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なかなか勝てない馬がいる。今日もその馬が走る。
がんばれ、と声が出る。
まなざしは、ゴールの先を見つめている。

ここが見どころ日本の山 地形・地質から植生を読む

2021年07月23日 15時30分33秒 | 読書・登山


列島自然めぐり

小泉武栄/写真・解説 佐藤謙/写真・解説

日本の自然豊かな山はどのようにしてできあがってきたのか知的観察をしながら登る山の楽しみ。自然の成り立ちを読み解くにふさわしい日本全国の個性豊かな96山を掲載。山の自然の見どころを著者自ら撮影した多数の写真で紹介。長年山を観察してきた著者ならではのオリジナル性豊かな解説。

百名山のうち45は火山である。
北海道では9山のうち8
東北では15山のうち12が火山。

岩手山の見どころのひとつは、国の特別天然記念物「焼走り溶岩流」
山頂部では「鬼ヶ城」と、山頂付近から東に広がるコマクサの大群落がよく知られている。
鬼ヶ城とは、19万年前から10万年前にかけて噴出した溶岩や火砕岩からなる、切り立った岩場で、5万年前に生じたカルデラの南側の縁にあたる。
このカルデラの内部に、6,000年前から新たに生じた小型の成層火山が岩手山で、1686年に大きな噴火をし、主に東側の斜面にスコリアをまき散らした。

鳥海山は巨大な成層火山。
2500年前、山頂部は山体崩壊を起こし、山頂部にある馬蹄形のカルデラをつくりだした。
発生した岩なだれは、日本海に到達して海中に多数の流れ山を残した。
これが象潟の原型。
ここは江戸時代まで松島のような多島海になっていて、日本有数の景勝地だった。
しかし、1804年の大地震によって2mほど隆起し、潟は干拓されて水田になってしまった。
この自信の年前、鳥海山は噴火し、溶岩ドームである新山を残した。

朝日連峰
稜線は西側がなだらかで、東側が急な非対称山稜に変化した。

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