魔法人の憂鬱

何でもかんでも感じたことを自由発表

「お客様は神様です」は勘違い

2023年03月06日 23時44分42秒 | 雑記
今から数十年前、昭和のある時期に国民的な大歌手が舞台で言った一言「お客様は神様です!」
これはその方が「今こうして皆様の前で歌えるのも皆様のおかげ『お客様は神様です』」と感謝をのべたものです。
それが流行語になり一気にこの国に広がりました。
その言葉はいつのまにか独り歩きをはじめまして、その大歌手の本意とは違って「お客様自体が神様」になってしまいました。

先日あったタクシー運転手への暴行事件も酔ったうえとはいえ「客に向かって、なんだその態度は!」みたいなお客のおごりから
始まったみたいです。
コンビニのアルバイト店員に対する暴言やいやがらせも後を絶ちません。
あらゆる接客業やサービス業、その他相手を必要とする仕事にはお客がいます。
かく言う魔法人も厳密にいえばサービス業であり接客業です(まあ、うちにはそんなお客さんはいませんが)
相手のある仕事ですから、それなりに気は使いますし、失礼の無いようにはしますが「お客様は神様」みたいな扱いはしません。

ここで一つ考えてもらいたいのですが、例えばコンビニなどは商品を買う場所で店員の接客サービスを期待して行くものではありません。
タクシーなども燃料をかけて運転してもらって目的地に移動するためのもので、けっして数千円払ってお抱え運転手を雇っているわけではないのです。
「オレは(私は)客なんだから」という人はコンビニ店員やタクシー運転手に多額のチップでも払っているのでしょうか。
数万円のチップを払って偉そうなことを言うのであれば、それもアリかもしれません。
が、あなたが払っているのは商品代金(あるいは移動する対価)であって、けっして相手を奴隷のようにわずかなお金で買っているのではないのです。

はした金を払って、主従関係を結んだ気になって相手を見下す行為は下品を通り越して下劣でさえあります。
それこそ「なに様ですか?」「いつから私のご主人様になったのですか?」と問いただしてやりたくなります。

ラーメン屋で900円ばかり払ってご主人様づらして店主を怒鳴っている人を見たことがありますが、
900円でどんな世界で人の上に立てるのでしょう。
いやなら二度と行かなければいいだけの話です。

いつのまにかこの国の中に「お客様は神様です」みたいなバカな常識がまかり通るようになってしまいました。
これも教育の仕方が間違っているからだと思いますが、お客と商売人は対等です。決してどっちが上というわけではありません。
相手に対して出来るだけ下出に下出に出るようにするよう指導する会社はつぶれます。
それは働く者のメンタルを崩壊させるからです。
間違っていることは間違っていると言いなさい。こう指導する会社は最初は苦労しますが必ず成長します。

ちなみに話はそれますが、外国では(ハワイとグァムしか行ったことはありませんが)コンビニ店員の応対は普通です。
決して愛想笑いもしませんし、買った後でサンキューとも言いません。
スーパーなどのレジもそうです。
だからといって不愛想でもなく普通なんです。
商品を並べてそれを客が買って代金をいただく。あたりまえの商行為におもてなしはないのです。

最近のニュースで日本人のだまされやすさや、偉そうな人が増えていることなどが気に障った今日この頃でした。

 ンじゃぁぁーー またぁぁぁーーー

    限界努力!!    マッドサラ

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