前潟都窪の徒然草

折々の社会現象に対する所感、随筆、アフリエイト

言論統制までして北京オリンピックは本当に開催できるのか?

2008-01-18 12:00:48 | ニュース雑感
 北京オリンピックの開催も間近に迫ってきた。国威をかけた一大イベントだけに中国政府もこのところ国内問題のぼろ隠しに懸命のようである。

 外国報道陣と庶民が接触するのを極端に嫌っている。

 北京のオリンピックを巡る諸問題について産経新聞で最近報道された記事を纏めてレビューしてみた。  

「海外メディアと接触するな」中国 五輪控え活動家監視に拍車2008.1.17 21:37

 【北京=野口東秀】「海外メディアと接触するな」-。北京の当局者は、国家政権転覆扇動容疑で逮捕した男性A氏を釈放する際、こう警告したという。昨年12月に同容疑で逮捕した著名な民主活動家の胡佳氏(34)の妻は軟禁され、外部からの連絡・接触はほぼ不可能だ。いずれも海外メディアとの接触を断つためとみられ、他の活動家に対しても同様の措置が講じられている。北京五輪が近づくにつれ、活動家への締め付けが一段と強化されているようだ。

 A氏は五輪に向けた再開発で自宅を強制撤去され、これに抗議していたが、昨年9月に国家政権転覆扇動容疑で逮捕され、「公安局の秘密の場所に拘束された」(同氏)後、今月初旬に釈放された。

 釈放は「起訴できる内容がないから」(A氏)だという。拘束中、海外メディアとの接触や五輪反対の文書のインターネット上での掲示に関連、当局者は「おまえは国家(の顔)に泥を塗っている」と批判した上で、「売国奴だ。五輪を持ち出すな。五輪はとても敏感(な問題だ)。(家屋の強制)撤去は撤去。五輪と結びつけるな」と強調。さらに「取材を受けるな、文章を発表するな、(地方からの農民ら)陳情者と交流するな。(警告を)聞かないならいつでも拘束する」と警告したという。

 A氏は2003年、自宅を重機などで強制撤去された。その破壊の仕方にA氏の母親は「日本軍よりむごい」と嘆き、恐怖に失禁した。家財道具を持ち出せず、約40万元(1元約15円)近い現金もなくなったという。母親はA氏の拘束中に死去した。

 胡佳氏の妻、曽金燕さん(24)は夫に面会できないまま。弁護士も胡夫妻に面会できていない。弁護士は自分が当局者により面会を阻止されていることを示唆している。胡氏の自宅は当局者が24時間態勢で取り巻いており、曽さんは外出できず、海外メディアも入れない状態だ。



【五輪の中国】第1部 激変社会(4) 低賃金・蔑視…あえぐ農民工


アモイ 化学工場建設中止の真相 空き地に潜む巨大な利権 


中国のダム 4割以上、安全性に問題あり2008.1.17 13:20

 中国水利省の矯勇次官はこのほど、2006年末までに建設された国内の8万7000余りのダムのうち、4割以上に当たる約3万7000のダムが安全性などに問題があることを明らかにした。中国各紙が17日までに伝えた。

 ダムのほとんどが1950-70年代に造られており、設計や施工面などで問題を抱えているという。

 中国共産党と政府は昨年末の中央農村工作会議で、3年以内に中規模以上の計6240のダムを補修をする方針を打ち出し、中央政府と地方で計510億元(約7500億円)の資金が必要になるとしている。(共同)







竹島の詳細地図を初作製

2008-01-18 09:21:04 | ニュース雑感
過日中国政府の圧力により学研が教材の地球儀に台湾島と表示して販売していたことが発覚した悲しい事件があった。この事件では学研も問題の重大性を自覚したようで、問題の商品を回収し代金は返済する措置をとった。

  国土地理院は今回竹島の詳細地図を作成した。続いて北方領土四島の詳細地図も作成の予定という。その意図を評価したい。日本の主権に関わる問題意識を普及浸透せしめるためにもこのような地道な営為の積み重ねが肝要と思う。


竹島の詳細地図を初作製 次は北方領土も?
2008.1.18 01:38
 国土地理院は、韓国が実効支配する島根県隠岐の島町竹島の2万5000分の1の地図を初めて作製した。現地での測量や航空写真撮影ができず、これまで20万分の1の地図しかなかった。

 そこで、宇宙航空研究開発機構と米国の衛星データから詳細な地形を再現。これで、北方領土以外の日本全土の基本図が整備されたことになり、国土地理院は「北方領土も作製したい」としている。