maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

観梅の妄言-6 結の巻(後編)

2006-02-07 20:18:11 | 支離滅裂-迷想迷夢-観梅の妄言

切り替わるのが少々速過ぎました?
このオッサンはイラチやからねぇ・・・。

「あ~良かった!気がついた?」
「あれ、何時の間に元に戻ってん?若いままで良かったのに・・・。」
「若いままて何いうてるのん?こけたかと思たら押しても突いてもウンともスンともいえへんから、心配したやないの!」

「いやいや、若うのうてエエ、ヤッパリ自分の年に見合うた今のカミさんの方が安心や。」
「今のが安心て何よ?ほんなら前のが居てたん!」
「いや、若い頃のあんたの事やがな。コッチは相当経年劣化してるねんから、片一方だけが若返えられたら健康に悪いがな。先刻(サッキ)はほんまに血管切れるかいなと思たで。」

「変な事いうてるねぇ、ひょっとして若い子と隠れて浮気でもしてるのとちゃう?」
「アホな事いいな、見ての通りの半ハゲのおっさんを、金にもならんのに構うてみよかてな娘がいてるもんか。女房の言うほど亭主持てはせず、と言うのを知らんか?」
「持てるなんてこれっポッチもけっして思てないけど、邪魔臭がりのクセして時と場合によってはマメやからねぇ。それに人の好みは色々やし、サソリやブタをペットにしてる人もいてるらしいやないの。恐いもの見たさとか・・・」

「あのなぁ、そないにキッパリと言い切らんでもエエやないか。おまけに自分の亭主を妖怪やサソリ、ブタと一緒にしたらあかんで!」
「ホンマやねぇ、サソリやブタさんに悪い事言うてしもたわぁ。」
「とどめを刺してどないするねん。自分の結婚した相手やで。」
「そう、私も若い頃は世間知らずやったからねぇ・・・。」

「沈痛な顔でそういう事をいわれると、ズシ~ンと効くがな。」
「そやけど、心の底では大事な旦(ダン)さんやと思てるねんよ。」
「思うてるんやったら、底でや無しにもう一寸水面近くまでその気持を浮かべられんか?」
「無理!」

「そやけど、若いの何のて、気になるわぁ。どういう事?」
「まぁ、待ちぃな。さっきこけた時にどのくらいの間気を失しのうてた?」
「そやねぇ、ものの5分もたってないと思うけど。何で?」
「いや、今思うたらその間に夢を見たらしいなぁ。お前が急に15、6の頃に戻ってな。ほんで斯々然々(カクカクシカジカ)」
「その斯々然々(カクカクシカジカ)のところが判り難いねんけど、もう一寸判り易うに言うてよ。」

「そない言いなや、あんなややこしいのん話してる本人が判れへんのに、判り易うになんか言われへんわ。所詮夢やねんからエエがな。」
「まぁ時(トキ)がどうこうという話は置いといて、ヤッパリ若い娘が好きやねんねぇ、いやらしい。」
「かなわんなぁ!夢のことでいやらしい言われてもなぁ。第一他人や無いお前の若い頃やんか。」
「それは想像力が貧困で他にイメージが浮かべへんから手近な私で間に合わせただけちゃうん?」
「ウグッ、間に合わせたてなことがあるもんか。比翼連理でカミさんだけを想うてる証拠やがな。」
「おっちゃん、大変やねぇ、しっかりガンバリや♪」

ワッ、まだいてるんかいな、すると是は夢の続きか?
すまんけど今度はリセットや無しにフォーマットからしてんか、やり直したい事があるねん。

「聞き捨てならん事いううやんか?エッ、何をやり直したいことがあるのん、私と結婚したんが失敗とでも?」
キャ!カミさん、いやいや滅相も無い、決してそんな事は。
すると是は現実・・・、いや、そんな訳は無い、あ~頭が・・・。

「エ~ット、こいう時の応急処置はと・・・。[Ctrl]+[Alt]+[Delete] やったかしら」
オイオイ、又かいな・・・・

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  

「う~ん・・・」
「ねぇ、大丈夫?」
「ん?あ、今度こそ大丈夫みたいや」
「もう若うないねんから気ぃつけてよ、老後の備えが出来てからやったらかまへんけど、まだ充分やないねんからね。」

えっ?「かまへん」とはあんまりなお言葉、いやはや、男なんてなもんは情け無いねぇ。
如何な英雄豪傑も母親にとっては何時まで経っても子供。
女房に外での肩書きを振り回してみても効き目は無し。

何のかんの言うたところで、女衆(オナゴシュ)の手の平の中を走り回ってるだけ。
キッチリ尻に敷かれてるんですなぁ。
敷かれてると簡単には悟らさんところが、女性の天性の賢さ、オイドの魔力。
まだ敷かれてない人は1回敷かれて見なはれ、実は結構快感やったりして・・・。

現実は厳しいねぇ、と言うものの、これが果たして現実かどうか?
夢か現(ウツツ)か幻か、嘘と真は裏表、所詮この世は泡沫(ウタカタ)の夢。
兎にも角にも、今見えてるのんが現実やと思わんと仕方ないんですなぁ。
梅見の事は、夢のまた夢か・・・。

やれやれ、少々荒っぽい緊急着陸やったねぇ。
今度は着陸場所をちゃんと用意してから飛び立とうっと。
毎回そう思てはいるんですが、いざとなると忘れて飛んでしまうんですなぁ。

さてと、次回はどっち向いて飛ぼうかなぁ。
全く懲りてませんねぇ・・・。

2006/02/07


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