ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森にある四阿屋山福寿草地に行ってきました

2021-03-07 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森にある四阿屋山福寿草地に行ってきました。

 四阿屋山は(あずまやさん)は標高771メートルの低山です。この四阿屋山に上る尾根沿いの山道からは秩父山系がよく望めるそうです。

 小鹿野町両神小森にあるセツブンソウ群生地から一度、東側に進み、途中から低山の四阿屋山の中腹にある四阿屋山福寿草地に向かう山道を西に向かいます。大まかには、セツブンソウ群生地の北東側の山の中に、この四阿屋山福寿草地があります。

 山道を進むと、途中に駐車場があり、ここからは四阿屋山福寿草地までは舗装した道路を歩きます。この舗装した道路は、四阿屋山福寿草地にある1軒の民家まで郵便物やプロパンガスタンクなどを運ぶ道道のようです(今回、拝見した感じでは、この民家には誰も住んでいない雰囲気でした)。

 この道の崖の上側には、四阿屋山までの尾根沿いの登山道があるそうです。登山の方はこちらを進んでいます。

 この舗装した道路から見えた秩父山系の山並みです。



 この舗装した道路の斜面には、ウメの木が数本、点々と植えられています。



 このウメの木にはヒヨドリなどが来ています。

 5,6年ぶりに訪れた四阿屋山福寿草地はやや荒れていました。

 最近はシカの害がひどく、四阿屋山福寿草地のフクジュソウ自生地はシカよけの網で覆われています。





 以前はもっと多くのフクジュソウは育ち、花をたくさん咲かせていました。

 このフクジュソウ自生地内に植えられている、数本のロウバイの木もあまり手入れされていない様子です)。



 ウバイの木があまり手入れされていない理由は不明です。

 サンシュユの木も花を咲かせています。



 3月初めには、ここでは濃いオレンジ色の花を咲かせるフクジュソウの「秩父紅」もたくさん咲くはずでしたが、今回は木の根元などにパラパラと咲いている程度でした。





 この四阿屋山福寿草地は誰が管理・手入れをなさっているのかはわからないのですが、何らかの理由であまり手入れが進んでいない様子でした(新型コロナ感染対策で手入れができなかったのかもしれません)。

 途中で、モクレンの木も見かけました(途中に、数件の家があるからです)。



 四阿屋山の山頂近くには、ヤマユリの有名な群生地があったのですが、よく四阿屋山の山頂近くまで上っているというトレッキンググループの方によると、「シカの害によってほぼ消えている」とのことでした。夏にはヤマユリが出てこないようです。