平成徒然草(萩原 希仁)

毎日の喜怒哀楽をストレートに表現してゆく。

嵐の夜の徒然に。

2012-09-30 23:03:33 | 日記
雨戸の外側に、夏のすだれがあるから、

風になびいて、雨戸にぶつかっている。

そろそろ嵐が真上に来たのだろうか。

植木鉢は、朝のうちに避難させておいた。


こんな日は、ウィスキーのロックグラスを、

くゆらしながら、よんどころ無い、

思いを巡(めぐ)らしている。


きっかけは忘れたが、今日、母親と、

最近の食育の話をした。

母は、80歳。

食育、と言う言葉自体を知らなかったが、

いろいろ話してくれた。

大戦中の山形の田舎では、食料不足で、

各家庭で、うさぎを飼っていたらしい。

ある程度育てると、肉屋へ持っていき、

潰(つぶ)してもらう。

母には、姉が居るが、二人で、泣きながら、

食べたそうである。

そこには、自然に、食育があった。


今は、回転寿司の大盛況。

ネットの登録店舗だけで、3700を超えている。

不況とは言われているが、

外食が24兆円、中食が6兆円。

中食とは、出来合いのおそうざいを買って、

家で食べる事だそうだ。

男性の25%は、朝食を食べない。

思い返せば、僕自身、妻を亡くしてからは、

ずっとそうであった。

今は、母の介護があるので、二人分作って食べている。


今でこそ、笑顔の母であるが、思い返せば、

僕は相当厳しく躾(しつけ)されたと思う。

だからかどうか、反抗期も、半端なかった。

現代は、ぶつからない親子関係が多くて、

中学生の70%では、反抗期すら無いそうだ。

やっぱり、これはいけないよね。

反抗期が無くて、どうやって、独り立ちするのか?

子離れ、親離れは出来るのか。

このへんは、学校の問題では無くて、

それぞれの家庭の問題だなぁ、と思う。


僕の時代は、家族の食事時間に、テレビは、

どうなんだろうと、よく言われた。

でも家では、テレビを観ながら、

それを話題に食べていた。

今の家庭では、携帯電話でメールしながらか。

テレビは共通の話題に出来るけど、

携帯電話は、個別になっちゃうよね。

それは反則だと思う。

それでは、孤食と一緒だもの。


一つ間違い無い事がある。

それは、おふくろの味を持つ事、だ。

それは、至上の宝である。

人生の苦難さえ、乗り越える力になる。

僕の実人生の実話である。

では、僕のそれは何か。

それは、具沢山の味噌汁である。

それだけで、白飯と一緒にご飯になる様な。

え、具体的な中身?

宝物だから、それは秘密です。



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