北岳山麓合唱団

ソウルジャパンクラブ(SJC)の男声合唱団です。毎週火曜日、東部二村洞で韓国の歌と日本の歌を練習しています。

新年、商売初め

2014年01月04日 21時40分26秒 | ソウルライフ

日本と違って、韓国は旧正月。とはいえ、今日は新年最初の週末で、市場は大賑わいでした。

写真を印象派風に仕上げてみました。フランスのどこかの駅の雑踏という雰囲気で....。

人気店は長い行列。

ちなみにこのお店は韓国風お好み焼き(ピンデトック)の名店です。小麦粉の代わりに、豆をひいて豆汁を搾り出し、お好み焼きのように焼き上げます。

あまりの人の多さに辟易し、喧騒を避けて下町の市場に移動しました。さすがに下町はゆったり、と言いたいところですが、外気は氷点下です。

 

市場の中はまるで迷路。スマホのGPSで位置を確認しながら奥に進みます。

こちらは海産物。氷点下で、お魚もカチンカチンです。

 太刀魚と書いてたちうお。韓国語ではカルチ(칼치)。韓国語でカルは刀という意味ですから、似たような名前なのでしょう。

太刀魚がずらりと並ぶ姿は壮観。一見、ホンモノの刀を並べているみたいです。

エイです。韓国語ではカオリ(가오리)。日本では女の子の名前ですね。韓国で「カオリ!」と叫ぶと、みんなびっくりするでしょう。

韓国では切り身を発酵させて食べるのですが、猛烈なアンモニア臭があり、韓国人でも好き嫌いが分かれます。

写真を撮り損ねたので、ネット上で拾った画像ですが、ちりめん(멸치)を売っている店をたくさんみました。

色んな種類があって、大きさや産地で値段が違います。

ちなみに韓国ではイリコのだしはあっても、カツオぶしのだしはまれ。やはり太平洋の魚には縁が無いのです。カツオぶしはそのまま日本語で通じるかもしれません。

 

如何でしたか?

市場は日本人に人気の観光スポット。韓国語では在来市場(재래시장)と言われますが、韓国語で在来というと、やや古ぼけた感じがあり、最近は伝統市場(전통시장)と呼ばれることが多いようです。

日本人観光客におなじみなのは、南大門市場と東大門市場ですが、実はソウル市内だけで大小260の市場があり、全国では、なんと1716箇所もあります。

また、あまり知られていませんが、デパート同様、市場にも商品券があります。

この地図は商品券が使える市場のマップ。ずいぶん、いろんな場所に市場がありますね。

興味ぶかいのは、いわゆる高級住宅街とされる江南エリアには、商品券が使える伝統市場が全くないこと。

やはり、いわゆる下町に集中していることがはっきり分かります。

長きにわたって、人々の生活を支えてきた市場ですが、ここ数年、大型ショッピングセンターが方々にオープンして、伝統市場が大きな痛手を受けています。

選挙ともなれば、必ず放映されるのが、下町の市場を駆け回って、市場のおばちゃんと握手する候補者の姿。

大型ショッピングセンターを訪問する候補者の姿が全く放映されないところを見ると、やはり情緒的に市場は庶民生活の象徴的存在なのでしょう。

両者がうまくすみ分けできれば良いのですが....。