ツアーから帰ってきたら、また、あの場所に車が停まっている。
男が2人乗っている。
まただ。
ここ1ヶ月ばかり、気になっていた。いつも家の台所から何気なく、夕ごはんの支度をしながら外を見ると、同じ場所に車が停まっているのが。それも、結構長い間。人も乗っている。
ストーカー!?そうだ絶対そうだ。職場でわたしの歯磨き粉がなくなったのもあいつらのせいだ。
2人?2人でストーカー?
いや、単純に、わるい人たち!?
こわいこわいこわい。
おんなこどもばかりだと思ってナメんなコラ!
こわいこわいこわいこわいこわい。。。
妄想が膨らむ。
2時間経過して、台所の窓から見てみると、
まだ、いる。
こっちを、見ていると思う。
やばい。
隣に住む父に電話して、自分の疑念を話すと、
「わかった!今、みてくるぞ!!」
母も、外から私の名前を呼ぶので、下に降り、どきどきしながら相談。
「どうする、あんまりおかしきゃあ、警察呼ぶかね?」
父も、ナンバーをそうっと控えながら、合流。
あ!
車から、男のひとりが降りて。
こっちへゆっくり近付いてくる。
手を、ジャケットの胸ポケットに入れ、なんかを持って、
ゆっくりこっちへ来る。
身動きできない。きっと、なんか、凶器を持っている。
助けて!
じいじ、ばあば、逃げて!
わたしは、心の中で大声を出す。
ああ、もうきっと駄目だ。。。
男が、私たちに手が届くまでやってきた。
体が、緊張で動かない。
もはや、これまでだ。
助けて。
「にげて。」
やっとのことで、絞り出した声に
男が笑う。
そして。
男は、
「だいじょうぶです。警察です。」
胸ポケットから、凶器を出して、父に見せた。
凶器じゃなかった。
けいさつてちょう。
警察手帳?ドラマとかで見るやつ?
けいさつてちょう。
嘘だ。それはダミーだ。
まだわたしは身をかたくしているのに、父や母は、すっかりやわらかくなっている。
信じるな!!!
「このへん、いや、じつは、あそこのレストランなんですけど、車上狙いがあって、
まあ、それで、見ていたんです。不審がらせてすみません。」
え?
父や母はすっかり、信じている。
信じるな!!!
私は、決然と
「もういっかい、ちゃんと見せてください!けいさつてちょう!!」
しっかりしたひとを装って(装うしかないじゃないか。身を守る為だ。)言い放つ。
もいっかい、見せてくれる。
ふむふむ、あれ。本当なの。。。?
「どこの、しょのかたですか。おなまえをおききしていいですか。電話して、ほんとにいらっしゃるかたか、確認してよろしいですか。」
その方は、苦笑しながら、しかし、優しく、お名前と、所属している署、をお教えくださった。
ああ。たぶん。ほんもののポリースマンでした。
すみません。
ほんとにごめんなさい。
丁重に、無礼をお詫びした。
その刑事さんいわく、「捜査に差し支えある」っつうか、「大人の事情」で、
「張り込みをしている」ことは、言いふらせないんだもの。ってことだった。
当たり前ですね。
しかし、「こわがらせてごめんね」とのことでした。
ストーカーじゃなかった。ちょっぴり残念。(なんでだ。)
父と母に
「お前はばかか。なんであそこまで疑う。病気か」
と怒られた。
だって。
実は、ここのところ、ずううっと、怖かったんですよ。
妄想の果て。
でも、よかったあああ。
刑事さんに、カーテンは、夜になったら、閉めたほうがいいですよ、それから、2階だからって、油断しないで、きちんと戸締まりをしてくださいよ、と優しく、アドバイス頂いた。
「きょうは、これからだんだんおしまいにしていきます。安心してください。」
とも、言われた。
疑って、すみませんでした。
男が2人乗っている。
まただ。
ここ1ヶ月ばかり、気になっていた。いつも家の台所から何気なく、夕ごはんの支度をしながら外を見ると、同じ場所に車が停まっているのが。それも、結構長い間。人も乗っている。
ストーカー!?そうだ絶対そうだ。職場でわたしの歯磨き粉がなくなったのもあいつらのせいだ。
2人?2人でストーカー?
いや、単純に、わるい人たち!?
こわいこわいこわい。
おんなこどもばかりだと思ってナメんなコラ!
こわいこわいこわいこわいこわい。。。
妄想が膨らむ。
2時間経過して、台所の窓から見てみると、
まだ、いる。
こっちを、見ていると思う。
やばい。
隣に住む父に電話して、自分の疑念を話すと、
「わかった!今、みてくるぞ!!」
母も、外から私の名前を呼ぶので、下に降り、どきどきしながら相談。
「どうする、あんまりおかしきゃあ、警察呼ぶかね?」
父も、ナンバーをそうっと控えながら、合流。
あ!
車から、男のひとりが降りて。
こっちへゆっくり近付いてくる。
手を、ジャケットの胸ポケットに入れ、なんかを持って、
ゆっくりこっちへ来る。
身動きできない。きっと、なんか、凶器を持っている。
助けて!
じいじ、ばあば、逃げて!
わたしは、心の中で大声を出す。
ああ、もうきっと駄目だ。。。
男が、私たちに手が届くまでやってきた。
体が、緊張で動かない。
もはや、これまでだ。
助けて。
「にげて。」
やっとのことで、絞り出した声に
男が笑う。
そして。
男は、
「だいじょうぶです。警察です。」
胸ポケットから、凶器を出して、父に見せた。
凶器じゃなかった。
けいさつてちょう。
警察手帳?ドラマとかで見るやつ?
けいさつてちょう。
嘘だ。それはダミーだ。
まだわたしは身をかたくしているのに、父や母は、すっかりやわらかくなっている。
信じるな!!!
「このへん、いや、じつは、あそこのレストランなんですけど、車上狙いがあって、
まあ、それで、見ていたんです。不審がらせてすみません。」
え?
父や母はすっかり、信じている。
信じるな!!!
私は、決然と
「もういっかい、ちゃんと見せてください!けいさつてちょう!!」
しっかりしたひとを装って(装うしかないじゃないか。身を守る為だ。)言い放つ。
もいっかい、見せてくれる。
ふむふむ、あれ。本当なの。。。?
「どこの、しょのかたですか。おなまえをおききしていいですか。電話して、ほんとにいらっしゃるかたか、確認してよろしいですか。」
その方は、苦笑しながら、しかし、優しく、お名前と、所属している署、をお教えくださった。
ああ。たぶん。ほんもののポリースマンでした。
すみません。
ほんとにごめんなさい。
丁重に、無礼をお詫びした。
その刑事さんいわく、「捜査に差し支えある」っつうか、「大人の事情」で、
「張り込みをしている」ことは、言いふらせないんだもの。ってことだった。
当たり前ですね。
しかし、「こわがらせてごめんね」とのことでした。
ストーカーじゃなかった。ちょっぴり残念。(なんでだ。)
父と母に
「お前はばかか。なんであそこまで疑う。病気か」
と怒られた。
だって。
実は、ここのところ、ずううっと、怖かったんですよ。
妄想の果て。
でも、よかったあああ。
刑事さんに、カーテンは、夜になったら、閉めたほうがいいですよ、それから、2階だからって、油断しないで、きちんと戸締まりをしてくださいよ、と優しく、アドバイス頂いた。
「きょうは、これからだんだんおしまいにしていきます。安心してください。」
とも、言われた。
疑って、すみませんでした。