ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

埼玉県所沢市中富にある真言宗の多聞院では、カタクリの花が咲き始めています

2021-03-23 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県所沢市中富にある真言宗豊山派の多聞院の境内に、春の花を見に行った話の続きです。

 この多聞院(たもんいん)は、所沢市郊外にあるいわゆる“花の寺”として有名なお寺です。



 多聞院に立ち寄って、境内の中を歩くと、山野草のヒトリシズカが咲き始めていました。



 この辺りでは、これからヒトリシズカが続々と咲きます。



 同様に、カタクリの花の“先駆け”が咲き始めています。





 この辺りでは、カタクリが次から次へと花を咲かせます。

 同様に、アズマイチゲの花の“先駆け”も咲き始めています。



 片隅では、ミスミソウの花が少し咲いています。



 少し咲いているミスミソウの花は花の色がいくらか違っています。

 境内では、ツバキの木は花をよく咲かせています。



 多聞院の境内にあるソメイヨシノの木は花をごく少しだけ咲かせ始めています。



 今回、訪問した多門院は、江戸時代の元禄9年(1696年)に創建されたお寺です。

 当時は、この辺り一帯は武蔵野のやや荒れ地でした。そこで天領の川越藩の藩主だった柳沢吉保が、武蔵野の荒れ地を“三富新田”として上富村・中富村・下富村という新しい農村を開村し、その際に、各村にそれぞれに檀家寺を設けました。多福寺は上富村の檀家寺として創設されたものです。

 多聞院からの帰り道の際に、明るい桃色の花を咲かせているサクラの木を数本、見かけました。



 この明るい桃色の花を咲かせているサクラの木はオカメという品種です。インドで品種改良されたものです。



 埼玉県南部では、ソメイヨシノの木の満開まで、あと数日といわれています。