maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

観梅の妄言-2 起の巻

2006-02-03 20:54:26 | 支離滅裂-迷想迷夢-観梅の妄言

<お断り>
例によりまして、記事の内容は特定の団体や個人とは全く関係ございません。
たまたま同名団体や個人が実在しておりましても、全くの偶然です。
アレレ?と思い当たられる方があってもそれは思い過ごし、決して貴方がモデルでは有りません。
まさかとは思うけれど、どんな勘違いをされるやも知れんのでお断りして置きます。
話の都合上一人称を使っておりますが、これは現実の私のことを書いてるんやおまへん。
あくまでも虚構、フィクションでございます。
ハックション!誰か噂してるんかいな?
</お断り>


サクラの派手な割には食べられる実もならず、香りも薄いのとは違い、梅というのは花も実も有る上に香りまで備えて実に感心。
冬の寒さに負けず、堅忍不抜、優しい中にもキリッと芯の強いところが、うふふふふ。

あのアジアの歌姫、ベルベットの声、鄧麗君(テレサ・テン=Teresa Teng)の「梅花」の歌声に涙する気持はよう判りますなぁ。
梅花 梅花 満天下・愈冷它愈開花(一面の梅の花よ梅の花、よくぞ寒さに耐えて花開いたねぇ) あたりは何とか辛抱できるそうです。
しかし、看那遍地開了梅花・有土地就有它・冰雪風雨它都不怕(あそこに花開いた梅の花を見てごらん、大地あるところ梅は耐える、幾ら氷雪や風雨が厳しいても恐れはせぇへんのやで) と追い討ちを掛けられた日にゃぁ、異国に暮らす中国人は大抵ポロッと涙が出るそうですわ。
(中国語歌詞は「梅花」作詞:劉家昌 作曲:劉家昌 より、日本語はmaidoのインチキ意訳)

鄧麗君と言えば1953年1月29日が誕生で私と星座が一緒で水瓶座。
干支は農暦では12月15日で辰、私は12月28日で未と違うけれど、歳は丁度9つと6日違い。(何処が丁度やねん?)
中国語のヒヤリングの練習に名を借りて、一生懸命歌詞を見ながら聞きましたわ。

ところが歌では声調が掴めんので、あんまり効果はなかったですなぁ。
単語はいくらかは覚えられたんですが、惚れた腫れた系の言葉が多うて使う機会は少なかったねぇ。

<内緒話>
もし「梅花」てどんな歌やろ?とお思いの方はメールをいただけば、〇〇させていただきます。
スタジオ録音版(ファイルサイズ=896Kb、48kBit/s 24,000Hz Stereo)
1982年香港演唱会現場録音版(ファイルサイズ=1,324Kb、48kBit/s 24,000Hz Stereo) の2種類あります。
香港演唱会現場録音版の方は、観客との会話も一緒に録音されているのでサイズが大きくなっています。
ご希望の方(両方でもOK)をお知らせください。

実は同じ「梅花」という曲名の歌でメロディーも歌詞も全くの別物のがありましてね。
「神秘美人」香港映画(1957年)の主題歌で李香蘭(山口淑子)が歌っているんです。
当り前といえば当り前なんですが、こちらでは泣きませんねぇ。
スタジオ録音版(ファイルサイズ=1,088Kb、48kBit/s 24,000Hz)が手元にありますので、これもよければどうぞ。
</内緒話>

折角梅を見に来たんやから、一つまた下手な写真でも撮ろうかいな、と火鉢から離れて梅の木の傍へ行ったんです。
ところが其処へ賑やかなグループが幾つもやってきたんですわ。
徒党を組んだ皆さんはどうやら熟年写真同好会。

カメラの進歩で敷居が低くなったのか、懐具合が豊かな人が多いのか、近年増殖の一途をたどってますねぇ。
一つの趣味で結びついて和気藹々と楽しそうで、実に結構な楽しみやとおもいますなぁ。
花火大会、桜の花見、はては原田神社の獅子神事てなマイナーな祭りでもよく見かけます。

徒党を組むのは好き好きで結構なんですが、中にはエエ歳こいて躾の悪い傍若無人な集団が居てますねぇ。
ところ構わず三脚を立てるわ、肖像権てな言葉を知らんのか人の真正面から断りもなしにストロボを焚く。
真っ暗なところで直撃を食らったら、しばらくは緑やピンクのタマが目の前をフワフワして、まぁその綺麗な事。
喜んでる場合や無い、目玉焼きになったらどないしてくれるねん!

やってきたのは、どうやら程度の悪い集団が多いみたい。
服装がいかにもカメラマンもどきなのはエエとして、少々ケバすぎまへんか。
揃いも揃って高級一眼デジカメに長いレンズをつけてるのはズームレンズやろか?

中には3台のカメラを首からに1台、肩からは2台をメキシコの山賊みたいにブッ違いにした勇ましい姿もありますなぁ。
合成樹脂の多用でカメラが軽うなったから出来る事で、昔の全金属製の写真機やったら首をいわしまっせ。
日本やからエエようなもんの、ところによってはそんな格好で歩いてたらカメラ目当てに殺されてしまうよ。
不思議な事に、古いカメラを使うてる連中はあんまり徒党を組まんようですなぁ。

ワラワラッと散ったかと思うと、これはという木に何人もが集(タカ)って、早速三脚を据えて写してはります。
それにしてもそないに声高に喋りながらでは気も散るし、いくら三脚を使ってても手振れしまっせ。
ところが良く見れば、心配せんでも小さなリモコンでシャッターを切ってるみたい。

ひぇ~、何時の間にか写真機もえらい変わったもんですなぁ。
息を止めて、闇夜に霜が降る如く、なんてぇのは機械式のシャッターの頃の話なんやねぇ。
いや、あれは小銃の引き金を引くときの心得やったかな?ま、ええわ・・・。

そうかと思えば写すのはそっちのけで、床机に座ってカメラの品評会。
そんな事はわざわざ梅園まで来てせんでも、どこぞの集会所でやったらどうやねん?と思うんですがね。
どう見ても合計百万近いお金が掛かってそうな機材を揃えてるから、自慢のネタは豊富。
ずらりと並べて鼻孔を膨らませて侃々諤々、用意のええのはカタログまで持ち出して道具談義を戦わせる入れ込みよう。

その情熱は大したもんやけど、静かに梅を見たい人には甚だ迷惑。
世の中人夫々、色々な楽しみ方があって一向に構わんのですが、人様の邪魔にならんようにせぇよ。
せめてもう少しボリュームを絞れんかい?

それに梅園ではバクバク煙草を吸うて欲しないなぁ。
タバコの匂いに梅の香りが負けてしまうし、折角の梅の花が燻製になるやんか。
吸うだけや無しに、火のついたままの吸殻を火鉢に捨てるから、狼煙(ノロシ)にたいに煙がモクモク。
この燻(イブ)ってる煙は殊のほか煙たいんですなぁ。

私も煙草を吸うけど、他人の煙は嫌いでねぇ。
我儘もエエところですが、所謂喫煙室みたいに隔離密閉されたところでは吸う気が起きませんわ。
できれば野山か海の上の思いっきり広い空間、せめて窓を開け放した部屋で吸うのが好き。
新幹線の喫煙車両などは窒息しそうになりまっせ、生(ナマ)ハムならぬ生(イキ)ハムになってしまいそう。
絶対に禁煙車両に乗る事にしてますし、早い事全車両禁煙にしてくれりゃぁエエのに、と思てますねん。

新幹線なら、東西どちらへ走っても3時間程で終点まで行けるんやから、そのぐらいやったら楽に辛抱できますがな。
えらそうにいうてますが、これから先一生吸えんとなったら、30分とよう辛抱せんのですけどね。
そんな事がいえるのも大阪に住んでるからで、東京-博多やったら6時間弱か、起きてるとチト辛いかな。
ま、眠ってしまえば何という事も無いんで、何時でも何処でも眠られるという特技があるのはありがたいねぇ。

そんな事はさて置き話の続きですわ。
幸い集(タカ)ってはるのは派手に満開の木で、私が写したい雰囲気の木や無い。
よしんばそうでも、そんな殺気だったグループを掻き分けてまで撮影する度胸はおませんわ。
下手したら「ゲージュツの創作活動を邪魔した」いうて袋叩きに遭いかねん。

わたしゃ気弱で揉め事は嫌いやから、なるべく人様の邪魔にならんように、コソコソッ、かつサッサと写したい。
竹林際からちょっと離れた所に、いかにも「愈冷它愈開花・冰雪風雨它都不怕」という感じの白梅がありましてね。
開いた花と蕾が適度に混じって、清楚でありながら凛とした雰囲気が漂って実にエエ感じ。
人が集ってないのを幸い、何処をどう切り取ったらエエもんかと木の周りをウロウロしてたんです。

太陽の位置は動かせんし、残念ながら空中に浮く技は持ち合わせてないしね。
背景に竹林を入れたらバックが暗く落ちてエエかいな?そやけど竹林を移動はさせられへん。
それとも空に抜いた方がエエやろか?さぁ、そうなると露出が難しいぞ。
おまけに、丁度良い開き加減の花は付近の枝が邪魔して、写真機の持って行き場がなかったりでままならんのですよ。

2006/02/03

観梅の妄言-3


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