ボスけび・・・・

だいぶ間が空いてしまいました。
スイマセン。。
前回ユーロ祭りをお届けしたので、その後のじゃしけびやキリコの動向などをアップしようと思っていたのですが、更新をサボっている間にいろんなことが動いてきてしまいました。

特にじゃしけび。
ウォリアーズとのバイアウトが成立して、次なる行き先はボストンか？クリーブランドか？なんて期待を膨らませていたら、それだけはやめてと主張していた欧州返し。。。
「アタクシ実家に帰らせていただきます」と、とっととギリシャのパナシナイコスという強豪チームと契約し、住み慣れた田舎へと帰ってしまいました。

ガ～ン・・・・（落胆）

せっかく「じゃしけびがボストン行ったら“ボスけび”だ」とか、「『今ならボスじゃんプレゼント』ならぬ、『今ならボスけびプレゼント』だ」とか、「“ビッグ３”から、“ファンタスティック４”になる」とか、言いたいことがいっぱいあったのに、全て言えずじまいに・・・・（←どさくさまぎれに今発表）
これじゃあ、サルナス・ヤシケビシャスじゃなくて、“やるせなす・パナシけびしゃす”になってしまいます。（←ショックでキレがない）
あーあ、リトアニアのけんかシューターの勇姿をもっと見たかったなあ～



そこだーっ！



いけーっ！！



やっちまえ～！



あー、しんど。叫びすぎた・・・・



でもＮＢＡなんてぇ～



だいっきらいじゃあ～！
ボケー！！（結局叫ぶ）


キリコもキリコでえらいことなってますねえ～
まあ、昨季のスタッツだけを見てみても、何かがうまくいってないことは明白だったわけですが、ここまで根が深い問題だったとは。。
結局、ＮＢＡの中でも最も管理型縦割り社会であるジェリー・スローンＨＣのやり方が肌に合わず、不満をためながらモルモンと・・・いや、モンモンとプレーしていたようなんですね。
それが今夏ロシア代表でプレーした時に、代表チームを率いたアメリカ人ＨＣが伸び伸びと自由にやらせてくれて、優勝という結果もついてきた。
そこで改めて、「やっぱ俺は自分の力を生かしてくれる環境の中でプレーするべきだ」と気付いてしまい、これまでの不満がついに爆発したってことみたいですね。

しっかし話のスケールはデカイです。
キリコは、あと４年約63mil（13.7／15.1／16.5／17.8mil）の大型契約がドカンと残っています。
なので、いくらジャズがイヤだと言ってみたところで、チームから出るにはトレードしかありません。

バイアウトという方法もありますが、バイアウトしたところでその金額はチームのサラリーキャップの計算からは消えないので、通常は残り契約が１年の選手とか、被害が最小限で済む場合にこの方法が取られます。
でもキリコの場合はあと４年も契約があり、サラリーキャップにはズッシリ重たくのしかかります。
なので実際キリコをバイアウトしたとしても、サラリー上はキリコがいるのと同じ状態が続いてしまい、ジャズとしては失った分を補強したくとも、キリコと同程度の補強をすることはできなくなってしまうのです。

普通ならここでトレードを直訴して、それが無理ならあきらめるというのが大抵のパターンなんですが、キリコはマジ本気みたいです。
もしトレードも、残り４年契約のバイアウトも難しいならば、残り契約を放棄してもいいと言っているのです。
つまり、さっきの４年約63milという大金をドブに捨ててもいいとまで言っちゃってるんです。

63milですよ、奥サン！
日本円にしたら75億円ぐらいでしょうか。
「当たる気がする」と根拠もなく言い続ける常盤貴子ですらビックリの金額です。
それを捨ててもいいからジャズを出たいと言ってるんです。
キ、キリコ・・・・・・（←あくまでキリコ）
オイラら、750円でも捨てるのもったいないのに。。。（←その例必要か？）

実際トレードの噂としては、以前もお伝えしたマリオンとの交換（ブログ）や、ウィザーズのアントワン・ジェイミソンとのトレード、一度制限付きＦＡとして契約を結んだ過去があるクリッパーズのコーリー・マゲッティとのトレードなどが出ています。
ただまあ、10月のキャンプインまであとわずかですから、今からこんな大きな話をまとめるのは至難の業じゃないかなあというのが正直なとこですねえ。。
どうなることやら・・・・



優勝だ～！



ＭＶＰ＆ベスト５ダブル受賞



ロシアさいこー！



やっぱロシア帰ろっかなあ・・・・


マリオンもぶっちゃけましたねえ～
これまでトレードの噂が出ても口を閉ざしていたマリオンですが、ついに業を煮やし、公に「チームを出たい」と発言しました。
アマレと仲が悪い？なんていう噂も立ったりしていましたが、ラグジュアリータックスラインぎりぎりのチーム事情から、一番年俸の高いマリオンの放出が画策され、たびたびトレードの噂に名前を挙げられていたことにいい加減ウンザリしたというのが原因らしいです。
う～ん・・・・どう考えても金とビジネスに巻き込まれた犠牲者ですねえ。
プレースタイルや選手としての能力から出た話では全然ありません。

しかしこうなってくると、一度はポシャったマリオン⇔キリコのトレードも、急に現実味を帯びてくるかもしれません。
お互いにとって損になる話ではありませんから。
サンズはサラリーを削ることができ、チームに足りないディフェンス力を強化できる。
ジャズはＨＣと敵対する選手を出し、オールスター選手に代えることができます。
他には、レイカーズのオドムなんかも交換相手として名前が挙がっているようですね。
いずれも大型のＳＦ／ＰＦで、オールラウンドなプレースタイルが持ち味です。
はてさて、こちらもどうなることやら・・・・



ちと言いすぎちまったかなあ。。



消えかけマリオン・・・・


ヨーロッパの話に戻ると、最近は安い契約でＮＢＡに残るくらいなら、待遇のいいヨーロッパのクラブチームに行くぞっていう傾向が強まってきたみたいですねえ。
今年の夏だけでもこれだけあります。

●サルナス・ヤシケビシャス（ウォリアーズ）⇒パナシナイコス（ギリシャ）
●バシリス・スパノウリス（ロケッツ）⇒パナシナイコス（ギリシャ）
●リン・グリアー（バックス）⇒オリンピアコス（ギリシャ）
●ジェイク・サカリディス（ロケッツ）⇒オリンピアコス（ギリシャ）
●ローレンス・ロバーツ（グリズリーズ）⇒オリンピアコス（ギリシャ）
●ブレイシー・ライト（ウルブズ）⇒アリス・テッサロニキ（ギリシャ）
●ダマール・ジョンソン（ナゲッツ）⇒ベネトン・トレビソ（イタリア）
●ポップス・メンサー・ボンス（マブズ）⇒ベネトン・トレビソ（イタリア）
●アラン・アンダーソン（ボブキャッツ）⇒ビルトゥス・ボローニャ（イタリア）
●ウィル・コンロイ（クリッパーズ）⇒ビルトゥス・ボローニャ（イタリア）
●アラン・レイ（セルティックス）⇒ビルトゥス・ローマ（イタリア）
●ポップ・ソウ（ラプターズ）⇒リエティ（イタリア）
●ジェームズ・シングルトン（クリッパーズ）⇒タウ・セラミカ（スペイン）
●エルサン・イリャソワ（バックス）⇒ＦＣバルセロナ（スペイン）
●シャモンド・ウィリアムズ（レイカーズ）⇒パメサ・バレンシア（スペイン）
●ジャレッド・ライナー（バックス）⇒ムルシア（スペイン）
●ダニエル・ユーイング（クリッパーズ）⇒キムキ・モスクワ（ロシア）
●ラファエル・アルージョ（ジャズ）⇒スパルタク・サンクトペテルブルグ（ロシア）
●ウロス・スロカー（ラプターズ）⇒ディナモ・モスクワ（ロシア）
●ディー・ブラウン（ジャズ）⇒ガラタサライ（トルコ）
●ウィル・ブレイロック（ピストンズ）⇒ハポエル・エルサレム（イスラエル）
●ルーク・シェンサー（ブレイザーズ）⇒バンベルグ（ドイツ）

あぁ、疲れた。。。
まだ全部じゃないかもしれませんが、ザッと挙げただけでもこんなにいます。

この中で一番僕が解せなかったのは、ディー・ブラウンですね。
ジャズの第３ＰＧとして非常にいい動きを見せていたのに、ジャズは再契約をしませんでした。
それどころか再契約の話などないかのように、ジェイソン・ハートとロニー・プライスというＰＧを新たに招き入れ、ブラウンを早々と用済みにしてしまいました。
実力的に見て、僕はこの２人よりもブラウンの方が優れていると思っています。
なので、ジャズのこの動きは不可解で仕方ありません。

まあジャズが見捨てたとしても、それなら他のチームが契約するだろうと思ってました。
例えばバックス。
バックスは、元々ジャズの第３ＰＧだったモー・ウィリアムズを拾い上げて、今やチームの中心として活躍させています。
だったら今度も、ジャズの第３ＰＧをモーのバックアップとして加えればいいではないか。
そうだ、そうしよう。
しかしバックスが選んだのは、ロイヤル・アイビーとラモン・セッションズ。
この２人は、さっきのハート＆プライスよりもはるかに選手としてのレベルが下です。
この２人と契約して、ブラウンと契約しないなんて・・・・僕には全く理解不能です。

そのバックスからＦＡになっていたチャーリー・ベルは、再契約交渉でバックスから希望金額を引き出せず、もっといいオファーをしてくれたヨーロッパの複数チームへの移籍もちらつかせながら交渉を続けていました。
その後ヒートから５年約18.5milという契約を引き出すことに成功し、バックスには「戻りたくないから手を出すな」と訴えましたが、制限付きＦＡだったためにあえなくマッチされ、古巣に連れ戻される結果となりました。
「だったら最初っからそのオファーしろよ～」というベルの悲痛な声が聞こえてきそうですが、これもビジネスという名のヤラしい手法なのです。

騒動の渦中にあるキリコは、古巣のＣＳＫＡモスクワ（ロシア）に戻りたいというような主旨の発言をしているようです。
キャブズからＦＡになって契約がまとまっていない、アンデルソン・バレジャオとサーシャ・パブロビッチの２人にも、ヨーロッパからお誘いの話が。
バレジャオは古巣のＦＣバルセロナと、さっきのＣＳＫＡモスクワからも勧誘されそうという話があるようです。
以前話題にしたスターベリーの「イタリア行きたい」発言（ブログ）じゃないですが、突如としてヨーロッパ出戻りブームが到来しているのでしょうか・・・・？



ディーとデロンはイリノイ大時代からのＰＧコンビ



ロケッツのルーサー・ヘッド（右）ともチームメイト



デロン（中央）の右がヘッド、その肩に寄りかかってるのがディー。トロフィーを挟んでデロンの左隣にいるのがジェームズ・オーガスティン（マジック）



将来のＮＢＡ選手４人を擁したイリノイ大は、2005年のＮＣＡＡトーナメントで準優勝に輝いた



デロンとディーはＮＢＡでもチームメイトになる偶然



元バックコートメイトを、今度はバックアップ



クリポーとデロンとディー。この年のＰＧクラスはハイレベル



また戻ってきてねん