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後半戦トピックス

2007年02月21日 | '06-07 シーズン

オールスターも終わり、いよいよ後半戦が始まります。
ESPN.COMの記事に興味深い“後半戦の見所”に関する記事が載っていて、「へぇ~」と思ったのでいくつかご紹介したいと思います。

<マブズ70勝!?>

ご承知の通り、オールスター時点で最も成績が良かったチームはマブズでした。
開幕4連敗スタートはいったい何だったんだ!という感じで、オールスター前の32試合で30勝2敗という圧倒的な勝ちっぷりを見せました。

それで現在44勝9敗(.830)という成績でリーグトップなわけですが、これはオールスターブレイク時の成績としては歴代4位の好成績なんだそうです。
ちなみに歴代のトップ5を並べると、

1.ブルズ(1995-96)…42勝5敗(.894)
2.ブルズ(1996-97)…42勝6敗(.875)
3.シクサーズ(1982-83)…43勝7敗(.860)
4.マブズ(2006-07)…44勝9敗(.830)
5.セルティックス(38-8)…38勝8敗(.826)

となり、他のチームは全てその年NBAチャンピオンに輝いているそうです。
そうなってくると、マブズの優勝も現実味を帯びてきますねえ~。

それともう一つ、マブズは残り29試合を26勝3敗のペースで勝ち進めば、何と夢の70勝(!)に到達するんです。
オールスター前に30勝2敗のペースで勝ち進んだことを考えれば、決して無理な数字ではないわけです。
何度も言うようですが、開幕4連敗さえなければ今頃もっとすごい成績だったんでしょうねえ。。

昨年は、ウェイドの爆発さえなければ、優勝はマブズのものでした。
今年は文句なく、実力でチャンピオンに輝ける力があります。
ダラスの春は近い。

<西高東低>

これは日本の典型的な冬型の気圧配置を表す言葉でしたが、そのうち辞書に「意味―昨今のNBAチームの勢力図のこと、またはその状態」と載ることになるかもしれません。(←絶対ない)
オールスターゲームでも圧倒的な差がついていましたが、最近のウェストの充実ぶりとイーストの低迷ぶりは目を覆うばかりです。

オールスター時点でリーグの勝率トップ5は、

1.マブズ…44勝9敗(.830)
2.サンズ…39勝13敗(.750)
3.ジャズ…35勝17敗(.673)
4.スパーズ…35勝18敗(.660)
5.ロケッツ…33勝19敗(.635)

と、全部ウェストのチームでした。

これは前代未聞の珍事だそうです。
NBAの歴史上、リーグのトップ5が同一カンファレンスで占められたことはないそうです。
それどころかトップ4が占められたことすらないというから驚きです。
これまでは、どんなに悪くても上位4位までには別カンファレンスの首位チームが入っていたわけですね。

今シーズンがどれだけ異常事態なのかがわかりますね。。

ちょっと前までイーストは、何と1チームも50勝に到達しないかもしれないという危機にありました。
片や「マブズが70勝も視野に」という話をしているのに、もう一方のカンファレンスは「50勝到達チームゼロ」の危機に瀕しているわけです。
50勝を到達するには、最低でも勝率が60%を超えなければなりません。
最終成績が50勝32敗だと勝率.609、49勝33敗だと勝率.598になるからです。

現在唯一この“勝率6割の壁”を突破できそうなのが、32勝19敗(.627)のピストンズですが、そのピストンズもウェバー加入前は21勝15敗(.583)と勝率が6割に届いていませんでした。
昨シーズン「70勝か?」と言われたその強さはすっかり消え失せ、ウェバー効果でオールスター前の14試合を11勝3敗と走り、ようやく50勝ペースに乗ってきたという状況です。

以前“タイタニック・ディビジョン”として紹介したアトランティックでは、ラプターズが予想以上の頑張りを見せています。
最初は「負け越しでもシード権がもらえるのか?」と皮肉られていましたが、いつの間にか勝率でカンファレンス4位まで上がり、今や堂々と第4シードの座に相応しい成績になってきました。
お寒いイーストを盛り上げる救世主となって欲しいですね・・・と勝手に期待。



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