建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

旅のお供に「道の駅」

2014年09月15日 | 法制度
ケンチクベンゴシの豆蔵です。

三連休、車でお出かけした方も多かったと思いますが、今や、車での旅のお供に「道の駅」は欠かせない存在となった感があります。
今年の一級建築士の製図の試験の課題は、なんと!温浴施設のある「道の駅」だそうで。
おっと、豆蔵もよく利用していますよ。

この「道の駅」、昔からあるようでも結構歴史が浅く、制度が始まったのは平成3年だったそうです。
それまでも、観光道路などには「ドライブイン」がありましたが、
土産物売場や食堂の利用が前提で(売り子が押し付けがましい)、その商品もあまり(全く)魅力的ではなかったため、豆蔵もスキーバスくらいでしか利用した記憶がありません。
これに対して、
地元の特産品を並べ、トイレや休憩所が自由に利用できる道の駅の登場は、かなり新鮮だったと記憶しています。
10数年前から愛用している我が家のまな板は、山形の朝日岳のふもと辺りの道の駅から担いで帰って来たものです。
また、ソフトクリームなど名物を目当てに、わざわざ出かけることもありました。

「道の駅」は国交省の取扱う事業であり、一定のコンセプトに基づき整備を行った施設について登録を受ける、という制度の下で運用されています。
条件としては、立地(交通需要)、駐車場(20台以上)・トイレ(10個以上)・電話が24時間利用できること、バリアフリー、ドライブ情報の提供サービスなど。
具体的には、事業主体である市町村等と、各地の道路管理者(ex.国交省地方整備局etc.)とで、役割分担をしながら整備を進めるようです。

つまり、施設整備には、運営主体の経営や道路管理者の分担する部分の整備を通じて、税金が使われているわけですから、全国の道の駅には頑張って魅力的な施設づくりと運営を頑張っていただきたい!!
全国に1000もの施設があって、一日に何度も遭遇するような状況なのだから、比較・競争も激しく、お客さんの目も厳しいですよ。
見た目の奇抜さや豪華さはあっても、販売者のみで製造者の記載のない商品を並べる施設などは、箱もの行政との批判は免れません。

この先ももっと。期待してます。
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