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町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

高尾・陣馬・乃木坂46のヘッドマークを掲げて運転中の京王井の頭線1000系

2025年05月03日 | 京王電鉄(電車・バス)

京王電鉄では高尾・陣馬スタンプハイク開催に合わせて恒例のヘッドマーク掲出を行っており、4月19日より京王線で運用中の8000系に高尾、7000系に陣馬を取り付け運転を開始していますが、2025年は井の頭線でも初めて実施されることになり1000系に掲出されました。また今年は秋元康がプロデュースを手掛けるアイドルグループの乃木坂46が「13th YEAR BIRTHDAY LIVE」を東京都調布市の味の素スタジアムで開催することを受けて京王電鉄とコラボレーション企画を実施することになり、京王線と井の頭線両線の1編成に5月2日よりヘッドマークの掲出を行っていることから今年のゴールデンウィークも多様なヘッドマークが見られるようになり沿線を賑わせています。

陣馬マークを掲げて走るブルーグリーンの1次車1751F。しばしば京王れーるランドで保存されている初代井の頭線車両の3000系に京王線の行先とヘッドマークが掲出されることがありますが、現役の車両に対しての実施と営業運転入りは初めてのケースとなりました。

高尾マークはアイボリーホワイトの1752Fに取り付けられ、どちらも専用の円形のものが用意されました。高尾山にも八王子にも行かない井の頭線に行楽シーズンの列車のマークが取り付けられた(更に言えば起源は別会社で線路幅も異なるまま)ということで、今年は特筆に値しますが来年以降も恒例化するのか楽しみですね。

乃木坂46のヘッドマークはバイオレットの1705Fが選ばれました。車内では通常の案内放送に加えてメンバーの井上和・中西アルノ両名による特別メッセージの放送が時間帯により流されています。なお京王線ではグループ名に因んで9746Fが起用されました。5月18日まで運転される予定です。

車内に関しては特に広告物を統一するなどのことはなく、通常通りとなっています(この写真のみ2021年撮影)。どうせなら車内も特別な装飾が欲しかったですね。

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都心部での活躍が続く京王バス・ブルーリボンⅡノンステップ車

2025年04月23日 | 京王電鉄(電車・バス)

東京都内に路線を展開する京王バスのうち、新宿・渋谷の両駅をターミナルとしている中野・永福町の両営業所では京王帝都電鉄時代から車両メーカーが分かれており、前者は日産ディーゼル(現在のUDトラックス)・三菱ふそう・日野自動車、後者は1994年までは三菱ふそう、1995年以降は日産ディーゼルを大量投入していました。しかしその後はUDトラックスのバス製造事業撤退と、同社製バスの車体架装を手掛けていた西日本車体工業解散、更にジェイ・バスの発足から三菱ふそう・日野自動車の車両が中心となっています。現在はモデルチェンジされた三菱ふそうエアロスターと日野自動車ブルーリボン・ブルーリボンハイブリッドが主力ですが、先代いすゞエルガとの統合車種であるブルーリボンⅡも数多く運用されています。

永福町営業所所属のQPG-KV234L3(2015年式)。先代エルガとの統合車種であるブルーリボンⅡでは最末期の導入車で、車体には京王バスの公式キャラクターである「ピンポン・パンポン」のラッピングが施されています。ちなみに双子で京王電鉄カラーの方がピンポン、京王バスカラーの方がパンポンとのこと。

上の型式と同じで中野営業所に所属のA21505号車。新製配置は永福町で登録ナンバーは杉並200か21でしたが、2020年10月に中野営業所に転属しており、車体の記号をDからAに改め練馬ナンバーを新たに付与されています。

D21509号車をリア部より。いずれも2015年式の車両で、モデルチェンジ前の最末期の導入となり今年で10年目を迎えました。高年式車になりつつありますが、まとまった数が今も在籍しておりしばらくはその活躍が見れそうです。

いすゞ自動車のエルガとほとんど区別が付かない車内。PJ-規制車まで水色系の花柄シートでしたが、現在の一般路線車ではメーカーに関係なく青色系で統一されています。

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リニューアル工事で外観が一新された京王電鉄9000系9731F(サンリオラッピングトレイン)

2025年04月21日 | 京王電鉄(電車・バス)

京王電鉄は2025年2月7日に9000系リニューアルを発表し、都営新宿線乗り入れ対応の10両編成200両に対し順次施行することが明らかになりました。主な内容は車内設備リニューアルの他にVVVFインバーター制御装置の更新(IGBT素子からフルSiCへ)で、これにより現在の9000系より消費電力を約20%削減するとされています。最初の施行はサンリオキャラクターズラッピングトレインの9731Fで、外装ラッピングも新デザインに変更し2025年3月8日に報道陣へ初公開され、同日には若葉台検車区にて撮影会も実施されました。営業運転への復帰は3月10日で、都営新宿線直通の81K運用から再開されました。

2018年の登場以来、全身ピンク色にサンリオキャラクターをデザインした車体で一際目立っていた9731Fですが、リニューアル後は正面を濃いブルーとして側面は他編成同様にステンレス+色帯のまま戸袋に京王の制服を着用したキャラクターを配するデザインになりました。正面にはヘッドマークも掲出されており、以前のデザインとは色を反転させたような形になっています。種別・行先表示のLEDも新規品に交換されているようで、作例は1000分の1シャッターで撮影していますが、切れることなく明確に写るようになりました。

正面は他編成との違いが明らかな為インパクトがありますが、側面は東京都の広告物に関する条例をクリアするためキャラクター以外従来通りに戻っているので、全身がピンク色だった2018年からの仕様と比べると、やや簡素化された感は否めなくなってしまいました。この当時はドア注意ステッカーもサンリオの特別仕様が貼られていましたが、今回は特に用意されず通常の広告を貼り付けています。

車内設備はこれまで暖色系でしたが、グレートーンの色調で統一され大幅に印象が変わり、高級感のある内装になりました。座席は背摺りを幾何学模様のグラデーションで商業施設や高層ビルが並ぶ都心の風景を、座面は八王子市の伝統工芸品である多摩織物をイメージしており、郊外から都心へ移り変わる明るい街並みを表現したとのことです。袖仕切りもビル街のイラストが入ったクリア部分を備えた大型仕切りになりました。ちなみに仕切りのビルの間にはよく見ると天狗が描かれています。

ドア上の車内案内表示器は、現在の流れではリニューアル時には液晶画面に換装されることが多いですが、8000系と同じくLEDのまま存置されました。開閉時の注意喚起のランプも未設置で文字の書体も変化していないため、ここだけは何も手を入れていないようです。

今後は他編成も順次更新を受けることになりますが、京王線専用の8両編成についてはリニューアル対象外とされており、こちらも7000系の引退に備えて将来的に編成組み換えなどが発生するのか注目したいところです。

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緩やかに廃車が進行している京王7000系

2024年12月03日 | 京王電鉄(電車・バス)

京王電鉄は2024年5月10日に京王線用の新形式2000系の導入を発表し、2026年初頭に10両編成1本が運用開始、2027年までに4編成40両が増備されることが明らかになりました。2023年3月24日のニュースリリースでは車両代替新造による非貫通編成の解消が表面されており、7000系6両+4両と6両+2両、9000系8両+7000系2両の3種類の組成を廃止する方向を示しましたが、これらは2000系によって実施されることになります。編成単位で初の廃車は2017年12月の7706Fで、その後も5000系増備で緩やかながらも廃車が発生しており、現在110両が運用されていますが、本格的な置き換えがいよいよ見えて来ました。

2023年7月23日に運用を離脱した7705F。1984年に5両編成で新製され、1987年に中間車(デハ7155)を増備して6両編成化されました。新製配置から39年が経過しており、京王の車両としてはかなり長寿命でした。廃車になる直前の6月末までは「陣馬」のヘッドマーク掲出や、京王110周年記念撮影会にも登場するなど最後を飾るかのように注目を集めました。運用離脱後は若葉台で主要機器類の撤去と車体の切断を行い8月1日から搬出されています。

2024年6月24日にはビードプレス車体の後期車で4両編成の7804Fが廃車になり、マイナーチェンジを行った後期車で初の廃車発生になりました。行先表示器のフルカラー化や車内LED照明化も実施されましたが、非貫通編成解消のため廃車の順序は初期車・後期車も関係なくなったようです。新製は1993年で31年の活躍でした。7803Fと共に、車内案内表示器をLEDスクロール式からコイト電工の液晶画面である「パッとビジョン」に換装されているのが特徴でしたが、京王での採用は見送られ2023年にはLEDに再び戻されていました。写真は110周年記念ヘッドマークを取り付けて運転していた頃の姿です。

コルゲート車体の初期車(左)とビードプレス車体の後期車(右)の違いが良く分かる連結面。7000系も貫通扉を備えており、初期車には渡り板も設置されていましたが6000系とは違い幌で繋げられることはなく、非常用という位置付けでした。

戸袋にも窓が設けられ、6000系以来一時期の伝統だった角ばった窓のドアの組み合わせも7000系のみになりました。液晶画面や自動放送装置を備えた後期車の10両固定編成は2000系登場後もしばらく活躍すると思われますが、昭和の京王帝都時代から運用されている車両には確実に終焉が近付いて来ました。

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京王井の頭線開通90周年記念メッセージトレイン

2024年01月05日 | 京王電鉄(電車・バス)

202381日で京王井の頭線は前身となる帝都電鉄による開通から90周年を迎えることになり、年末の121日から28日までメッセージトレインが運転されました。これは井の頭線の乗務員の発案・企画によるもので利用者・乗務員双方の感謝のメッセージを手紙に見立てて車内に掲出するもので、レインボー帯の1729Fが起用されています。

先頭車には特製ヘッドマークが掲げられ、渋谷と吉祥寺から連想される動物(兎と犬)が手紙を運んでいるなかなか凝ったデザインで、こちらも現役運転士が手掛けたものとの事です。

普段のマークを着けていない姿。設定当初は期間限定の予定だったレインボーラッピング編成ですが、何かとイベントに起用されることも多く、すっかり定着した感がありますね。

せっかくの機会なので以前の記事には載せていなかったカラーの編成も上げたいと思います。バイオレットのカラーを纏う2010年新造の1733Fです。

ベージュのカラーフィルムの製造終了と彩度不足により登場したオレンジベージュの1727F。従来のベージュ編成も1727Fの登場以降、順次オレンジベージュに改められることになりました。

ライトブルー塗装の1728F。井の頭線のレインボーカラーの中では最後に加わった色ですが、900030番台の設計を反映させた5次車からはこのライトブルー(1721F)編成が最初に登場しました。

車内に掲出されるメッセージは一般公募され、合計41通のメッセージ及び写真が採用されました。鉄道マニア的には1000系と3000系が勢揃いした乗務区のポスターに目が行きます。

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