレジ」を、初めて突破できました。ありがとう。



そんで、いよいよ「シネコン」へ。

  おか~さんどうすればいいかねえ?と、尋ねると、

子らは皆、 わたしらじぶんたちで観る、おかあさんいなくてもいい、どっちかっていうと邪魔、
本屋で立ち読みしてれば? というので、

じゃあ、まあ、そうしよう、と思い、小学生らをもぎりのところで見送り、

ショッピングセンター内の本屋にほくほくと、向かった。

なにしろ、時間はいっぱいあるからなあ。さて。ほくほく。どっから手をつけるか。
(どろぼう読みするか、ってことですが)

ひととおり、眺めても、まだ時間はいっぱい。

さて。

じゃあ、

あれいくか。ひさしぶりに。

「サブカルチャー」コーナー。

30代前半くらいまでは、真っ先に向かっていたのに、この頃ではなんだか、気恥ずかしくて。

でもしかし、ギラギラチカチカしてる群のなかに、時折掘り出し物があるのよ。
「なぎら健壱がいなたい飲食店を案内する写真集」とか。

「サブカル前」で、うろうろしていると、

わたくしを、呼んでいる書籍を見つけた。

       「味写入門」

と、いう本。


で、すぐさま、ひきこまれた。

これ好き!! 好きこれ!!

腰を据えて、どろぼう読みをすることに決めた。

困ったのは、声を出して笑ったり(もってのほか)、声は出さずとも、ニヤニヤした顔をしないでいられるかという問題だった。

おばさんがサブカルコーナーの前で変な本を立ち読みしてニヤニヤしていたら、わたくしだってちょっと気持ち悪い。

問題は、しかも、そのおばさんが、ほかならぬじぶんだということだ。

でもいいや、まあいい。まあいいよ。  だって、その本、すんごくおもしろいんだもの。

(ニヤニヤしないでがんばる)と、じぶんに言い聞かせながら、どろぼう読みしていると。


うわ~。

キタ~。  (キター。って。)

来たぞ来た来た。どうしよう。

世にもコワイ、中学生女子の集団。

あ、ここでとまった!!どうしよう。

「サブカルコーナー」の横は、たいてい「ジャニーズなど芸能関係の読み物コーナー」になっている。書店はたいていそうだ。

横で、とまった!!

にぎやかしい、かしましい、そしてなんだかコワイ!!!

もんのすごい、気になる!!

いや、わかるのだ、彼女らにとってみれば、変な本を立ち読みしている、近くにいるおばさんなど、まるで目に入らない、見切れた風景の一部であるということなど。

どきどきするこたあない。堂々としていなさい、と、じぶんでじぶんを励ますのだが、

真横にわんわんとはしゃぐ我が世の春の中学生女子集団がいると。。。


「これは辛い状況になった。」と、ちょっとひとりごとを言いそうになった。
(いやまあ、実際には言わない。言ったりしたら、ニヤニヤして立ち読みしてる以上に恥ずかしい。)

でも、辛さに耐え、見事、「味写入門」という本を読破した。

辛さに耐えるだけのことはある、(わたくしだけにとって。)味わい深い読み物だった。



子らは「プリンセスと魔法のキス」。引率者は、「味写入門」。
それぞれの2時間余りの素敵な時間を過ごしたあと、皆で
「フードコート」という、庶民のぼんやりオアシスに行き、
鯛やきだの、アイスだの、たこやきだの、団子だの、そんな庶民派グルメをたのしみ、
帰路につきました。

たのしかったです。

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2 コメント

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Unknown (しょうた)
2010-04-05 18:18:55
その映画見ましたよ!
ひとりで!

マリーさん観なかったのかもったいない
面白くて泣けるところもありましたよ
今度自分のホームページ作ったんで貼っておきます
見てる人限りなく少ないですが、マリーさんのミニコントブログ、近いうちに日記で紹介しますね!勝手に!
マリーさんの文才憧れます
そんな日記を僕も書きたい


最後にわたくし、
「かしましい」などと一度も発語したことございません。
では。


では。

http://x20.peps.jp/pandanosasakosan/
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Unknown (marigold song)
2010-04-05 23:34:12
しょうたさん、どうもありがとうございます。

ライブのほうはさっぱり。。。なのに、
なんだかミニコントブログだけせっせと精を出しているようで、いやあ、なんだか、お恥ずかしいです。

また、ライブの予定がたったら、おしらせしていきますのでチェキラウ!!

しょうたさん、
ひとりで。
ひとりで。
ひとり!!で、

あの映画、御覧になったのですね。ロマンチストねっ!!

残念だなあ、声、かけてくださればよかったに。

わたくしはねえ、
恥ずかしがりやさんなので(オエっ!)観られなかったんです。

あれが、

「姫と魔の接吻」というどろどろしたタイトルなら、観たかも。

終わったあと、感想を聞くと、むすめは、
「おか~さんなら、恥ずかしくなるくらいオイオイ泣いてたかもしれない。 『こち亀』で泣くくらいだからね。」
と、言っていました。
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