marigold songの地下水路

marigold songの数少ないライブのお知らせを目的として、ちょっとやってみましたが。

警察手帳?

2008-06-07 00:24:34 | Weblog
ツアーから帰ってきたら、また、あの場所に車が停まっている。
男が2人乗っている。
まただ。

ここ1ヶ月ばかり、気になっていた。いつも家の台所から何気なく、夕ごはんの支度をしながら外を見ると、同じ場所に車が停まっているのが。それも、結構長い間。人も乗っている。


ストーカー!?そうだ絶対そうだ。職場でわたしの歯磨き粉がなくなったのもあいつらのせいだ。
2人?2人でストーカー?
いや、単純に、わるい人たち!?

こわいこわいこわい。
おんなこどもばかりだと思ってナメんなコラ!
こわいこわいこわいこわいこわい。。。

妄想が膨らむ。

2時間経過して、台所の窓から見てみると、

まだ、いる。

こっちを、見ていると思う。

やばい。




隣に住む父に電話して、自分の疑念を話すと、
「わかった!今、みてくるぞ!!」

母も、外から私の名前を呼ぶので、下に降り、どきどきしながら相談。

「どうする、あんまりおかしきゃあ、警察呼ぶかね?」

父も、ナンバーをそうっと控えながら、合流。


あ!

車から、男のひとりが降りて。
こっちへゆっくり近付いてくる。
手を、ジャケットの胸ポケットに入れ、なんかを持って、
ゆっくりこっちへ来る。

身動きできない。きっと、なんか、凶器を持っている。

助けて!

じいじ、ばあば、逃げて!
わたしは、心の中で大声を出す。

ああ、もうきっと駄目だ。。。


男が、私たちに手が届くまでやってきた。
体が、緊張で動かない。
もはや、これまでだ。
助けて。


「にげて。」
やっとのことで、絞り出した声に
男が笑う。

そして。

男は、

「だいじょうぶです。警察です。」

胸ポケットから、凶器を出して、父に見せた。

凶器じゃなかった。

けいさつてちょう。

警察手帳?ドラマとかで見るやつ?

けいさつてちょう。

嘘だ。それはダミーだ。

まだわたしは身をかたくしているのに、父や母は、すっかりやわらかくなっている。

信じるな!!!


「このへん、いや、じつは、あそこのレストランなんですけど、車上狙いがあって、
まあ、それで、見ていたんです。不審がらせてすみません。」

え?

父や母はすっかり、信じている。
信じるな!!!

私は、決然と
「もういっかい、ちゃんと見せてください!けいさつてちょう!!」
しっかりしたひとを装って(装うしかないじゃないか。身を守る為だ。)言い放つ。
もいっかい、見せてくれる。
ふむふむ、あれ。本当なの。。。?

「どこの、しょのかたですか。おなまえをおききしていいですか。電話して、ほんとにいらっしゃるかたか、確認してよろしいですか。」


その方は、苦笑しながら、しかし、優しく、お名前と、所属している署、をお教えくださった。

ああ。たぶん。ほんもののポリースマンでした。

すみません。

ほんとにごめんなさい。

丁重に、無礼をお詫びした。

その刑事さんいわく、「捜査に差し支えある」っつうか、「大人の事情」で、
「張り込みをしている」ことは、言いふらせないんだもの。ってことだった。
当たり前ですね。

しかし、「こわがらせてごめんね」とのことでした。


ストーカーじゃなかった。ちょっぴり残念。(なんでだ。)


父と母に
「お前はばかか。なんであそこまで疑う。病気か」
と怒られた。

だって。

実は、ここのところ、ずううっと、怖かったんですよ。
妄想の果て。

でも、よかったあああ。

刑事さんに、カーテンは、夜になったら、閉めたほうがいいですよ、それから、2階だからって、油断しないで、きちんと戸締まりをしてくださいよ、と優しく、アドバイス頂いた。

「きょうは、これからだんだんおしまいにしていきます。安心してください。」

とも、言われた。

疑って、すみませんでした。