平成徒然草(萩原 希仁)

毎日の喜怒哀楽をストレートに表現してゆく。

ゆきぼへ

2011-03-14 12:53:14 | 日記
つい、一週間前までは、無気力な、不景気で元気の無い、日本でした。

そんな中で、高校を卒業して行く、ゆきぼは、どんな人生を送る事だったのか。

今となっては、考えられませんね。

1000年に一度という、大震災が発生して、少し様子が変わりました。

何万人という同胞が無くなり、何十万人という仲間が、裸一貫で、放り出されました。

伊達政宗の時代から、長い年月、里を守ってきた、防潮林も崩壊し、町は水没しています。

ゆきぼが仙台へ行く頃は、激しい災難の傷跡が、あちらこちらにあって、

哀しい顔をした人が多いはずです。

これは、僕が子供の頃と似ているかもしれません。

敗戦で、傷ついた兵士が帰還して、手足の無い姿で、街角に立って、寄付金をせがんでいました。

そんな、殺伐とした中で、僕らは育って来ました。

でも、哀しい事や、嫌な事ばかりではなくて、明るい希望がいつもありました。

そうして、自分達日本人に対する誇りの気持ちが、いつもありました。

苦しいけど、生きがいに溢れた時代でした。


日本民族は、復興にかけては世界で、一番の民族です。



勿論、僕ら大人も、全力を尽くしますが、ゆきぼ、君の世代に、

本当のこの国の未来が掛かっています。

世代を超えて、手を繋ぎ、頑張りましょう。

安心して下さい。

戦後の奇跡の高度成長を実現したのは、どこかのスーパーマンではなくて、

ゆきぼの、両親であり、両祖父母なのです。

その、DNAは、ゆきぼの中に流れています。

僕は、確信しています。

ゆきぼ達の力と、長い冬にじっと耐えてきた、北国の風土を生きる、東北人の底力を。

僕も、山形に生まれ、仙台で育った、生粋の、東北人ですから。