映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

光の雨 #124

2004-12-10 | は行映画
2001年 日本 130分

原作である立松和平の小説は1998年に刊行された。よど号事件やあさま山荘事件の日本赤軍は名前こそ知っているが、詳しい話は最近TVで観たくらいでよく知らない。なにしろ生まれた頃の話である。よど号というくらいだから「船」だとずっと思ってた。wowowのプレビューにはタブー視されていた世界へ切り込むと書かれてあるが、なぜタブー視されていたのか、それすら知らない。だからいきなり日本赤軍を語られてもちょっと戸惑うかもしれない。

この映画の良いところは、映画の中で映画を撮るという作中劇の形態を取っていること。演じる現代の若者の素と思える感想が入ることで、私のようなものでも何か考えてみようという気持ちにさせる。殺伐とした雰囲気は和らげられ、足並みそろえて一緒に当時の時代を振りかえろう、という気になる。逆に、せっかく集中したい時に話が中断してしまうという難点もある。もっとシビアに見たい気もする。

エリート学生が、なぜあーゆー行動に走るのか、いろいろと物事を突き詰めて考えるとそうならざるを得ないのかも。今では考えられない行動だけれどもそれは現代の人々の方がおかしいのかもしれない。目上の方からは、最近のはどうして・・・云々と言われるが、時代の差というのは必ずあるし、それでも分かり合えるものもあるし、絶対にわからないこともあるのかもしれないが、もっともっと情報を開示してちゃんと考えた方がいいと思う映画だった。

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