バービー人形をご存知ですか?マテル社というアメリカの玩具メーカーが販売している着せ替え人形で、世界中で多大な人気があり、欧米にはバービー人形の服飾デザイナーがいるほどです。
写真のバービー人形ですが、服飾を専攻された方なら、誰がデザインしたものか?すぐにお分かりでしょう。クリスチャン・ディオール氏が1947年に発表した「ニュールック」です。私は神戸ファッション美術館で開催されたディオール展で本物を見ていますが、このバービー人形は作品のもつ雰囲気をほぼ正確に再現しています。
ところでこのバービー人形ですが、韓国人との会話のなかで、ときどき出てきます。
たとえば先日。私の同僚夫妻と一緒に夕食をとったのですが、同僚の奥さんとの会話のなかで、
「今日は父兄の集まりで、小学校に行ってきました。女性の校長先生でしたが、すごくセンスがいい人で、服装もバッチリ。ホント、バービー人形みたいでした。」
この「バービー人形みたい」(바비인형 같다)という表現ですが、こんな感じで使われます。
モロ、バービー人形みたいですね! 완전 바비인형 같네요!
ホント、生きてるバービ人形みたい! 진짜 살아있는 바비인형 같아요!
ウエディングドレスを着た格好が、ホント、バービー人形みたいなの!
웨딩드레스 입은 모습이 꼭 바비 인형같네요!
これに対応する日本語ですが、ちょっと難しい。というのも、日本人は友人知人の体型をあまり話題にしたがらないからです。そこらへん、韓国人はわりあい平気で、知人や友人の体型やスタイルをアッケラカンと口にします。中年女性ともなると、クラス会の数週間前からフェイスマッサージに通われる方も。韓国の人は、良いと思えばハッキリ褒めて、悪いと思ったらズバッと貶しますから...。くわばら、くわばら
この表現が具体的にどんなスタイルを指すのか?いろんな韓国人に聞いてみたところ、足首がスラッとしていて、着こなしのセンスがいい女性を指すとのこと。あくまで一般論ですが、韓国人女性、とりわけアッパーな方は、ご自身や周囲の同性のスタイルに非常に敏感で、体型の維持にかなりの努力をしています。
幅広い年齢層に気軽に使える褒め言葉なので、ソウルに在住の方は、一度、使われてみては...。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます