町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

総合車両製作所の東急5200系と7000系

2016年03月01日 | 東京急行電鉄

去る2012年2月25日、オールステンレスカー誕生50周年を記念して東急車輛製造の一般公開が行われました。その際に構内で永久保存される事となった東急5200系と初代7000系を撮影した画像が出てきたので上げたいと思います。

初代5000系をそのままステンレス化した構成の5200系。雑誌で度々写真は見ていたものの、実物を見るのはこれが初めてでした。5200系の時点では外板ステンレスを採用するものの、その他の部材に普通鋼を用いていた為セミステンレスカーというべき車両でしたが、同系が登場した頃はまだ鉄道車両といえば地味で暗い塗装が多かった時代の事なので、銀色に輝くステンレスの車体は相当斬新で未来的に映ったのでしょうね。

5200系の車両解説版。5201号車は登場してから東横線の急行を中心に活躍し、その後は田園都市線・大井町線と各線を渡り歩き引退直前には目蒲線で運用され、最後は長野県の上田交通(現在の上田電鉄)に譲渡され1995年まで活躍しました。引退後は東急に返還され、5000系5001号車と共に長津田で保管されていましたが、こうして生まれ故郷で永久保存が決定したのは大変感慨深いものがあります。5001号車が車体を切断された上に床下まで撤去した状態で渋谷駅に置かれている現状を思うと、明暗を分けた形になってしまいましたね。

 

米国バッド社との技術提携で1962年に生み出された日本最初のオールステンレスカー7000系。製造時は日比谷線直通対応車として設計されましたが、池上線・新玉川線・世田谷線を除く東急各線で運用され主力車両として大活躍を見せました。7052号車は改造などを受けずに最後まで東急に残った7000系で、カラフルな専用塗装を纏い、こどもの国線で運用されました。引退後はこの東急車輛に譲渡されて、構内入れ換え車として使用されましたが同社の産業遺産に認定され5200系と共に永久保存が決定しています。

7000系の登場から50年以上が経過していますが、2015年現在でも84両が地方私鉄に譲渡され運用されている他に東急でもVVVF制御・冷房改造を行った7700系が未だ池上線・多摩川線で活躍しているのには改めて驚かされます。オールステンレスカーは耐用年数50年以上ですが、その堅牢さが伺えますね。なおこの2両は2012年8月に機械遺産の認定を受けました。このイベントが現在のところ最初で最後の公開になりましたが、何らかの形でまた一般に公開される機会があれば・・・と思います。


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