maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

観梅の妄言-1 序の巻

2006-01-30 20:52:07 | 支離滅裂-迷想迷夢-観梅の妄言

<お断り>
例によりまして、記事の内容は特定の団体や個人とは全く関係ございません。
たまたま同名団体や個人が実在しておりましても、全くの偶然です。
アレレ?と思い当たられる方があってもそれは思い過ごし、決して貴方がモデルでは有りません。
まさかとは思うけれど、どんな勘違いをされるやも知れんのでお断りして置きます。
話の都合上一人称を使っておりますが、これは現実の私のことを書いてるんやおまへん。
あくまでも虚構、フィクションでございます。
ハックション!誰か噂してるんかいな?
</お断り>


この間ウメの花を見に行きましてね。
この間といっても去年なんですが、年をとると去年どころか十年前でもこの間。
万博といえば大阪万博、オリンピックは東京、阪神大震災がついこの間。

そんな事は置いといて、話を進めますが、「観梅、梅見」いうんですか?
しかし、何で桜は「花見」で「桜見」といわんのやろ?
紅葉にいたっては「紅葉狩」、狩るとは何やねん?てな事を言い出すと話がもつれてしまうから、これも置いときます。

要らんものを置いたところで、さて梅見ですわ、風が冷うて結構寒かってねぇ。
綺麗なものを見るのに寒さがどうこういうてるようでは、風流人といえん。
言うて貰えんでもエエから暖かいほうがええんですが、天然自然に寒いのはいかんともしがたい。

ここは、梅林の直ぐ横に竹林があるんですわ。
小さいながら松も傍にあるから松竹梅。
これでもう少し頭が薄いと鶴(ツル)も揃うんやけれど、今はまだそこまでいってない。

松竹梅で鶴ときて、亀が抜けてるやないか、抜けてるのは髪の毛だけで充分?てかいな。
そら又何ちゅう気ぃの悪い事を・・・。
まぁよろしいがな、そんな細かい事言うてたら出世できまへんで。
どのみち今更出世ができるもんか。

松竹梅はめでたいけれど寒いなぁ、と言いながらも下手の横好きで写真を写してたんです。
後になったらどの写真がどれやら判らんようになるから、カミさんが傍でメモしてくれてますねん。
其処はそれ、14、5才の頃からの永い付き合いでんがな、黙ってても心得たもんです。

使うてる写真機が露出計なし、オートフォーカスなど滅相もない。
電気の無い世界でも使える完全機械式、全手動。
全自動のカメラなら、綺麗に写ってなかったら調子が悪いんか、それとも粗悪品で性能が惡いんか、責任者出てこい!消費者を舐めとんのか?となりますわねぇ。

ところが全手動となるといかに高級精密な機械でも、写し手が下手なら失敗のし放題。
メーカーに難癖付けても「あんたの腕が悪いから」と言われればシュ~ンとなって退散せんとしようが無い。
写真機が玩具みたいな安物ならば機械の方に責任転嫁もできるけれど、真面目なメーカーの旗艦機種となればそうは行きません。

おまけに、見る人が見たら前ピン、後ピン、手ぶれ、露出のミス皆んな判ってしまうんですなぁ。
恐ろしいことに遠近感の違いからレンズの焦点距離、絞りの値まで見当が付くんやからもうこうなっては己の下手を認めるしかない。
その代わり何かの間違いで、上手い事写せた時の嬉しさが堪えられませんねん。

エエ機械を使うのが上達の条件と勝手な理屈で身に過ぎた機械を手にしたものの、センスが要るのを忘れてた。
一向に上達せんままで使い続けてかれこれ40年。
カミさんとの付き合いの永さとエエ勝負の骨董品。

いえ、カミさんが骨董品とちゃいまっせ。
こんな気侭気随の私と結婚したばかりか子供まで産んでくれたのに、骨董品てな事は口が裂けても言えた義理やおまへん。
もっとも口が全く裂けてなかったらタバコも吸えず欠伸も出来ん。
一応、飯が食える程度には口が裂けてますよって、端っこから少々漏れる事はあるかもしれませんけどね。

そういえば、以前飼っていたワンコロが老齢になった頃を思い出しましたわ。
本人、いや本犬は自分の年齢を自覚して無いんです。
若い頃のまんまの心肺能力の積りで、嬉しいと全力疾走(いうても本犬はその積りなだけで、ヨレヨレですねんけどね)しますねん。
その挙句、酸欠になってポッテンと気絶しよるんです。

最初気絶された時は焦りましたがな。
ともかく人工呼吸をしようとしても、ワンコロの口てぇものは、マウス・ツゥ・マウスに適してないねぇ!
止む無く口を手で閉じさせて鼻から1,2,3,4と息を吹き込んで、果たしてそれが効いたのかどうか蘇生はしたんですわ。
しかしいくら愛犬とはいえ、ワンコロの鼻を度々咥えるのは気が進まん。
犬の踊り食いやあるまいし、人間が這いつくばって犬の鼻にかぶりついてる姿てなもんは、あんまり格好のエエ物やおまへんで。

そこでエアゾールの酸素を常備して、もっぱらそれで応急処置をしてました。
よく見たら犬の口というのは、頭の大きさからするとかなり大きく裂けてますなぁ。
もう一寸裂けたら頭を一周しそうな勢いでっせ。
一周してしもしたら気持の悪い事になるから思い止まってるんでしょうがね。

あの裂けようでは、どう見ても口が堅そうに見えませんわ。
犬同士で言うてエエ事と悪い事お構い無しにペラペラ、いやワンワンかいな?喋ってるんやろね。
人間語を喋らんからエエようなもんの、いつ何時突然進化して喋りださんとも限らん。
犬には大事な秘密を知られんようにせんといけませんねぇ。

そんな事はどうでもエエんですが、梅林の所々に緋毛氈を敷いて上に火鉢を置いた床机が設(シツラ)えてありましてね。
今時珍しいタドンがいこった火鉢を中に、カミさんと差し向かいで手を炙りながらの梅見も中々粋(スイ)なもんで、私にぴったり。
寒風に吹かれながらも、手先と心は暖かで、梅の花を背景に座っているカミさんに惚れ直したりして、うふふふふ。

「気が触れたか?」とのご心配はごもっとも、自分でも時々大丈夫かいな?と思っております。
これをアップしたにはワケがありましてね。
既にご存知のように、やっとこせで零細企業の社長を譲れたんです。
ババ抜きで首尾よくジョーカーを渡せた気分。
全くの無罪放免とはならんのですが、一歩下がって脇へ寄れたのが嬉しゅうてねぇ。
一寸した心祝いですわ。


2006/01/30

観梅の妄言-2


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