建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

アジアの高層マンション事情

2015年04月12日 | 小ネタ
ケンチクベンゴシの豆蔵です。

外国旅行に行くと、その国の普通の住宅ってどうなってるのかな?
って思いません?

例えば、香港なんて行くと、明らかに塔状比がオカシイ細長くて高い高いマンション群がニョキニョキしていて、
どの建物も40~50階くらいの高さがあって、タワーではなくて、横にもずーっと続いてたりする。
その中のそれぞれの部屋はどうなってるのか??
と気になって仕方がない。

今月号の「建築雑誌」(建築学会の機関紙)が、アジア6都市の集合住宅の暮らしの比較を特集していて、
すっごく面白かったです。

6都市というのは、東京、ソウル、台北、北京、香港、シンガポール。
どこも旅行では行くけど、集合住宅の内部を伺い知ることは難しい。

ちなみに、香港の市街地の人口密度は東京23区の約5倍で、
一人当たりの居住面積は、わずか13㎡(大体8畳分くらい…但し、水回り等も含みます。)、
一住戸30㎡くらいの小さな部屋に、2~3人が暮らしているそうです。
(不動産やの店先に並ぶ100㎡以上の豪邸は全て、数億円相当でしたからね。)

だから、皆、寝る時間まで家に帰らない。
朝から夜まで外出中。ごはんも外。おしゃべりも外。休みには、家族総出で長期旅行に出かけてしまう。

北京など中国本土も、みんな外で夜遅くまでおしゃべりしていましたね。

一方、シンガポールでは、住宅の購入を申し込んでから入居には4年くらいかかるので、
若者たちは常に結婚を意識しながらお付き合いをしているそうです。
そして、結婚したら共働きなのだけど、
家事や子供の面倒は外国人のメイドさんがしてくれるのが普通らしい。
(それって楽しいのか?)

住宅というのが、その国の文化の基礎にあるものだというのが、よく分かりますな。
日本のような空き家問題というのは、まだ無いのだろうか?
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