建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

エレベーターは苦手です。

2015年02月08日 | 建築物の安全
ケンチクベンゴシの豆蔵です。

豆蔵が苦手なものに、エレベーターがあります。
日常的に乗っては居ますが、
実は常に、閉じ込められたらどうしよう…と思っています。

最近行った銀座の有名なレトロビルのエレベーターは、
階数表示がアナログの針だったりしてかなり趣はあるのですが、
扉を開けるのが手動で、しかも重くて、なかなか怖かったです(映画みたい)。
ヨーロッパの古いビルのホテルなどは、手動ドアは当たり前ですけどね。
扉が分厚くて、なんとなく冷蔵庫に入るような感じがします。

以前、京都の病院の改修工事の現場にいた時に、
現場事務所で使用していた古いマンションのエレベーターの扉が開かなくなり、
別の階の方が閉じ込められて大騒ぎをしたことがありました。

時々、死亡事故も起きていますが、
実は近所の某店舗のエレベーターでも、少し前に事故がありました。
トラブルは結構身近なところにあるのです。

エレベーター・エスカレーターは国交省が所管で、
違法なエレベーター・エスカレータを通報する窓口が設けられています。
人が乗る乗り物で、しかも、高いところに上るものなのだから、
安全性には相当に気を付けてほしいところですが(当然、確認申請の対象です)、
国交省の調査によれば、
世の中には、違法に設置されたものや、メンテがされていないものがたくさん放置されているようです。
特に、費用の問題からか、民間の生産施設などではその傾向が顕著だとか。
雇用者の安全配慮義務違反も甚だしいです。

ところで、数年前に、
お台場のビッグサイトで起きたイベントでのエスカレーター逆走事故がありました。
体格のいいマニアの方々が殺到したことによる乗り過ぎが原因ではないかと言われていましたが、
事故報告書によれば、ボルトの締め付け不良が原因という結論になったようです。

まあ、殺到したことによって被害は拡大しているのは間違いないですから、
乗る方も気を付けねばなりませんね。
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