ＰＳＥ～牛肉じゃないよ。中古家電のことだよ

PSE…この言葉を聞いたのは2月に入ってからです。
一番びっくりしたのが、リサイクル業者の方々でした。だって、
今まで売っていた中古家電を、4月から売ってはいけなくなる、
というのですから、ことは死活問題です。

業者には組合もないそうですが、横のつながり活かしに活かして、
経済産業省に説明会を開かせ、交渉を繰り返した47日間。
そしてついにこの日、本当に苦しい理由でしたが、事実上4月1日からも、
中古家電の販売をし続けてよいと、経産省は、業者とともに共同記者会見を
開いたのでした。

苦しい理由付け→レンタルという形にして、その後譲渡するということに…
変な話です。中古家電は売っちゃいけない。でもレンタルならいい。輸出もいい。なんでですか？

そもそもこの法案が通ってしまった5年前には、中古家電という文字は
含まれていなかった。だから今回、多くの人が「何それ?」って思ったし、
坂本龍一さんや東儀秀樹さんらも７万人の署名を集めたんですよね。

「何だ牛肉のことか？」とある議員に言われ、
「牛肉はＢＳＥ!私たちの問題はＰＳＥ！」ショックだったと
リサイクル業者の方が話してくれましたが、そんなだったんです。

区議会も丁度予算特別委員会の真っ最中。
この問題を取り上げると、「周知はされている」とか
「安全性を確保するマークなのにそれに反対するのか」のような意見が出され、
驚きました。周知されてないから、大混乱になっているのに。
（その後、経産省も、周知は2月に入ってからであり、不足であるとちゃんと認めましたよ）
安全性だって、今までなかったわけじゃなく、
きちんと国が、安全性を認めてきた。
それが5年前に、国が行なっていた業務を民間にできるようにしようと、
官から民への流れがここにもあったんですよね。

しかし、今もなお、法律自体は残っています。
リサイクル業者の方から区議会に陳情書が出されました。
おかしなことはおかしいのだから、早くにこの法律はやめてもらいましょう。