イタリア・ピエモンテ州にバローロという高級ワインがありますが、
その空き樽で熟成させたという触れ込みのスプリングバンクに出会
いました。
9年熟成と少し若いのですが、2004年2月に蒸溜して最初の4年を
リフィル・バーボン樽で熟成させ、後半5年をバローロの樽で熟成
させ2013年10月に瓶詰めされたものです。アルコール度は54.7度で
11000本ボトリングされたようですので、かなり大量に作られたも
のと思われます。
こういう実験的な試みというのは、当たり外れの幅が大きいものの
一方で新しい発明的な発見があるかもしれないという期待も大きい
のですが、それでも11000本ボトリングされる規模というと、スプ
リングバンクのポットスチル1回の蒸溜分に相当しますので、実験
というには似つかない本格的な取り組みを思わせます。
肝心の味の方は、たしかにワインの風味がついており、モルトの
香水と呼ばれるスプリングバンクの味わいを赤ワインの風味がコー
ティングしており、鼻を抜けるフラワリーではなく口の中に広がる
フラワリーなテイストのウィスキーです。
やはり9年熟成ですので熟成感はなく、スプリングバンクらしい
穏やかさも弱く、ラベルが貼ってなければ特段に話題にはならない
かもしれません。
その他、蒸溜までの工程はオフィシャルボトルと同等のようで、
特に変わったことはなく、純粋に熟成だけ変えたバリエーション・
テストと思われます。
しかしながら、このボトルはバーボン樽で4年/バローロ樽で5年
ですから、このまま熟成させればバーボン樽で4年/バローロ樽
6年、7年、8年となっていきますし、手間をかければバーボン
樽5年/バローロ樽5年とか、バーボン樽6年/バローロ樽4年
とか、いろいろテストできるともいえます。
ですから、スプリングバンクという蒸溜所のウィスキーを求める
というよりも、ユニークな熟成法のウィスキーを楽しむという意
味で興味深い試みです。
もし私が蒸溜所のオーナーならば、生産技術が確立した段階で、
クオーターカスクなどと共に、まっさきにテストしてみたい手法
だと思いました。
その空き樽で熟成させたという触れ込みのスプリングバンクに出会
いました。
9年熟成と少し若いのですが、2004年2月に蒸溜して最初の4年を
リフィル・バーボン樽で熟成させ、後半5年をバローロの樽で熟成
させ2013年10月に瓶詰めされたものです。アルコール度は54.7度で
11000本ボトリングされたようですので、かなり大量に作られたも
のと思われます。
こういう実験的な試みというのは、当たり外れの幅が大きいものの
一方で新しい発明的な発見があるかもしれないという期待も大きい
のですが、それでも11000本ボトリングされる規模というと、スプ
リングバンクのポットスチル1回の蒸溜分に相当しますので、実験
というには似つかない本格的な取り組みを思わせます。
肝心の味の方は、たしかにワインの風味がついており、モルトの
香水と呼ばれるスプリングバンクの味わいを赤ワインの風味がコー
ティングしており、鼻を抜けるフラワリーではなく口の中に広がる
フラワリーなテイストのウィスキーです。
やはり9年熟成ですので熟成感はなく、スプリングバンクらしい
穏やかさも弱く、ラベルが貼ってなければ特段に話題にはならない
かもしれません。
その他、蒸溜までの工程はオフィシャルボトルと同等のようで、
特に変わったことはなく、純粋に熟成だけ変えたバリエーション・
テストと思われます。
しかしながら、このボトルはバーボン樽で4年/バローロ樽で5年
ですから、このまま熟成させればバーボン樽で4年/バローロ樽
6年、7年、8年となっていきますし、手間をかければバーボン
樽5年/バローロ樽5年とか、バーボン樽6年/バローロ樽4年
とか、いろいろテストできるともいえます。
ですから、スプリングバンクという蒸溜所のウィスキーを求める
というよりも、ユニークな熟成法のウィスキーを楽しむという意
味で興味深い試みです。
もし私が蒸溜所のオーナーならば、生産技術が確立した段階で、
クオーターカスクなどと共に、まっさきにテストしてみたい手法
だと思いました。
感謝!