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ビジネスマンの父から娘への25通の手紙

2006-08-31 19:51:53 | どうにもカテゴリーわけできません。
ビジネスマンの父より娘への25通の手紙は、カナダ人の実業家キングズレイ・ウォード氏が書いたビジネスマンの父より息子への30通の手紙が世に出、ベストセラーになった後に書かれた著書だ。2作とも「生きがたい世を生きるための聡明なアドバイスの書」(城山三郎氏談)だ。

私がこの本を手にしたのは、入社1年目のとき。当時の私は駆け出し総合職。(もっともやっている仕事は雑用の山だが)18年前の当時は、同じ立場の女性は世の中にも社内にも少なかった為様々な悩みを持ち、アドバイスを求め、書店で手にしたのを思い出す。
それ以来、今日に至るまで、この本は私の手元から離れたことはない。

キングズレイ氏が書いていることはシンプルだ。
「失敗から学ぶ」「勤勉さの重要性」「決断力」「ユーモアの大切さ」「部下に仕事をまかせられるか」「守るべきビジネスの倫理」等。

平明な文章の中に、ユーモアと娘への愛情が満ちているのが、心温まった。
私自身、一番心に残っているのは「決断力」と「倫理」だ。

決断力に関しては、
「延引は時間の盗人である」
という言葉に同感した。

また、ビジネスの場で、誠実であり続け、信用を積み重ねていくことの重要性は、言うまでもない。

勿論、私はまだまだ修行中の身で、こんなことを人に説くような立場ではないが。

これまで、決断から逃げ、自分の言葉に責任を持てない人にも遭遇し、とんでもない目にもあり、「正直者が馬鹿をみる」と思ったことも多々ある。

それでも、氏のアドバイスは珠玉のものであり、現実的にも、誠実さに基づく信用は大きな財産だと思う。

私が持っている書籍の奥付は、1987年とある。
その時代から、会社も、日本も、世界も変わった。
しかし、世の中がどんなに変わっても、著者が説く、仕事をする上で必要な心得の数々は決して色褪せることなく、娘への愛情にあふれた25通の手紙の輝きも薄れない。



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